美術館大学構想

【上写真】『ナイアガラ(アメリカ)』設置風景
横幅6メートルの作品を、昌和デザインのスタッフと、日本画コースの学生で設置しているところです。総作品面長が55メートルをこえる本展では、展示スタッフの作業は毎日、深夜まで及びました。
院展の重鎮・松本哲男先生の作品展ならば、本来は美術輸送・展示のプロの業者に委託するところですが、今回は日本画コース生たちの研修も兼ねて、学内スタッフによる設営となりました。
彼らにとっては尊敬する恩師の作品。展示に携われるという喜びと、万が一傷でもつけたら、という緊張のくり返して、疲労困憊した3日間だったようです。


【下写真】『イグアス(ブラジル)』設置風景
東北芸術工科大学ギャラリーには12メートルの作品をかけられる壁面がないため、額をすべて取り払って作品自体を自立させるという荒っぽい展示方法になってしまいました。
写真は『イグアス』パネルを左端から90度に立てながら、順々につないでいっているところ。
またギャラリー中央には大きな吹き抜けがあり、「ロ」の字を描く廻廊型の空間であるため、各作品に微妙なアールをつけて、観客の歩行導線を滝の水の渡りに沿って緩やかに巡回させました。
松本先生には「こんなに絵を素っ裸にされちまったことは、これまでなかったなぁ」と苦笑いされてしまいましたが、日本画の屏風の伝統をモダンにアレンジした、斬新な「滝めぐり」の景観になったと思います。


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