目加田経営事務所

▼【ハングリーにする】

石原結實氏の「食べない健康法」(PHP文庫)によると、終戦後の1945年に、糖尿病患者は数百人だったとか。それが今では予備軍も含めると2200万人以上だそうです。
また35年前に13万人だった医師が今は29万人に増え、医療費は年間36兆円も使っているにもかかわらず、ガンによる死亡患者は13万人から35万人に激増したそうです。これは免疫力が低下して病気にかかりやすくなったともいえます。そういえば、戦時中は自殺者はほとんどいなかったそうですが、今は3万人を下りません。
豊かになればなるほど、便利になればなるほど、病気が増え、お金がかかり、不幸になってゆくのはなぜなのでしょうか。

石原結實先生曰く、「おなかいっぱいに侵食すると、食物中の栄養素が胃腸から血液に吸収されて、血液中の栄養状態もよくなる。すると、それを食べた白血球も満腹になり、外からバイ菌やアレルゲンが侵入してきても、体内でガン細胞が発生しても十分に、食べようとしない。つまり、免疫力は落ちるのである。逆に、われわれが空腹のときは、血液中の栄養状態も低下し、白血球も十分に栄養を取れず空腹になるので、バイ菌やアレルゲン、ガン細胞を貪食、処理する能力が高まる。つまり、免疫力は増強するのである」と言っておられる。
ハングリーは病気にならないということです。

懇意にしている庭師のTさんが、「朝夕、植木に水やりするのは、植木の成長を止め、寿命を短くするだけですよ」と言われました。理由を問うと、「定期的に水が与えられると、わざわざ難儀をして地下深く水を探しにゆく必要がないから根が張らないからです。根は本来水を探してどこまでも、どこまでも伸びてゆくことによって、しっかりと大地に根を張ることができるのですが、定期的に与えられると地表浅く根を張るだけで生きてゆけます。図体はでかくなりますが、災害にはとてももろいのです」とのことでした。

また、体のメンテナンスをお願いしている整体師のFさんは、「マッサージは15分以上やらないほうがよい。定期的にやるのも良くない」というのです。なぜかと聞けば、「マッサージをすれば血行が良くなるので一時的には体は楽だし、気持がよい。しかし、本来の活動で血行を良くすることをしないと、マッサージに依存してしまい、なかなかコリがとれなくなります。」とのことでした。

鶏が餌が与えられすぎると、卵を産まなくなるし、満腹になると、白血球ですらバイ菌を食べなくなるので、免疫力が低下する。
いつ食べ物があるか分からないと、常に空腹感にさいなまれ、体は危機感を感じて、60兆個の細胞全体が緊張感を持って活動するので、体本来が持っている心身のバランスをベストな状態で保つことができるのです。不足が危機感を醸成し、活発な活動を促進する。それによって、さらに体は健康体になってゆくのです。

これは会社も同じだと思いませんか。
2012.06.15:目加田博史

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