つれづれなるままに

▼知事選の結果。

新芽が。





昨日の知事選で民主党が支援した吉村美栄子氏が接戦を制して当選しました。


はっきり言って私はビックリしました。


斉藤前知事は今までの知事と比べてよくやっているなぁという評価をしていたので、
まさかいきなり出てきた民主党の新人候補に負けるとは思いもしなかったです。


たぶん斉藤前知事もそう思っていたのではないでしょうか。

4年間の実績があるわけで、ぽっと出てきた新人に負けるわけがないと思っていたのでしょう。



斉藤前知事の評価はその人が立っているポジションで様々に分かれると思います。

私が見るには、当選の当初から山形の財政状況をなんとかしたいと、

かなり踏み込んでリーダーシップを発揮したように思います。



当然のことそれには痛みをともなうわけで、

その対象になる人たちは快く思わないのもむべなるかなです。

しかし、本当の意味での改革をしていくには万人に受けるようなことばかりをしていて、

可能なわけがありません。



だから彼が敗戦後「性急過ぎたのかもしれません」と言っていたのはそういうことなのでしょう。



誰にも受けるようなやり方で改革など出来ないのです。


彼が自己保身を考える知事なら、どんどん踏み込んでまで余計なことをしなかったはずだと思うのです。


そういう意味では「いさぎよさ」すら感じる彼の姿勢だと思います。



吉村美栄子当選者が「あたたかみのある政治を」と言っていたのですが、

それは彼のそういう姿勢を批判したのだと思われるのです。

しかし、その「あたたかみのある政治」とはどういう政治のことをいうのでしょう。

私には理解できません。



もちろん人間性として「あたたかみ」なる部分は当然のこと必要でしょう。

しかし、行政の長として役割を果たすには、誰に対してでもアタタカミのあるというのはどうでしょう。



リーダーとして相手の嫌なことでも決断し実行しなければならない場面だってあるはずなのです。

とても疑問に感じました。



今回の知事選は衆議院選挙の前哨戦として位置づけられ、小沢一郎氏も山形に応援に来ましたが、

地元の自民党の代議士は多分現職だし、自民党だから大丈夫と踏んでいたと思います。



テレビでE代議士の顔を見ましたが、顔面蒼白という感じでした。

自分の選挙が身近に迫っていて、この結果が当然かぶってくると思ったのでしょう。

最近は民主党の候補を連続して破っているから余裕綽々という雰囲気でしたが、

地元の山形市での投票がかなり吉村氏に流れたのを見てギョッとしたと思います。




どうしてこの結果が出たのかというといろいろな判断があるのでしょうけど、

やはり自民党の支持率が景気の後退でかなり影響を受けているということが原因だったと思われます。


候補者が前知事よりも素晴らしいというより、

現状を変えてもらいたいという気分転換のようなものではないでしょうか。


景気がどうのこうのなどということは政府や国会で考えることで、

一地方の知事にまで求めるようなことではないと思いますけどね。


地方の知事としての行政手腕を判断して選んだほうが良いのではと思うのです。



だから「あたたかい政治」などと”ぬるいこと”を言っている新知事にリーダーとしてなんぼのことが期待できるのかと私は現時点では疑問です。



もしほんとに”ぬるい行政”などを行なうと、

その後の、衆議院選挙で民主党が勝利したあとを想像してしまいます。



誰にも調子の良いことを言い、政権についてから”ぬるい政治”を連発するのではないかと、

心配してしまうのですが、それって老婆心ですかねぇ。



でも、まぁなった以上はガンバってもらわないとね新知事には(^^)v
画像 ( )
2009.01.26:mukai

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