目加田経営事務所

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あけましておめでとうございます。
2012年は壬辰(みずのえたつ)年です。普通、辰年というと竜とか龍の字を連想しますが、干支では辰と書きます。「辰」の語源は「蜃」(しん)で、震とか振を意味するとともに、その後の整った状態も表しています。
物理的な振動は地震や地殻変動ですが、経済的な振動は財政再建、消費税率アップ、TPPの導入、円高の昂進があります。社会的な振動は大阪都構想に代表される政治システムの改革、少子高齢化やスマホの普及が考えられます。それらの振動は今年中に起きるかどうかはわかりませんが、その予兆は今年中にあると考えたほうがよさそうです。どのような大きなインパクトが来ようとも、「絶対に勝利する」確信をもち、現状の最もひどい現状を直視して、それを乗り越えましょう。

ベルリンの壁が崩壊し、東西問題はもはや火種ではなくなり、南北問題もグローバリズムにおける経済格差に形を変えてしまいました。世界が緊張するような火だねとなるような対立は今世紀中は無いと考えてよいでしょう。
2012年はその傾向がさらに顕著になると思います。IT技術で世界がフラット化し、グローバリズムの進展で金融は地球規模で密接にリンクしていますので、日本の問題は世界の問題であり、世界の問題は日本の問題と言えます。また同時に、中央と地方の関係が従来になく、あいまいになっており、中央の問題は地方の問題であり、地方の問題は中央の問題となっています。もっといえば、代議員による政治では国が経営できなくなっているために、直接政治に関わるような形が今後出てくると考えられます。つまり、個人と地方と中央と世界が一体化してゆく時代の始まりではないかと考えています。

また、地球規模で見れば人口は70億人を突破して成長していますので、地球規模では成長が約束されていますが、日本国内は少子高齢化基調ですから、成長するには無理があります。成長志向をとるなら、世界、特にアジアを取り込まないと実現は難しいと考えます。
国内市場を相手にするならば「熟成」志向をとるべきだと思います。時間をかけてヒトの育成に努め、お客様の求めるモノを開発し、カネ使いを抜本的に改革し、財務面を盤石にします。発酵させて高品質なチーズやワインを熟成するように、会社の全てを最も好ましい状態にしてゆく年にしましょう。短期的な戦略よりも長期的な戦略、最低でも100年企業を作る戦略が必要です。リーズナブルな価格で高品質、高付加価値を実現する展開です。重要な優良顧客の問題を解決する事を最優先し、利益は後から付いてくると考える戦略です。担当者だけでなく、会社全体でお客様をフォローする体制が決め手になります。

そうする事によって、大きな変化が起きる2012年は最高の1年になります。
変化が起きれば起きるほど、苦境がくれば来るほど、わが社が繁栄する年です。従来のように安住はできませんし、大きな利益も確保は難しいですが、苦難が会社を成長させてくれます。老舗企業は、今年から起業するベンチャー企業のように振舞いましょう。「昔は良かった」と比べるのではなく、「今が創業の好機」と位置づけて取り組みましょう。
2012.01.31:目加田博史:count(480):[メモ/レポート]
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