この前のつづき・・
水性塗料が雨でとけないのは何故かというと・・・
わかりやすくいうと、水に溶けているのではないんです。
水中に顔料や樹脂が分散して、均一に浮遊している状態です。
イメージとしてドレッシングを、よく振ったような感じです。
最近の塗料は、溶剤塗料も溶けているものは殆どなく、分散型といわれる物になってきています。
なので使用するシンナーも、溶解力が弱く有害性も低いものが殆どです。(灯油に近い)
よって強溶剤でないと溶けないような樹脂でも、分散させることで弱溶剤でつくれるわけです。
水性塗料はこの分散させている液体が、弱溶剤から水に置き換わったものなのです。
なので乾いてしまえば(水が蒸発すれば)、溶剤塗料と基本的に変わらないのです。
この分散技術、分子レベルのすごい技術がつかわれています。
その進歩たるや、驚きます。
従来なかったような機能をもつ塗料が出てきたのも、分散化と高分子化によるところが大きいのです。
では具体的に、みなさんにも、環境にも、塗装する私たちにもどのようなメリットがあるのか・・・
つづきは次回、進めてまいります。。。