つれづれなるままに

▼7月31日(金)     加山雄三

加山雄三氏の日経新聞に連載されていた「私の履歴書」が終わった。

とても興味深かった。


加山雄三氏の若大将シリーズにあの頃の田舎の少年はかなり憧れをもって見ていた。

スターというより若大将に自分を重ね合わせ、
あんな生活、人生が送れたらいいだろうなという憧れでした。

彼の私生活もヨット、スキー、バンド、歌、どれをとっても素晴らしく、
しかも慶応ボーイということで、私たち田舎で育った少年はあんな世界もあるんだなと、
今でもうらやましかったことを覚えています。


ところが、彼の自伝である「私の履歴書」の大半は、
確かに華やかなスターとして一気にのぼりつめたことも記してありますが、
大半は、彼のおじさんの保証人になって23億円もの借金を返済せざるを得なくなり、
スターという立場からどん底に落としこまれた苦境からの脱出について、
一番紙面をさいて書いてありました。

酒に酔いながら借家の庭の木をこぶしが血だらけになってまで殴り続けた話や、
一個の卵を夫婦2人で分け合って、卵かけご飯を食べたそうです。

あれだけのスターがそこまで落ち込んだのですから、
どれだけ辛かったことでしょう。

そんな状況にも負けないで、現在72歳にもなったそうですが、72歳でもやはり若大将というイメージは崩れませんね。
不思議ですが。


あっという間に、一ヶ月の連載が終わりましたが、
普段は見せない彼の本音がすごく伝わって、
いつまでも夢を追い続けるという気持ち、
自分も続きたいと思いました。


2009.07.31:mukai

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