株式会社長井製作所
▼歴史を軽視する傾向に苦言
以前にも、歴史を知ることの大切さを書きましたが、第2次世界大戦の戦争経験者の年代の方達に、自分史を書き残そうとするブームがありました。
偶々、我が社の創業者も同じような年代であり、私が30代で入社した時点で、会社の社歴も30年を超しており、会社の将来を目指す為にも、温故知新が必要と考え、会社の歴史を書き残して欲しい旨お願いしておりました。
了解の返事を貰ったわけではありませんが、お願いしてから15年位経過し、書類整理をしたら、「備忘録」なる原稿を発見し、読んでみると、自分の家の歴史から、転業して現在の金属加工業に到る経過が書かれており、我が社の歴史を改めて知ることが出来ました。
子供の時分から見ていた会社の姿、入社後に先輩から聞かされていた会社の姿に加え、経営当事者の決断する経過や実績を知ることが出来、その後の自分の経営判断の大きな基礎となりました。
最近の方達には、「過去の事にとらわれず、先の事を考える」とばかりに、歴史を軽視する傾向があるのは、判断ミスの危険があります。未熟者の経験不足を補うものが歴史なのです。
2011.07.21:長井製作所
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