目加田経営事務所
▼【活路は海外進出にあり】
いまさら言われなくてもわかっている事だと思いますが、2011年10月31日に世界人口は70億人を超えました。日本の人口が1億2500万人ですので、56倍の人口になります。それだけ、海外市場がでかい事を示しています。日本が属する東アジアの人口は30億人。中でも中国、インド、インドネシア、ベトナム、日本で28億人に達します。
まず、人口が多いということが成長の可能性の高さを意味しています。それに、資源の有無と量、それと政治の安定性がキーワードになります。
アジアはそのどれもが満たされています。アフリカのように、資源が豊富にあって、人口もそれなりに多くいるのに、政治が不安定だとなかなか成長しません。
世界人口が50億人を超えたのは推定で1987年7月11日です。ベルリンの壁が崩壊する直前です。30億人を突破したのが1961年。ベトナム戦争の真っ只中です。10億人を突破したのが1802年と言われています。いずれも推計なので正確な統計ではありませんが、1987年から2011年のたった23年の間に、50億人から70億人へと20億人の人口が増えました。1961年の30億人から1987年の50億人へとたった26年間で20億人が増えました。
戦争の世紀であった19世紀、20世紀には人口がそれほど増えていません。1802年の10億人が1961年の30億人になるまで169年の歳月がかかっています。
ちなみに、西暦元年の世界人口は3億人と言われています。1800年かけて人口が7億人増えて10億人になったのですが、211年かけて人口は60億人増えて70億人になりました。
人口を養えるだけのテクノロジーの発達と平和技術の高度化がこれをもたらしていると思います。
経営の原理原則は変わりませんが、経営手法は時代とともに変化させなければなりません。1989年のベルリンの壁が崩壊して以来、日本ではデフレが20年以上続いています。その間、基本的には円高基調は右肩上がりの一本調子で変わりません。3.11東日本大震災以降も強烈な円高が続いえいるのはご承知の通りです。
しかも、少子高齢化が進む日本の内需が発達するには、観光客を含む外国人の流入が増えないと難しいでしょう。企業はどうするかとなれば、やはり、海外進出への布石を具体的に打たねばなりません。たとえ、時間がかかっても進めなければならないと思っています。リスクと柔軟対応を要求される海外進出となると、経営陣の若返りは不可欠です。年齢に関係なく海外進出できる方も多いと思いますが、やはり、企業が若さを保っていないと難しいですから、若い人材をどんどん活用してゆきましょう。
「活路は海外進出にあり」とは言いすぎでしょうか。
2012.01.31:目加田博史
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