My山形「地域の宝」発信

▼沖縄の常識非常識その2

 沖縄交流で体験した嘘のような本当の話(ユニーク?)を紹介したいと思う。
 ここ山形とは明らかに気候風土が異なることは前回も紹介させていただいたが、今回はそのとっておきの話をしたいと思う。
 折にふれ、美食家ではない珍味好き?の私としては、沖縄の「山羊料理体験談」は是非紹介させていただくつもりであった。その「山羊料理」(ヒージャー)というのは、単なる”珍味”の一言で済まされるようなものではなく、実に奥深い食べ物なのである。結婚式のような「お祝い」ごとに振舞われるのが一般的だが、我々で言う「鯛」的存在ともまた異なるのである。お祝い事の他、何か目的事?があるときには特に効果がある特別な料理なのだ。
 今回は、この「目的事」について紹介するが、あくまでも一つの笑い話として受け留めていただきたい。(大変お世話いただいたおばちゃん談) 公的選挙は、厳正且つ公正でなくてはならいのは誰もが承知していることであるが、実はこの選挙には「山羊」はかかせない存在なのだ。「山羊」をツブすということは、不特定多数の人が自然に集まることを意味し、自ずと秘められた目的があるということになるのだ。勿論、明確な選挙目的としてはご法度であるが(名目を変えることで回避)、料理に「山羊」がでてくる、こない、では天と地の違いがでてくるのだそうだ。選挙前の「山羊」料理は、即、警察にお世話になる理由になり、その場「豚」料理では警察の出番がないのだそうだ。但し、豚料理では人が集まらないので、いかに「山羊」をツブす情報をどの候補者よりも早く流すか、そして、多くツブせるかが最大のポイントなのだ。それに、最初にご馳走になった立候補者が最優先で、他の候補者には浮気をしないという風土も強く、選挙の当落は「山羊」で決まるといっても過言ではないとのことだ。
 ちなみに、このおばちゃんは「山羊」料理の接待を受けたということで、一度だけであるが警察のお世話になったことがあるそうで、その時は、接待した側と受けた側約200名ほど警察にお世話になったそうだ。そんな話を淡々としてくれたおばちゃんの笑顔が、今でも強く印象的に残っている。

 ◎噂の「山羊刺し」、残念ながら私は2切れで「ギブアップ」だった。
 


画像 ( )
2006.08.22:黒澤
[2006.08.22]
巧く表現できてますよ、なんとなくわかりそう。 (ちゅらさん)
[2006.08.22]
山羊さんのお味?について (S.K)
[2006.08.22]
凄い風土さー (ちゅらさん)

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