株式会社長井製作所
▼忘れ去られた自己責任
テレビや新聞等で、裁判沙汰となるニュースが沢山ある中で、刑事裁判の冤罪は検察官や刑事の横暴が問題となるが、民事裁判では、ゴネ得じゃないかと思われるものが非常に多く見受けられる。
現在TPP問題で第二の開国等と言われているが、鎖国時代以前の裁判の基本は喧嘩両成敗で、片手落ちの判決に対して「忠臣蔵」のような騒ぎとなっている。
従って、民間においての子弟教育は、片手落ちとならないように「自己責任」を重視してきた。
以前にも書いたが、品質不良の発生で現因追及すると、自分に責任は無く、全て他人や材料、設備などの自分以外のせいにする人が多くなっているのだから、ゴネ得は世の中の趨勢かも知っれない。
法律至上主義の裁判制度は、独裁政治や専制政治と比較すれば、素晴らしい制度であるが、民主主義・自由主義が長年続いた結果、社会性を持った動物である人間は自己主張を強くしなければ、存在価値を認めて貰えなくなってきた。
消費者保護を目的にPL法を制定し、「弱者救済」は錦の御旗、葵の印籠の如く、弱者救済の不公正を批判する事自体に、批判を浴びてしまう世の中となっている。PL法では、取扱説明書等で注意事項を書いてあれば、製造責任を問われる事にはならない筈だが、「注意書きの字が小さ過ぎる」とか、「裏面に書いてあり、裏までは読まない」等と批判される始末である。
自動車事故での当事者同士の言い争いを見ても、アパートやマンションの隣同士の言い争いを見ても、お互いの自己主張が強く、調整つかず、裁判沙汰や、傷害事件・殺人事件まで起きてしまっている。
大きな事件となる前に、発生原因は相手の責任ばかりでなく、何割かの自己責任がある事を自覚しようではありませんか。
2011.11.24:長井製作所
[2011.11.24]
改めて自覚 (ねっとマン)
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