山形県薬剤師会主催で「令和5年度 医療的ケア児研修会」が開催されました。『医療的ケア児』をテーマとすることは初めて取り組みとのことでしたが、関心を寄せていただいている大勢の会員の方々の参加がありました。
当センターからは中村医師が講師を務め医療的ケア児やセンターの支援、病態や薬物療法、県内における支援について説明を行いました。
実際に訪問薬剤管理指導で関わっている薬剤師の方のお話しでは、どのようなことに注意、工夫をしながら処方薬を提供するのかについて知ることができました。ハイリスク薬の取扱い、粉砕、脱カプセルなど、時には処方箋6枚の20種類を超える薬をそろえるのに2~3時間程かかるといった、日頃目にすることのない調剤室の中の様子が伝わりました。訪問により、待ち時間が家族・親子・レスパイトの時間へ変われば…といった思いも届く内容でした。
家族会からは"会員から寄せられた声”として、専門職としてのアドバイスはもちろん、何気ないやり取りやお声かけが嬉しく安心につながるとのお話しがあり、ご家族の気持ちは心に深く伝ったのではないかと思います。
まさに特別講演で触れられた薬剤師の教育課程において必要な視点と言われている「対人的な関り」につながる部分と言えます。
また、課題としてあがっていた緊急時のサポートのため複数の薬局が関わる「協力薬局」については災害への備えとしても考えることができるのではないでしょうか。
薬剤師の方々とチームとして更なる地域連携が促進される機会となりました。
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