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▼!聞いておごやえ!「語り部の会」その3

 「語り部の会」その2のは、薄れつつある人間本来の「心の温もり」を呼び戻してもらえるような話であった。
 その3では、嫁に出す我が子に幸せになって欲しいと願う母親のアドバイスを忠実に守る娘とその旦那様の話である。勿論、これはフィクションである・・??。
 むかし、むかし、あるところに貧しいながらもとても器量の良い娘を持つ親子が住んでいました。そして、その娘があるところに嫁ぐことになりましたが、嫁ぐことの大変さが分かっているは母親は、「とにかく旦那さまを立て、一生懸命尽くしなさい」と繰り返し言い聞かせたのでした。
 そして、嫁いで数週間たった頃、風の便りに娘の噂が母親に流れてきたのです。それは、とっても働き者で、やさしくて、旦那様を立て、一生懸命尽くしているとのことでした。母親は、その噂を聞いて、嫁ぐときに話をしたことを娘がしっかり守っているからだと安心をしたのでした。ところが、それから数ヶ月たつと今度は、嫁ぎ先の旦那様が具合を悪くしているとの噂でした。心配した母親は急いで出向いてみるとそこにはげっそりと痩せ細った旦那様がおりました。何か悪いものでも食べさせたのではないかと心配し、娘を問いただしましたがどうもそうでもなさそうなのです。母親はさらに娘を問いただすと、娘は、「毎日毎日、朝、昼、晩と一生懸命旦那様を立ててる???」とのことです。そうです、娘は立てる意味を勘違いしてたのでした・・・。  おしまい。
 一緒に聞いている子供さん達にはちょっと分からない「落ち」だったかも知れないが、大人には大うけでした。
 素朴な方言と口調、表現、そして、蓄音機の音色と囲炉裏端を囲んでの絶妙な構成が、まるで昔にタイムスリップしたようだった。
 1月28日と2月に2回、この「語り部の会」が引き続き開催予定で、皆さんも是非、冬の1日を昔にタイムスリップしてみてはいかがですか。
 
 詳細は、「獅子宿燻亭」へ tel 0238−84−1143
 ※今では非常に珍しい蓄音機まで登場、独特な音色である。
画像 ( )
2007.01.17:黒澤
[2007.01.19]
お世話になっています (獅子宿店主)

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