mistarbooコラム vol.31 「やっぱり、情報発信力が必要だ!!」

テレビで食や旅をテーマとした番組は、よく放映される。
 東京で放映される場所は、ほとんどが千葉、神奈川(箱根・鎌倉・湘南)、静岡(漁港)、長野が中心。東北なんて、ほんの一握り。最近では、青森が多いかな・・そのほかでは、なんと言っても京都。山形なんて、ほとんどない。
 
 山形をテーマとして放映されるのは、最近は「いも煮」。先日は、食用菊「もってのほか」も取り上げられていた。春にはさくらんぼもあったなー。
 山形は、おいしいものもたくさんあるし、温泉もある。魅力がたっぷりなのに、やっぱり足りないのが、情報発信力ではないか・・。

 自分もインターネットはしているが、商売をしている人はネットに出したからと言って、ブログに掲載しているからと言って、すぐに売り上げに影響するわけではない。でも、関東近郊の事業者の方々は、ネットに掲載することは基本中の基本・・「朝のあいさつ」かのようにしている。

 でも、山形の人間はどうか?
「ネット? 面倒くさい・・時間がない・・できない・・」やれない理由をあげてくる。この差が、山形をPRできない最大のネックのような気がする。

 有名人のとりこみ方も上手にできない。
 先日、俳優の菅原文太さんが、長野で農業を始めたことが放映された。最近、顔を見ないと思っていたのに・・有機栽培のこじんまりした農業をしたいという希望だったが、県知事の後押しもあり、農業法人をつくり、その代表を務めている。78歳かな・・。

 那須では高木美保さん、秋田の柳葉敏郎さん、日本テレビの鉄腕DASH村など、情報発信の有効手段と言える有名人の活用も他県は上手である。

 話は変わって・・
 銀座に作った「おいしい山形プラザ」。経営も順調とか・・。評判がいい話が聞こえてくる。口コミが広がっているのかな・・。
 でも、私的には納得がいかない。もう少し、多様な情報発信があってもいいのでは・・。おいしい山形プラザHP
 このHPを見て、行きたいという気持ちになるのだろうか・・
 記事は事前告知の記事ばかり・・写真がない。
 スタッフブログも告知ばかり・・もっと、マニアックな商品情報を掲載するべきではないか・・。店内の商品をジャンル分けして、味見をし、紹介をしていく方法もある。「ペロリン味見日記」とか・・レストランのランチ体験とか・・

 仕事をしていくうえで、大切なキーワードとして「ほう・れん・そう」という言葉がある。報告、連絡、相談である。
 おいしい山形プラザのHPでは、イベントのにぎわいを報告したことがない。写真付で、人気商品を紹介したり、混雑の状況を紹介したり・・ぜひ、してほしい。たぶん、言う言葉は「時間がない、スタッフがいない・・」という言葉が返ってきそうだが・・。

 これは、おいしい山形プラザだけに限ったことではない。
 県内の事業所、公共機関等においても、情報発信について、もっと考えるべきである。マメな情報発信が必ず実を結ぶときがくる。

 ご当地、川西町の情報発信についてもも同じであり、考えなければならない。

  今、政府、民主党は「事業仕分け」に取り組もうとしている。その事業効果等について公開で審査を行うものである。俺は、公開で行うことに意義があると思う。つまり、情報発信だ。
 どんなにいい仕事をしても、いい商品を作っても、情報公開、情報発信することによって、その効果は広がる。宮城県白石市の「あまったれうどん」は、その典型だ。

 特に公共の仕事、行政は、その責務が特に強いと思う。その仕事内容と効果について、住民が必要なときに必要な分だけ公開できる準備が必要だ。そして課題反省を公開する準備も必要だ。

 とにかく、官民通して、山形の情報発信力は、足りない。みんなで考えてみよう。
2009.10.27:ミスターブー:[食のコラム]