目加田経営事務所

▼【ものの見方考え方】

オリンピックのある年は世界のリーダー国(アメリカ、フランス、中国、ロシア、韓国、台湾)の選挙があり、EU経済の不透明感もあり、混沌とした年になります。そのような時こそ、経営幹部の本領発揮の時でもあります。経営幹部は「モノの見方・考え方」をしっかり持たねばなりません。
会社の業種や規模、業歴、幹部の年齢やキャリア、性別等を超えて共通する視点を10項目にまとめていますので、ご紹介します。

1.幹部は自らのミッションを認識し、会社の次代の歴史をつくる推進者である。輝かしい歴史と伝統によって培われたノウハウやシステムに新しい知恵を付加し発展させる人である。
2.幹部が持つべき条件は次の3つである。「自発性の姿勢」「物事の本質を理解する能力」「幹部としての基本素養」
3.幹部の自発性の姿勢とは自ら進んで名乗りをあげて困難に挑戦する姿勢であり、常にチャンスを生かし、その都度全力投球して、自らの血とし肉とする姿勢である。幹部には覚悟が必要である。真剣に取り組めば必ず現れる壁を破り伝説をつくる人が幹部である。そこには誰にも負けない強い意思力とでっかい夢を実現する粘り強い行動力が必要である。表面的に形だけの義理かやっかいで仕事をする幹部は必ずメッキがはげて幹部を失格する。
4.幹部の自発性の姿勢を作るためには次の5点が必要である。@世界で唯一の誇り高い自らの夢と目標を具体的に持つこと、A「念ずれば花開く」ことを確信し、「ありがとう」を忘れないこと、B決めたことは必ず守り守らせる強い意志力を鍛えること、C絶えず自らを追いこみやらざるをえない環境をつくること、D大仕事は大胆に、小仕事ほど細心に、いつ死んでも後悔しない仕事をすること
5.幹部の物事の本質を理解する能力とは変化する環境に適応する能力である。「なぜ」「何のために」という目的意識をはっきりともち、仮説を立てて実証する能力である。
6.幹部が本質に迫る手段は次の10点である。@目的は何かを徹底的に考える、A現地・現場・現品の三現主義に徹する、Bすべての事実を時系列で整理する、CONLY1とNO.1を列挙する、D長短強弱は表裏一体で有ることを意識しバランスをとる、E問題をQCDSでとらえる(品質・コスト・納期・サービス)、F現象の原因を究明する、Gズームアウトとズームインを使い分ける、H人脈系列を強弱を中心に整理する、I本質を一言で表現する訓練をする
7.幹部としての基本素養は次の3点に尽きる。業績向上のための「価値判断力」、人をリードする「実行力」、人を惹きつける「人間性」につきる
8.「価値判断力」を向上するにはトップの頭の中を理解し、コピーすることである。“トップならどうするか”が価値判断基準であり、それは日常の報告・連絡・相談の質によってきまる。価値判断のすり合わせがうまく行くと仕事は楽しくて仕方が無いものである。
9.「実行力」は幹部の腹のすわった率先垂範と成功するまであきらめない忍耐力で決まる。部下はいつも幹部の姿勢をよく見ている。私利私欲を捨てて腹を決めた幹部にはたとえどんなに辛いことでもついてくる。この世で解決できない問題は存在しないし、必ず突破口がある。@覚悟を決めて真正面からぶつかるか、A粘り強くとことん時間をかけるか、B人脈を活用して解決するか
10.「人間性」は姿勢×能力×情熱×努力の相乗積である。その基本は素・明・研・一・行(素直で謙虚・明るくプラス発想・研究熱心で向上心旺盛な努力家・一流志向の大きな志と夢・さわやかな行動)である。
2012.01.31:目加田博史

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