My山形「地域の宝」発信

▼男の晩酌 前章

 人類が酒を飲みものとして製造をはじめたのはいつ頃からか、インターネットで検索してみると、紀元前4000年から5000年頃で、ワインとビール生産からスタートしたと記されている。その後、蒸留技術を酒に応用しアルコール分の多い強烈な酒をつくることが可能になり、その酒のことをラテン語でアクア・ビテ、「生命の水」と呼び、薬酒扱いにしていたと説明されている。
 本来、薬というのはある「一定」の症状に対し「一定」の効力(敢えて効力と表現)を指すと考えられるが、酒は飲む個人によってその効力が全く異なるのである。
例えば、明るくなる、目がすわってくる、賑やかになる、泣く、笑う、口がなめらかになる、重くなる、落ち着きなくなる、しずんでくる、暴力的になる、異常にやさしくなる等々、全く相反する計時変化があらわれるのだ。「百薬の長」と言われたり、魔薬(惑わす薬)と言われたり、実に不可思議な力を持つ飲み物である。だからこそ、薬酒といわれる所以なのかも知れない。
 そして、その酒をほぼ毎日のように、何かしらのかたちでたしなんでいる方は少なくないはずである。私もその中の一人であることに間違いはないが、その各々の事情は千差万別であると考えられ、何を望み、何を思い、何のために飲み続けるのか、改めて「男の晩酌」と題して、今後、その裏側を覗いていきたいと思う。
 尚、私の個人的な見解、解釈であることを何卒ご理解をいただきたい。
 
 ※写真は、この内容と直接は関係ないが、包容力のあるすばらしい某会社のbQである。この企画の発案者でもある。
画像 ( )
2006.04.12:黒澤

HOME

myyamagata

powered by samidare