つれづれなるままに

▼1月6日(水)     家はまだ建てるなA

昨夜の報道ステーションでローン破綻による競売のレポートをやってました。


「13年前(その時ご主人は30代後半で仕事は建設関連)、頭金1割で、
4500万円のマンションを35年ローンで購入しました。
夫婦の年収は、当時奥さんがパートで働いた分も含めて700万円だったそうです。
返済は月15万円。

給料が下がったりしてローンが破綻してしまい、物件は3000万円で落札。
(最寄の駅から徒歩で2分というのがわりと高く売れた原因でしょう。
普通はそんな価格では売れませんから)

夫婦は500万円を超える借金を抱えて13年間毎月15万円支払ったマンションから退去」


どうでしょう。

このケースは落札金額に恵まれたほうです。

頭金が1割というのがちょっとひっかかりますが、
年収が年功序列で着実に上がり、それにインフレ傾向が進んでいれば、
そんなに無謀なケースでもないかなと思います。

この人が公務員やら上場企業の社員ならこれでもぜんぜん問題ないですけど、
そうじゃない人の場合はせめて頭金をもう少し準備する必要があったのではないでしょうか。

今は住宅ローンを組める人を銀行が勤め先を含めて厳選しれるようですが、
13年前だったら銀行や不動産屋が「あなたもローンを組めます」などと言って来たら、
ついその気になってしまうのも分からなくはないですけど、
もし彼がもうちょっと安い物件で、がんばって頭金をもっと積み上げることが出来たのなら、
もっと違った結果になったことでしょうけどね。

35年間もの気の遠くなるほどの期間、ローンを払い続けるということはとても大変なことなのです。

金利が低くて毎月の支払いが何とかなると安易に住宅を建ててしまうことのないように、
住宅屋が調子良いことを言おうが払い続けるのは自分ですから、
くれぐれも慎重に全てのシュミレーションをしてから計画を進めるようにしてください。



2010.01.06:mukai

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