株式会社長井製作所

▼正しい情報を要求する矛盾

情報の時代と言われながら、今回の福島第1原発事故についての政府の対応、マスコミの対応、そして我々国民の対応を顧みると、東京電力の発表情報、原子力保安院の発表情報、内閣府官邸の発表情報それぞれが一元化していないとマスコミが批判をし、国民も、どの情報が正しいのかわからない状態になっているようです。

一元化された情報だけが正確とは限らないのではないでしょうか。遂この間まで、アラブ諸国で起きていた民主化運動も、独裁政治による統制された情報しかなかった国でWEB等による様々な情報を得る事により、可能になったと考えられます。

原発事故の当事国となっている我々に、統制された情報が必要なのでしょうか。それでは、戦前の大本営発表と同じではないでしょうか。逆に、野菜や水の放射線の暫定基準値を見ていると、本来、個々人の年齢や、体力・体質によっても影響内容は異なる筈ですから、誰にでも影響が表れない最低限の数値を限度としているのでしょう。(極端な数値に思えます)空気中のデータについても、新聞に毎日発表され、平常時と比較されていますが、農産物や海産物についても平常時のデータと比較出来れば良かったのに、その比較が出来ず、又、それらの情報が後から出されてくる事が問題の様な気がします。

本来、情報の時代とは、情報をコントロールせず、数多くの情報の中から、取捨選択するのが自分自身で、そのためには、個々人が正確な情報を取捨選択する能力を持たなければならない時代だとと思います。
2011.04.14:長井製作所

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