元樹のノート

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たった今、お世話になったスタッフとホストファミリーとの最後のディナーに参加しました。生徒たちは口々に、もっとホームスティしていたいと名残り惜しそうにしており、ホストファミリーの方々も、「もっと長くいて欲しい」と英語でおっしゃってくれていました。 私も「皆さんの心のあったかさが生徒たちの心をあたため、成長させてくれて、とてもいい経験と思い出をいただきありがとうございます。」というような意味で英語で感謝の気持ちを伝えました。最後に一枚のつもりで集合写真をお願いしたところ、30分以上あちこちで写真撮りが始まってしまいました。スタッフの方々は、とても親切に臨機応変に対応してくださいました。
明日は、朝早く起きて空港に各自ホストファミリーに送ってもらい、ホノルルに飛びます。みんなもうすでに別れがとてもさみしい気持ちでいっぱいです。

午前中は、ファーマーズマーケットに行き、ハワイならではの野菜や手作り工芸品などの露店が立ち並ぶ中を散策したり、大型マーケットに行って買い物を楽しみました。生徒たちには1人10ドルが配られ、フードコートで各自食べたいものを自分で注文して食べるというプログラムでした。ほとんどの生徒は、食べきれない量のメニューを頼み、「先生、これ多いので食べてください」と私に持ってくる生徒もいました。ドリンクもMサイズが日本のLサイズくらいで、Lサイズは1リットルくらいになっています。日本に比べてスケールが大きいことに驚くことが多いです。
午後は、授業を受けた後、夜の火口見学をしながらピクニックディナーでした。スクールバスで1時間くらい移動する途中で雨が降り始め、霧で視界が悪くなってきたので、マウナケアと同じようにまたもや天候に恵まれないのかとあきらめかけたとき、霧が晴れ始めて赤々と光り輝く溶岩の光を見ることができました。しかし、霧で見えなくなってしまい、予定よりも30分早く切り上げてきました。ヒロに着いてからずっと細かい気配りをしながら、とてもわかりやすく明るく元気に通訳ガイドをしてくれているひろこさんとのお別れの時が近づき、生徒たちは名残惜しそうにひろこさんとの写真撮影をしていました。
明日は、午前中ワイアケア高校の生徒と共に授業を受け、高校生活を体験して、午後はハワイ大学の授業を受け、夜はクロージングディナーとなります。あさっては、ホストファミリーと別れ、ホノルルに飛びます。生徒たちは、ホストファミリーへの感謝をどのように伝えようかと悩み、手紙などを書き始めていました。

午前中は、AとBの2グループに分かれて、英語による授業を受けました。昼食は、外でビッグサイズのピザをいただきました。その後、国立天文台すばる観測所に行き、嘉数博士から宇宙やすばる望遠鏡http://www.naoj.org/j_index.htmlについて分かりやすく説明をしていただきとてもワクワクしました(私だけ？)。
来年の3月から建設が予定されているTMT(口径30mもある超大型複合反射望遠鏡http://tmt.mtk.nao.ac.jp/intro-j.html。すばるは1枚鏡では世界最大の8.2m。)がファーストライトとなる頃に、君たちは大学院生だから、この中からTMTの観測プロポーザルをとって論文がでることを期待したいと思います。嘉数博士は、幼い頃からの天文学者になるという夢を実現させてとても輝いていました。
次に、ワイアケア高校の日本語クラブの生徒達との交流でフラダンスを習いました。難しい動きもすぐに覚えてなかなか様になって、素晴らしいと感心しました。
昨日、マウナケアに登ってサンセットと天体観測ができなかった10名の生徒たちの思いと共に、今日は16名(男子7名と女子9名)の生徒たちとマウナケア山頂を目指しました。今日も雲は厚いものの、雨は降っておらず、すばる観測所にあったライブカメラの映像も晴れ間が見えていたので、期待して出発しました。ところが、中腹のビジターセンターに着いてみると、レンジャーが山頂への道路を封鎖しており、今日は風が強いから、観光客は登ることを禁止されてしまいました。がっかりしていると、ビジターセンターから歩いて登ることができる山からサンセットが見られるかもしれないという情報が入り、早速急いで登りました。ビジターセンターも標高2800mあり、酸素が薄くて息切れしましたが、感動的な美しいサンセットを見ることができました。山頂から見たらさらに素晴らしい景色が見られるのだろうと、必ずまた来て絶対に観ようと心に硬く決意しました。
ヒロに戻ると、ホストファミリーの方に自宅にご招待いただき、温かいお茶とお菓子をご馳走になりながら楽しい時間を過ごすことができました。生徒たちがホームスティしているホストファミリーの中で親しい家族が一緒に集まり、3家族と子供達10人と生徒5名でとてもにぎやかでした。生徒たちも子供たちのいい遊び相手になってすっかり打ち解けたようで、ホームスティの様子もわかりました。明日の朝ごはんにお弁当までいただいた上、ホテルまで送っていただきました。とても親切で心もあったまりました。

Veteran's Day で休日ということで、ハワイ島の西側にあるコナのホテルに一泊する旅行に連れて行ってもらった生徒もいました。
今日マウナケアに登るために、15:45にハワイ大学に集まってきた10名の生徒たちは、すっかりホストファミリーと打ち解けた様子でした。
ヒロは朝からずっと雨が降っていて、心配した通り、マウナケア山頂も雲の中で残念ながら、
サンセットも星空も観ることができず、レンジャーに促されて、写真をとってすぐに下山しました。生徒たちも私自身はこのプログレスクラスの担任に決まった1年8ヶ月前から楽しみにしていたので本当に残念で言葉もありません。しかし、大自然とは人間の思い通りにはならないもので、自分自身が考え方を変えて、不満を言ったり、イライラしたりしない広い心で自然と共に生きることが大切な事だと教えられた貴重な1日となりました。

今朝8時15分(ハワイ時間)に、ハワイ大学の待ち合わせ場所に送られてきた生徒たちは皆笑顔でホームスティ家族と英会話しながら集まって、互いに昨日の夜から朝食までのことを聞いたりして、特に1人1家庭になった生徒たち(12名)は日本語での会話にホッとしながらも、1人で乗り越えた自信が垣間見られました。(2人1家庭が6ペアと 3人1家庭というハワイ大学による組み合わせとなりました。)
今日のプログラムは、Hawai‘i Volcanoes National Park(ハワイ火山国立公園)で、ハワイ大学の博物学博士のClaudiaさんがモデルを使ってデモンストレーションをしながらとてもわかりやすく説明してくださり、地球が生きていることを肌で感じてきました。
明日は、アメリカの休日(Veteran’s Day Holiday)復員軍人の日で、丸一日ホストファミリーと過ごすグループ17名と、15:45からマウナケア登山をするグループ10名に分かれて活動します。
あさっては、午前中から15:45まで全員でESL Classやすばる山麓施設見学、Waiakea High School との高校生同士のフラダンス交流などを行った後、16名がマウナケア登山をします。
私は、両日共に引率で宇宙物理学を学んできた者として、すばる望遠鏡がある場所に行ける最高のチャンスをいただけて幸せです。