選管事務に不手際が続出…選挙の公平性に疑問符~一方で、エールとヘイト(憎悪発言)が混戦模様!?

  • 選管事務に不手際が続出…選挙の公平性に疑問符~一方で、エールとヘイト(憎悪発言)が混戦模様!?

 

 「単なる手違いという言い逃れは通用しない。立候補者にとっては選挙妨害にも匹敵する重大事だ」―。今月24日に投開票が行われた花巻市議選の選管事務に到底考えられない不手際が続出。市民の間には「選挙の無効を訴える訴訟が起きても不思議ではないレベルだ」という厳しい意見が出ている。

 

 「候補者1人欠落し掲載」―。投開票2日後の26日付地元紙「岩手日報」にこんな大見出しがおどった。市議選告示2日後の19日、インタ-ネットの選挙専門サイト(政治山=Yahooニュ-ス)に実際は31人いた立候補者のうち、1人を欠いた情報が掲載された。当事者の板垣武美さん(59)がこれに気が付き、サイト側に経緯を問い合わせた。その結果、市選管(宮川弘海委員長)が誤った情報を提供した事実を認め、サイト側も訂正した。宮川委員長は「二度とこのようなことがないよう確認を徹底したい」と話しているが、ネットは選挙情報を得るための重要なツ-ルだけに、今回落選した板垣さんは「選管側からはいまだに公式の謝罪はない。不信感が募る一方だ」と憤りを隠さない。

 

 有権者が最終的に投票行動を決める際の重要資料(全戸配布)である「選挙公報」の未配布問題がこれに追い打ちをかけた。結果として、選挙公報を見る機会を奪われたある住民は「今回の未配布問題がとくに、ネット環境に恵まれない老人層などに与えた影響は計り知れない」と怒りをあらわにし、①選挙公報はどのような仕組みで配布されたのか、②未配の件数とその原因の明確化、③責任の所在と未配が投票行動に与えた影響度合いの検証、④今事案のHP上への公開―などを選管側に求めたが、「いまだに形式的な謝罪しかない」という。

 

 今回落選の憂き身をみた私自身も選管側の“機能不全”ぶりに振り回された一人。選挙用葉書(2千枚が限度)の住所、宛名は選管が保管する選挙人名簿から直接、手書きで書き移すのが原則。膨大な人数なので、写真撮影などで手間を省く“不正”を防止するという名目で、私自身も選管事務職員の“監視下”で約10日間の難行を強いられた。ところが、ある陣営は監視の目が届かない別室で作業をしていることが発覚。さっそく、抗議すると「今後、気を付けます。時々、事務職員が別室をのぞいてチェックはしています」とのらりくらりの返答。さらには、選挙関連資料は誤字脱字などのミスだらけで、各種の問い合わせにも「ちょっとお待ちください。折り返し、お電話します」の連発。そして、結局はナシのつぶてということもしょっちゅうだった。

 

 今年1月の市長選、今回の市議選に先立つ参院選…。今年はまさに、“選挙の年”であることは衆目の関心事だった。さらに、激烈を極めた市長選の余波で市議選も新人の出馬で当初から激戦が予想されていた。ほとんどパニック状態に陥った今回の不手際の数々については、ベテラン職員を配置するなどの対応を見誤った人事権者の上田東一市長の責任にも及びかねない。今年4月の異動で配置された女子職員の放心したような表情がいまも目に焼き付いて離れない。投開票から早や、1週間が経とうとしているが、選管側はまだ未配戸数などの実態を把握していないらしい。

 

 

 

 

(写真はまるで廃墟と化した花巻城址(新興製作所跡地)を背に「この財産を市民の手に」と演説する私。背後のコンクリート製の残骸の中に猛毒のPCB(ポリ塩化ビフェニル)が不法に放置されている。こんな市政課題に一直線に切り込んだつもりだったが、票には結びつかなかった=7月23日、花巻市御田屋町で

 

 

 

《追記ー1》~「具体と抽象のはざまにて」(474人の支持者からのメッセ-ジとして)

 

 (8月)1日、東和町田瀬在住の造形作家、菅沼緑さんから封書が届いた。今回の市議選で私を熱烈に支持してくれたのも緑(ろく)さんだった。読み進むうちに胸が熱くなってきた。「挫けてはならない」とまた、ムラムラと闘志がわいてきた。私に投票してくれた「474人」の気持ちが凝縮されているように思った。以下に全文を掲載させていただく。

 

 驚きました。まさかの結果に。世の中には具体と抽象があって、そのどっちも大切なのに、時には具体が注目を受け、あるいはやたらに抽象的なイメ-ジだけがひとり歩きをしたりで訳が分かりません。増子さんの演説の具体と抽象が程良く存在する話を聴いて全く疑いを感じることもなく、絶対に支持者は沢山あるはずだと思いました。

 

 結果は真実でもなく、単なる事実でしかない一時的な経過に他ならないとも思いました。増子さんには、これからも全世界の幸福を発信し続けてください。花巻が硬直してやわらかな発想が育たない街だとしても、素直な感性はかくされているだけで、草の根の下で機会を待っている筈だと強く思います。増子さんの素直な感性には私も大いに共感を覚えるひとりです。又楽しんで話ができるような機会を作りたいと思います。

 

 

 

《追記―2》~これで今回の“敗因”の構図がはっきり、見えてきた!?

 

 「こんな人たちに、私たちは負けるわけにはいかないんです」(2017年7月1日、都議選応援の街頭演説)―。白昼テロで暗殺された安倍晋三元総理のこの言葉を反芻(はんすう)しながら、私は「イ-ハト-ヴ市民」を名乗る以下の匿名のコメント(2日付)を脳裏に刻んだ。「そう、私はあなたみたいな人に負けるわけにはいかんのです」

 

 「まずさ。あんたの場合、票数的にも箸にも棒にも掛からない感じだったんだから終わってから負け犬の遠吠えみたいに騒ぐのやめな。そんな老害に今さら何ができんの。時代はもう変わってんのさ」……私はこの発言の背後に、宮沢賢治の理想郷(イーハトーブ)の底なし沼のような人心の荒廃を見たような気がした。「イーハトーヴ市民」ならぬ「イーハトーブ”愚民”」の心の荒廃を…

 

 

 

2022.07.30:masuko:[ヒカリノミチ通信について]

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