つれづれなるままに
▼6月13日(日) 殉職
知人の滋賀県の住宅会社のK社長が亡くなったという知らせが届いた。
朝の会社の事務所の中で倒れているところを出社した社員から発見されたそうです。
死因は心筋梗塞だそうです。
53才です。
何度もお会いして、関西人独特のユーモアというか感性というか面白い社長でした。
ヘアーの前頭葉部分がちょっと寂しくなっていたので、
どうみても60台だと勝手に勘違いしていたのですが、
自分よりずっと若い53才だったとはショックです。
友人に聞いたところ、
毎朝、5時に会社にいって仕事をして、
夜は11時、12時まで働いていたそうです。
過労死ですよね。
でも不思議なことに日本の法律には経営者に対しては過労死ということは適応になりません。
従業員なら過労死は当然に認定されるのに、
24時間働いているような状況でも経営者は日本の国は保護してはくれません。
自分自身で生命保険に入っていないかぎり、
何の保証もありません。
逆にK社長の場合、
20数名の社員の今後のことまで、
死んでまでどうするのよと責任を負われかねないような時代です。
自分の人生をすべて会社のために費やして、
子供たち成人することなく亡くなったこのK社長。
それにこの国家はセーフティーネットどころか、
事業資金の借金で遺族に自宅を出て行けという状況があすあす現実のものとなります。
今の日本、
起業するような若者はいません。
1000円のテーシャツでも買いたくないというようなことをテレビでやっていました。
もう、満腹だからチャレンジしてリスクを冒したくないとう若者ばかり、
これからの日本はどうなってしまうのか。
経営者という立場に人生のポジションを置いたばかりに、
厳しくつらい人生が待っているとしたら、
そんな日本の未来はどんなことになるのでしょう。
カン首相は福祉で雇用を増やす、経済に活気をもたらすなどと、
あほくさいことを言っていますが、
資源のないこの日本で、
内需で、自分の金を家族で使いまわすようなはっそうで、
その家族の生計が立つわけも無い。
資源を輸入しているわが国であれば、
外貨をどっかからかせげないと日本は成り立ちません。
看護で金を産み出すなどというような経済おんちが首相ではどんなもんかなぁとも思いますが、
日本の経済が、このような滋賀県のk工務店のような戦士に支えられていることはだれも注目しません。
ただ、責任感で自分の人生を燃やし尽くした彼のご冥福をお祈りします。
あまりにも悲しい。
PS:彼のブログの最終記述は、
先祖の墓参りの写真と書き込みでした。
絶句しました。
河村社長のご冥福をお祈りします。
2010.06.13:mukai
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