つれづれなるままに

▼5月28日(木)     世の中の変化

日本が確実に変化していきつつあるのではないかと、昨日の新聞を読みながら思いました。



金沢市で交通量の多い交差点の横断歩道の青信号を5秒延長したそうです。

というのは地元住民から「高齢者が渡りやすいよう、青信号を延ばしてほしい」
という要望に応えてのことだそうです。

住民の声は「以前は渡るのにギリギリで怖かったが、今は余裕を持って渡れる」と、

好評のようです。



高度成長期以降、都市は混雑回避に人や車を効率よくさばくようにしてきました。

横断歩道は1秒間に1メートル歩くと想定して青信号の長さを設定してるそうです。



ところがそれが老人にとってはきついそうなのです。

75才以上の方は約半数がこれ以下だそうです。



今全国の75才以上の人口は1160万人にもなります。

たぶん減ることは無く増えるばかりでしょう。



この記事を読んでいて、

なんとなく日本全体が大きく変わっていくような感じがしましたね。




太平洋戦争後に昨日より今日、今日より明日と日本全体が成長路線で来て、

ここまでの経済大国と呼ばれるような日本を築きあげて来たのですが、

確実にそういう価値観を変える時代になっているように思うのです。




企業もやみくもに規模の拡大を目指していくのが当然とした風潮も変わってきていると思います。

なにがなんでも大きくすることが当然といった価値観から、

横断歩道を高齢者がゆっくり渡れるように配慮するような価値観をベースとして、

これからの企業のあり方も変わるように思います。



ヨーロッパのような熟成した社会に変わるという予感です。

画像 ( )
2009.05.28:mukai

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