小岩沢 岩部山2
石柱の上側に石祠が2基建っています。 画像のとおり、奇跡的に倒木による石祠の損傷はありませんでした。 石祠の中に奉納板が納めれているのですが、墨はほとんど消えています。 向って右側の石祠(画像2・3)は「奉勸請秋□□□」と見えます。 おそらく秋葉山(秋葉大権現)を祀っていると思われます。 秋葉山は火伏せの神様です。 向って左側の石祠(画像4・5)は「奉造立金□□□」と見えます。 「金」の下側の文字跡をよく見ると「金□羅大□□」のようです。 金華山や金山羅古神ではなさそうなので、おそらく金毘羅様(金毘羅大権現)を祀っていると推測しました。 元中山地区には「金毘羅講」があったという話を聞きましたが、小岩沢地区にもあったのでしょうか。 ご存じの方がいればご教示願います。 金毘羅様は航海安全の神様とされて全国的に信仰されていますが、山国の置賜地方では火伏せの神様としても信仰されてきました。 参考:南陽市史 民俗編
2021.12.16