つれづれなるままに

▼4月20日(月)     NHKの番組

けっこうNHKの番組は見るほうだと思う。



昨日のNHKスペシャル「マネー資本主義なぜ暴走した?」という番組はなかなか良かった。



世界経済がどうしてこんなことになってしまったのかというのが分かりやすく解説してありました。



その当事者などにも取材してきちんと裏づけを取った内容で、興味深く見ました。

やはりこういう番組は視聴率を気にしないでいられるNHKならではですね。



金が金を生むという金融工学なるものをアメリカは生み出して、

見せ掛けの利益をどんどん作って最後はバブルがはじけたということでしょうけど、

その背景にはアメリカの製造業の衰退が言われています。



アメリカが物を作って利益を生み出すということを止めてしまったのが大きな原因です。

中国などから安価な物を買うという流れになってしまったので、

金が金を生み出すというような方向に走ったのです。



アメリカもそうですし、イギリスも同じことをやってしまい、

製造業が衰退してそこから利益を生み出すということが出来なくなっているのだそうです。


しかし、日本でも他人事でもないようです。


先日の日経新聞には「国内工場閉鎖100ヶ所超」という記事が出ていました。

昨年度の上期と比べて下期が4倍の100ヶ所だそうです。

日本もそういう流れになりつつあるのではと心配ですね。



パナソニックやソニーをはじめ電機、機械、食品など幅広い業種で不採算事業を縮小して、

中国など新興国を中心とするところへ拠点を増強するという流れのようです。



「派遣切り」で企業の姿勢がかなり非難されましたが、

近視眼的な発想ではなくもっと大きな目で時代を見る必要があるのではないでしょうかねぇ。



労働者の立場を守るというのは大切なことですが、

それが過剰すぎると結果として雇用が海外に流出してしまうということになってしまいます。



様々な制度をつくり労働者の権利を守るということだけが正しいように言われてますが、

過剰な保護の結果が国内工場の閉鎖では目も当てられません。



労働者の権利は雇用の確保という基本にのっとったうえで考えなければならないと思うのですが、

社民党をはじめ野党のみなさんの考えではどうも違うのではと思われますね。



野党が政権を取り過剰な労働者の権利を保護しだしたら、

工場が海外に逃げ出して取り返しのつかないようなことになるかもしれないと杞憂しますが、

心配しすぎですかねぇ・・・・(^_^;)



そんなことを考えながらNHKの番組を見ていました。
画像 ( )
2009.04.20:mukai

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