目加田経営事務所

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世界一トイレがきれいな空港は関西空港だそうです。いつも出張の時は利用しているのですが、それほど、ピンとは来ていませんでした。
あるとき、設備会社の社長から、「関西空港の男子小便器のポイントシールは隠れたヒット商品だそうですよ」と教えていただき、ポイントシールとは何ぞやと思い、よく見てみると男子用小便器の排水口の近くに、直径2cmの円形シールが貼ってあります。ダーツに矢が刺さっているデザインになっています。「なるほど、これか」と感心しました。
なにか的があると、無意識のうちにそこにむかって用を足しています。シールの貼ってある場所は、最も小便の跳ね返りが少なく、汚れが落ちやすいポイントだそうです。
「一歩進んでまとに向かって撃て」みたいな標語がトイレではよく見かけますが、言葉が読めない外国人はもちろん、文字が読めても無関心な人は実行しませんので、実際にはあまり効果は無かったそうです。しかし、ポイントシールだと万国共通で、だれでもそこに向かって用を足しますので、自然とメンテナンスが楽になり、きれいな状態が長時間にわたり維持できます。
「すごい!天才!」と思いました。いままでどうして思いつかなかったんだろう。

京都市の地下鉄の階段には、一段ごとに、カロリー数が書いてあります。階段一段当たり、0.1KCALの消費になるそうです。地下鉄を降りて、出口まで行くと、100階段近くありますので−10KCAL消費するのが一目瞭然でわかります。若手職員増客チーム 燃え燃えチャレンジのアイデアです。
「すごい! 天才!」と思いました。歩くこと、階段を利用する事が具体的にどの程度のカロリー消費につながっているのかがわかるため、エスカレーターやエレベーターを使わずに歩いてしまいます。歩けば歩くほど元気になる不思議な表示です。いままでどうして思いつかなかったんだろう。

幻冬舎メディアコンサルティングから電話があり、あってみると、出版のお誘いでした。私も幻冬舎からお声がかかるほどになったかとジーンと胸を熱くしていましたが、あってみると、なるほど!「すごい!天才!」と思ってしまう単純なからくりの提案でした。自費出版はどこにでもありますが、幻冬舎から出版するとなるとたとえ自費出版であっても「おお!」と思ってしまます。さらに、彼らの提案はベストセラーしか置いてもらえないアマゾンを含む一流の書店の平台に必ず陳列し、店頭販売するというのです。もちろん一定の条件を満たせば印税も支払うというのです。しかも、執筆は基本的に幻冬舎のプロスタッフが担当するので、インタビューに答えるだけで、本になり、一流の書店の平台に並ぶのです。電子出版にも対応し、新聞での広告も連動させて、ベストセラー化できるというのです。一般的に、自費出版のイメージと言えば、500万円程度で5000冊の本を印刷して、書店に置いてもらう努力は執筆者の仕事になる。売れなければ、家の中は本だらけで足の踏み場もない中で生活しなければなりません。

最近の目からうろこのビジネスでした。
2011.10.27:目加田博史:count(384):[メモ/レポート]
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