TUAD blog/美術館大学構想

▼ドキュメント『松本哲男展 -鼓動する大地-』vol,4

■写真上:ギャラリートーク風景/12メートルをこえる大作『イグアス(ブラジル)』の前で
■写真下:ギャラリートーク風景/図書館内に展示された『三春滝桜』の前で
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松本哲男展終了

建学以来、初の京都造形芸術大学への巡回展となった『松本哲男展-鼓動する大地-』が、先月20日に無事終了しました。(※詳細はHPアーカイヴで)
松本先生の学長就任にあわせての開催だったこともあり、地元山形の関心は高く、新聞、雑誌、テレビに大きく取り上げられ、2週間の会期で5千人を超える方々に来館いただきました。
「滝」「桜」「初期の代表作」など、異なるテーマ設定の展示会場を、学内3カ所のギャラリーに分散させての展観でしたが、来館者の方々がリーフレットを片手にキャンパス内を行き交う様子は、『美術館大学』の一つの基本モデルを示すことができたと考えています。山形会場では先にご紹介した展覧会カタログも完売しました。
松本学長が今回の展示に込められた思いは、6月号の『月刊ギャラリー』(http://g-station.co.jp/HTML/mgallery/index.html)に大きく紹介されています。ぜひご一読ください。編集者の大木さんは山形の会場まできてくださり、丁寧な取材をしていただきました。

京都展オープニングでは、ソウル在住のサックス奏者・姜泰煥氏による即興演奏『駆け上がる水』が、巨大な滝の絵画作品に囲まれたギャラリーでおこなわれました。描かれた滝に「純粋な精神の作用を感じた」と語った姜氏による腹の底から泉が無限に沸き出してくるような循環呼吸奏法に、約300人の観客が聞き浸りました。
その後のプログラムでは、宗教学者で京都造形芸術大学教授の鎌田東二氏と松本学長のトークもおこなわれ、「滝」をめぐる自然と人間の身体的・精神的な交感が、ユーモアを交えながら語られました。
京都展では、学生中心に2千人の方々に見ていただきました。

美術館大学構想室/宮本武典


画像 ( )
2006.06.05:miyamoto

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