2016年度 理事長所信

公益社団法人 長井青年会議所
2016年度理事長 井上 典嗣

はじめに

 1966年、長井・西置賜地域に大きな志と情熱溢れる33名の青年によって山形県内で4番目の青年会議所として長井青年会議所は誕生しました。それから半世紀の長きに亘り私達の先輩方は、まちの変化、人々の生活の変化に対応しながら数多くの運動を展開され、地域になくてはならない組織としての信頼を得てきました。また、長井青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現に向けた運動を通して、地域を牽引するリーダーを育成し、長井西置賜をリードする人材を輩出していくことでも信頼を積み上げてきた団体です。これからも、地域を変革する気概を持ち、信念ある行動で社会の期待に応えなければなりません。この地域で住み暮らし、経済活動を行っている私達がこの地域の課題を一番知っているはずです。人任せにせず、主体的に行動をしなければ本当の意味でこの地域を良くすることはできないでしょう。

 JCしかない時代から、JCもある時代になったと言われるようになって久しく感じます。しかし、青年会議所は無くなっていません。この地域に必要であり、無ければならない存在意義が必ずあると信じています。この地域が何を求めているのかを常に考え、時代の変化に対応し、我々だからこそできることを追求していく必要があります。また、青年会議所は市民意識変革団体です。人の意識に変化を与えるためには、まずは、メンバーが人として魅力的でなければならないと思います。物事に真剣に取り組む姿勢を見せ、他者に影響を与えられる人間であるために自身を磨き続けましょう。さらに、公益組織のメンバーとして誇りを持って行動すると共に、常に謙虚な気持ちを持って学び続けていかなければなりません。積み重ねてきたものにとらわれてばかりでは成長しません。他者に寛容であり、常に謙虚に耳を傾ける。そんな素直な心で他者から学び続けましょう。自分以外は皆、先生なのです。

 51年目の新たな一歩を踏み出す今、愛するまちの未来を明るく照らし、これから先もこの地域から必要とされ続ける存在であるために、共にキラキラ輝き続けましょう。

 

輝く未来への一歩を踏み出すにあたり

長井青年会議所は時代の変化にあわせて、数多くの事業を展開して参りました。今現在も継続事業として続けて行っている事業もあり、どの事業も必要であることに違いはありませんが、この地域に本当に今必要なことは何かを再度よく考えていきたいと思います。メンバー数に見合わない程の事業の数では、一つ一つの事業に心を込めて実施するどころか、こなしていくのが精一杯という状況になることが危惧されます。それぞれの事業を始めた本来の目的をもう一度認識したうえで、今後どのように取り組んでいくかを再度考えていきましょう。新たなものを手にいれる、もしくは進化していくには、背負っているものを整理することも必要だと考えます。そして、真に必要な運動に注力し、その運動の幹を太くしていきましょう。また、新しい時代を切り拓く運動は、自分たちがやるという気概と情熱、そして斬新なアイデアから生まれると思いますので、物事を構築していく際には、それが面白いかどうかということも意識して参りましょう。また、地域活性化事業、青少年育成事業の大きく二つの運動がメイン事業という形を近年確立することができ、どちらも地域の未来を考えると必要な取り組みであり継続していく必要があります。例年開催しているからということではなく、もう一度この事業を始めた創始の精神を学び本質は変えることなく、手法はどんどん進化させて継続していくことが重要です。この二つのメイン事業を長井青年会議所の運動の基軸として51年目新たな一歩を踏み出しましょう。

 

地域の人々との協働による輝く地域活性化事業

 私達が暮らす長井西置賜は、先人たちが守り育んできた緑あふれる豊かな自然を有し、多くの資源に恵まれ、人々は他を慮る心である利他の精神が根付いており、そんなこの地域を私は誇りに思っております。近年、全国的に少子高齢化や人口減少といった問題を抱えておりますが、西置賜も若者の地域離れもあり、それらの問題は深刻になっていくことが懸念されます。そのような中にあっても、地域の魅力を最大限に活かしながら、地域に住む人々が自分達のまちに誇りを持ち、幸せを実感できるよう活力を与える運動を行っていきます。

地域活性化事業「みんなで灯そう夢灯」は昨年、念願であった一市三町で開催することができました。長井市、白鷹町、飯豊町、小国町を活動エリアとする長井青年会議所のあるべき姿であり、ありたい姿でありましたし、一市三町で開催することにより西置賜の一体感を感じることができました。また、より多くの人々に夢灯を体感いただき、生まれ住む地域の良さを再認識し、地域を愛する心と活力を生み出したと共に、これまで以上に多くの他団体や個人がまちづくりに携わる喜びを実感できる機会を提供できたのではないかと感じております。

今年で8回目を数える「みんなで灯そう夢灯」は継続事業として地域に定着しつつある長井青年会議所のメイン事業です。事業の本質を忘れなければ、これまでのやり方にとらわれることなく、全く新しい視点や手法を取り入れていきたいと考えております。自分達が面白いと思うことはどんどん取り入れ、これまで以上にワクワクする事業にしていくと共に、地域の諸問題にも目を向け進化させていきたいと思います。そして、多くの子ども達の夢や願いを地域に発信することで、地域全体が夢を実現できるような環境を皆で作り上げていこうという意識が高まり、希望溢れる幸せを実感できるまちの実現に繋がると信じております。また、地域社会に定着しつつあり認知されてきている事業でありますので、これまで以上に多くの方々から企画立案から携わっていただき、長井青年会議所だけではなく地域の事業となっていくようなことも視野に入れ検討する時期に来ているのではないかと感じます。さらに、夢灯を通じて得た経験や人脈を活用して更なる運動展開を意識し、この地域の未来に関わる大きな問題に対する活動も検討していきたいと思います。

 

輝く未来を担う子ども達の為に

未来を担う青少年を「地域のたから」として心身ともに健やかにたくましく育むことは誰しも願うことであります。しかし、青少年を取り巻く環境は、ライフスタイルや価値観の多様化、情報の氾濫等、複雑化が進み、それによって諸問題も発生しております。生まれた時からパソコン等の情報端末が普及している時代ですから、幼いころから一人で遊ぶ機会が多く、地域社会で地域の大人から教わったり、叱られたりすることなど、子ども達が遊びや人々とのふれあいを通じて社会性を学ぶ機会が減っていることも一理あると思います。この変化の早い時代に、子ども達にとって失われている大切なものや必要なものは何かを考えていく必要があります。また、家庭や地域の大人達は子ども達が健やかに成長するための環境を整えていく責務があります。気が付けば親がしていること、発した言葉を子ども達が真似していることはよくあることです。親が子どもの教育について真剣に考え、向き合わなければならないと思いますし、それは間違いなく子どもの成長に大きな影響を及ぼします。子は親を映す鏡なのです。

長井青年会議所では近年、「ながい寺子屋」という事業を通して、地域の自然、歴史、文化を活かした青少年育成事業に取り組んできました。今年度は新しい切り口から、教科書には載っていない、塾でも教えてくれないようなことを、体験を通して子ども達の心身ともに健全で主体的に生きる力を育んでいく青少年育成事業を実践していきます。

また、様々な分野の技術の進化や企業のグローバル化により、今後無くなる職業が増え、職場の環境が変化すると言われておりますので、将来そのような時代を生き抜くために、新しい仕事を創出できるような柔軟な発想力や環境に対応する能力を育んでいくことも大切であると思います。親と子が共に成長できる場を提供することが、未来を羽ばたく青少年の健全育成に繋がり、この地域の未来を輝かせてくれると信じています。

 

新たな出会いが輝く未来をつくる

私は長井青年会議所に入会して間違いなく考えが変わりました。入会するまでは、まちづくりは行政か誰かがやってくれるものだと思っていましたので、地域の活性化や、青少年育成というものをほとんど考えたことはありませんでした。しかし、JCに入会し、この地域の事を考え、地域活性化や青少年育成のこと、防災について等々を考えるようになり、志の高い仲間と共に学び行動をするようになりました。以前の私と同じように、まちづくりに興味が持てない、もしくは具体的に行動していない若者が青年会議所に入会し、考えが変わりこの地域の未来を本気で憂い行動すればどうでしょう。一人でも多くの仲間を創出することが、私たちの目的である「明るい豊かな社会」の実現へ近づくと考えますので、会員拡大は最も重要なJC活動なのです。

近年、全国の青年会議所で会員減少が叫ばれるなか、長井青年会議所では会員拡大へ情熱をもって取り組んで参りましたので減少はしておりませんが、半数以上のメンバーは5年以内に40歳を迎え卒業してしまいます。これまで以上に会員拡大を行っていかなければ長井青年会議所の存続すら危ぶまれてしまいます。2016年度は確実に会員数を増加させます。とにかく一人ひとりが行動を起こすしかありません。そして、長井青年会議所の魅力を、私達が進めている運動を伝えていきましょう。また、入会を決断してくれた仲間と共にしっかりと成長していくために、現役会員が新入会員をサポートする仕組み作りをしていきます。そして、その成長を組織力強化に結びつけ、これまで以上にこの地域に貢献できる組織としていきます。

 また、多くの新たな仲間との出会いは、様々な価値観との出会いでもあり、共に活動するなかで新たな価値観を生みだし、それが成長に繋がります。青年会議所だけでしか通用しない技術を習得するのではなく、企業においても活かせる知識を学べる機会を提供していきます。青年会議所という学び舎で、人生において大切な青年期である今、多くの仲間と切磋琢磨し大きく成長することが、青年会議所メンバーである意義の一つでありますし、地域の発展にも繋がると考えます。常に人に対して学びの機会を提供するということを念頭に置き活動して参りましょう。

 

より輝く公益法人へ

長井青年会議所は公益社団法人へと移行して5年目となります。移行以来、更に公の利益になる事業を追求し、公益社団法人としての責任を果たしてきました。しかし、移行に携わったメンバーが卒業し減少したことによって公益社団法人である意味をしっかりと認識し、責任感をもっているメンバーが限られているようにも感じます。地域の負託と信頼に応える組織であり続けるために、公益社団法人として透明性と財政体質の健全化を図り、組織運営の基盤となる定款や運営規定を常に意識し学ぶ姿勢を持ちましょう。

特に財政面における年度予算案及び年度末決算書の作成は、これまで以上に透明性をもち確実な作成を実施する必要があります。今年度は財政局を設け、各委員会の諸事業の効果を最大限に引き出すために、費用対効果や適正に予算が使われているかを厳正に審査し指導していきます。

 

運動をより輝かせる発信力

長井青年会議所はこれまで、紙媒体である「あゆみ」やホームページ等で情報の発信を時代にあった手法を用いて行ってきましたが、情報の受発信の方法は日々進歩しております。近年、インターネットや携帯端末の進化に伴い、世界中の情報をリアルタイムで知ることができるという環境が整っております。より効果の高い受発信ツールを模索し、長井青年会議所の発信力を強化させていかなくてはなりません。私達はとても価値のある運動を行っております。発信力を強化すればより多くの人の目に触れ、長井青年会議所の運動に更に広がりを持たせることができると考えます。人と人との繋がりを発展させるコミュニケーションツールを有効活用し、また、各メディアへも積極的に情報提供を行い、私達の運動と地域の魅力を幅広く発信して参りましょう。

 

自己を輝かせる出向

 青年会議所には、「出向」という機会があり、求めれば世界に広がる無限の可能性があります。各地の青年会議所の枠を越えて活動することによって、より広く多くの人達との交流と新たな価値観との出会いを通して、自身に俯瞰的な視点を与えてくれる貴重な機会です。自分を磨いてくれる環境に身を置き、見識を広げ、更なる成長へ繋げていくことは、個人にとっても長井青年会議所にとっても大きな財産になります。出向先で得た学びや気づきを持ち帰りメンバーへ共有することで、長井青年会議所の発展にも繋がっていきます。私自身も入会以来多くの出向を経験させていただき、昨年は山形ブロック協議会へ役員として出向をさせていただきました。そこでの経験は、とても大きな財産であり、自信にも繋がったと思います。しかし、せっかく出向したにも関わらず仕事の忙しさ等を理由に、委員会活動へ参加が困難になることもあるかもしれませんが、そんな時でもちょっと無理して参加しましょう。その行動が自己の成長になると確信するからです。また、まちづくりへの気概を高め知識を得る機会として、日本青年会議所本会や東北地区協議会、山形ブロック協議会が開催する事業へも積極的に参加していきましょう。まずは一歩を踏み出し参加することが重要です。

 

結びに

私は2006年、27歳の時に長井青年会議所に入会しました。入会当初はJCがどういう団体なのかも全く知らず、地域や社会への関心よりも自分の価値観だけで生きていたように思います。それから10年近い年月が流れ、今はJC運動に心から共感を覚え、高い志を持った仲間達と共に、愛する故郷を想いながら日々活動しております。私は入会して以来、高い志を持った先輩や仲間と出会い、多くのことを教えてもらい育てていただきました。そのなかでも特に“機会”というものの大切さを学びました。自分に成長の機会を与えていただいたこと、地域や人に機会を創出することの素晴らしさ、そんな機会が青年会議所には無数にあります。機会を得たとき、前向きに捉え行動すれば間違いなくその先には成長があります。まちを創るのは人ですので、まちづくりを推進するうえで人材の育成は切り離すことはできません。全力でJC運動を展開するなかで皆様と共に成長していきたいと思いますし、それがこの地域の未来を明るいものにすると信じております。

これまで青年会議所を通して出会った多くの方々から沢山の気づきや学びをいただき、育てていただきましたので、その恩返しのために、そして、歴史と伝統ある長井青年会議所の先輩諸兄の想いと志を継承し「明るい豊かな社会」の実現に向け、率先して行動して参ります。

地域を活気づけ変えられるのは「よそ者、若者、ばか者」とよく言われております。従来の仕組みにとらわれず客観的なものの見方ができる「よそ者」、しがらみなく強いエネルギーでチャレンジできる「若者」、そして信念を持ち、枠組みに収まらず活動に打ち込める「ばか者」の3種の人材がいると言われています。我々青年には、失敗を経験という糧にする時間と体力があります。失敗を恐れることなく、思いっきり全力で40歳までの限られた時間の中で、互いに高め合いながら仲間と共に運動を展開していきましょう。私達の前向きな行動が、多くの地域住民を巻き込み、活気に満ちた輝く長井西置賜を創造する原動力になることでしょう。

この地域の未来を光輝かせるために、まずは私達が輝き続けましょう!

Stay Gold!!

2016.02.01:[理事長所信]

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