つれづれなるままに

▼5月19日(火)     景気持ち直し

今朝の上山の前川です。




今朝の日経新聞では経済が回復しつつあるという記事が多かったですね。



内閣府の発表では消費動向調査で4ヶ月連続で上昇したそうですし、

マンションの契約率なども上がって来ているそうです。


リスクに慎重になっていた個人マネーも昨年9月の水準にまで回復したそうで、

貯蓄から投資という流れが出つつあるそうです。




そんな中での民主党代表が小沢氏から鳩山氏への後退で、

民主党が政権を取る可能性も現実的になりつつあります。



アンケート調査の結果では一気に自民党を逆転したようです。


政権交代は良いのですが、

問題は政権担当能力が民主党にあるかどうかです。



どういう意味なのか「友愛」というテーマを掲げる鳩山氏に、

厳しい国際情勢や危機的な経済状況を乗り切る力があるのでしょうか。



そのへんが一般国民にはよく分からないのでしょうか。

確かに長く続いた自民党政権を一度変えてみたいという気持ちは国民には、

多かれ少なかれあると思われますが、

中途半端に政権交代して、めちゃくちゃになってしまったらどうしようというのも、

あるわけです。



その不安を取り除くのが鳩山氏のまずやることでしょうね。




そういう意味で面白いなと思ったのは、

文部科学省の有識者研究会が3〜5歳児の教育の無償化しろという提言をまとめたという記事がありました。

公私立の全幼稚園、公立保育所、認可保育所に通う3〜5歳児300万人を無償化するという提言です。

必要な財源は7900億円だそうです。



文部科学省は2010年の「骨太の方針」に中間報告を反映させると意気込んでいますが、

当然多額の費用がかかるわけで財務省が反発すると予想されるようです。


官僚は自分のナワバリのことしか考えていません。

国家百年の大計などというものより自省の利益のことだけしか考えませんから、

この提言もそのうちうやむやにされかねません。



国全体としては少子化というのは国力に直結していますから、

とても大きな問題ですがほとんど手が打てていない状況です。



一年、二年の問題ではなく20年後30年後の日本が繁栄していくためには、

避けて通れない問題ですがいまいち国は有効的な対策を打ち出していません。



そんな中、文部科学省が「幼児教育を無償で」ということを実現するとしたら、

かなり少子化には効果が期待できるわけです。


そこで問題となるのが「省あって国なし」と言われる官僚たちの国の行く末よりも、

自分達の省のことしか考えないという習性です。



それに対して政治家がいつも官僚に丸め込まれてきた戦後の自民党政権でした。

その官僚から間接支配された自民党政権を民主党の「友愛」路線がひっくり返して、

官僚の手から実権を取り戻せるかということなのです。

そうでなければ政権交代しても意味が無いわけです。




そんな意味での政権交代なのですが、

「友愛」うんぬんと言われると、どうかなぁ〜と感じる今回の代表交代劇でした。

画像 ( )
2009.05.19:mukai

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