株式会社長井製作所
▼自由と束縛、権利と義務
自由と束縛、権利と義務。互いに矛盾する命題で、若かりし頃には友人と議論し合ったものです。最近のわが国では、個人の自由・権利のみが主張され、束縛(規制)や義務は無視されているように思います。
学生時代に読んだ本の中に、「杭から100mの紐に繋がれた羊は、自由が無いと考えるのか」との命題がありました。紐に繋がれているから束縛されて不自由だと考える人、半径100mをはみ出そうと考えれば束縛(不自由)だが、半径100mの中は、紐に繋がれているとはいえ、束縛は無く自由だと考える人。どちらが正解というわけではありません。
羊1頭に杭は1本で、複数の羊がいる場合、お互いの紐の範囲内では、それぞれ束縛のない自由を謳歌できますが、異なる羊同士のぶつかりが出来、そこでは争いが出来てしまいます。
羊を人間と考え、紐の長さを社会の大きさと考えてみて下さい。観念的ですが、社会の束縛から解放された人間は存在が難しくなります。
束縛(規制)を遵守し、義務を果たしてから、自由・権利を主張するようにしなければならないと考えます。
2011.08.31:長井製作所
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