Meadowpark 欧州生活通信

Event
少し古い話になりますが、2週間前の8/16-18にトルコで初めて開催された、F1 Istanbul GPを観戦してきました。サーキットでのレース観戦は生まれて始めてのことです。

もともと車は好きな方で、F1も時々TVで見ていますが、それ程のめり込んでいると言うわけでもなく、今回は仕事の関係で見てきました。

それにしても生で観るF1ははっきり言ってうるさいの一言。席はメインスタンドの最前列で、フェラーリパドックの目の前という、恐らく一番良い席なんでしょうが、何せストレート部分なもので、レース中は爆音を轟かせたマシンが左から右へかっ飛んで行くだけ。通算で3日間観戦しましたが、最後の決勝レースの後半は爆音の中、居眠りまでこいてしまいました。やはりレースはTVで見た方が、際どいバトルも見えるしそちらの方がいいのでは?というのが正直な感想です。恐らく5万円位はするであろうチケットを買ってまで、もう一回観てみたいとは思いませんでしたね。まあ、貴重な体験でしたが。

決勝前夜にはF1関係者が集うパーティーにTシャツ、ジーンズと言う出で立ちで潜入。瀟洒に着飾った紳士、淑女がマスコミのフラッシュを浴びる中、我々は相当浮いていた筈です。レースよりもこちらの方が興味深かったですね。

F1よりも印象に残ったのは、前座的なレースで開催されるGP2というカテゴリーです。何故かと言うと、GP2の存在すら知りませんでしたが(恐らく殆どの日本人は知らないのではないでしょうか?)、その中で一人で参戦している日本人が居たからです。調べてみたところ、吉本大樹という若手のレーサーという事が判りました。レースでは前半2位と良いポジションを維持していたのですが、結局その後展開で9位に終わったのは残念でした。それにしても、アメリカで96年に野茂投手を見て、一人異国の土地で勝負する姿を見た時に覚えた感動に近いものを覚えました。がんばって欲しいと思います。

私の住んでいるドイツのデュッセルドルフという街は、欧州の中でもとりわけ日本企業が多く進出しているところで、日本人が約7千人程住んでいます。デュッセルドルフの人口は約60万人ですから、日本人の占める割合は約1%になります。これでも最盛期よりは大分減ったらしいですが、それ程大きい街ではないので、市内の中心に居ると自分も含めやたらと日本人が目に付き、ドイツなのか日本なのか良く判らなくなるなんてこともあります。

そのようにこの街は色々日本との関わりが深いため、それなりに現地の人と交流の場も多いのですが、先週の土曜日、毎年恒例の「Japan Tag」(日本デー)というものが開催されました。中身は焼き鳥や寿司の屋台が並び、そこで日本人学校の生徒、幼稚園園児による合唱や、楽器演奏。お決まりの日本人、ドイツ人武道家による剣道、空手の模範演技、折り紙、アニメの紹介等々。日本人から見るとちょっと?となるところもあるんですが、まあそれはそれとして判りやすさという意味ではこんなもんなんでしょうね。今更日本がどれだけ欧米と変わらないかなんて説明したところで、話は終わってしまうだけですから。それにしても日本のアニメ文化の浸透ぶりには驚かされます。ドイツ国内からアニメファンが血色の悪い化粧をしてコスプレ姿で多数集まって来たのには驚きました。

写真はクライマックス前のこれも恒例となった盆踊り。長々とドイツ語で盆踊りの踊り方を説明したあと、やおら日本人とドイツ人が入り乱れて盆踊りを踊り始めます。今年は東京音頭。この姿毎年のことながら結構笑えます。そしてフィナーレの名物花火の打ち上げ。これ程こった打ち上げ花火というものは中々ドイツというか欧州ではないんでしょうね。毎年楽しみにしているドイツ人が多いみたいです。打ち上げが始まる数時間前からライン川沿いの見晴らしの良い場所を確保して待機しています。これは日本の文化として誇って良いものと思います。