目加田経営事務所
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【他人を大事にする】
ほとんどのビルは自動ドアになっていますが、気圧の関係で手動ドアもたくさんあります。若い男性が後ろから来る人のためにドアを手で押さえて待っています。若者にお礼の会釈をしながら通り過ぎる人たち。若者は後ろに誰も来ないのを確認して、静かにドアを閉めて立ち去りました。次の急行電車に乗るために急いでエスカレーターに乗ろうとした時、『お先にどうぞ』と道を譲ってくれる若者がいます。エレベーターで、ベビーカーを押しながらたくさんの荷物を持った若いお母さんが乗りこんできました。ドアを手で押さえて赤ちゃんがけがしないように気遣ってくれる若者がいます。若いお母さんは若者に何度も『ありがとうございます』とお礼を言っています。
一方で、朝の通勤電車やバスの中で鏡を見ながら器用に化粧をしている若者がいます。トイレでは後ろで待っている人のことは気にもかけないで洗面台の鏡の前で身だしなみを熱心に整えている若者がいます。急用なのでしょうか、携帯電話をかけながらラッシュで混雑する駅の階段を降りる男性がいます。エスカレーターを降りると立ち止まって行き先を確認する人。後ろの人はつんのめりそうになりとても危険です。楽しい友達同士の会話で盛り上がっているのでしょう、道いっぱいに広がり歩いている若者がいます。
関心が自分にあるか、他人にあるかで行動は変わってきます。自分中心の行動をする人を見たり、関わったりすると気分を害します。他人に心づかいする人を見たり関わったりすると心が温かくなります。自分中心の行動は利己的で、他人に心づかいする行動は利他的と言えます。
ビジネスに関わる私たちは、利他の心でゆきたいものです。
町にはいろいろな方が歩いています。健常者だけでなく弱者もたくさんおられます。一目でわかる方もおられれば、見ただけでは分からない方もたくさんおられます。
目が見えにくい人もおれば、耳の遠い方もおられます。足の悪い方も、麻痺が残っている方もおられます。持病を抱えて無理ができない人もおられます。精神的に追い詰められている人も、経済的に困窮している人も、見た目だけではわかりません。我先に急いで行くよりも、一呼吸立ち止まって『お先にどうぞ』といえるゆとりを持ちたいものです。
周囲にちょっと気配りをすれば、防げる事がたくさんありますし、心地よいことがたくさんあります。毎日をヒヤリハットで過ごすより、一呼吸おくことでゆとりが生まれます。
目加田博史
2012.03.15:
目加田博史
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