予算委に露骨な干渉―花巻市長の横暴、極まれり

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 「同じ趣旨の質問はすでに(と、ことさらにその議員の名前を挙げながら)他の議員がしている。委員がちゃんと聞いていたのかどうか。その時に詳細に説明している。質問をするなら、その内容を受けた形にしてほしい。そうすれば時間も効率的に使える」―。開いた口がふさがらないとは、このことだろう。16日開催の花巻市議会予算特別委員会(大原健委員長)の場で、私は花巻市が独立行政法人「都市再生機構」(UR都市機構)に対し、新図書館構想の立地調査などを委託した点についてただした。日本住宅公団が前身の同機構は大都市や地方中心都市における市街地の整備改善や賃貸住宅の供給支援などを主な業務としており、同市は2月28日、包括的な連携協力によるまちづくりの推進に関する「基本協定」を締結した。

 この件については他会派の議員が今月9日に行われた一般質問で取り上げ、上田市長はその経緯を説明した。この日、予算書に委託料として約854万円が計上されたのを受け、改めて質問したのに対し、上田市長は冒頭のように答えた。私は「質問権は議員に与えられた大切な使命。内容も質問者によって、思いも視点も違う。予算審査に対する露骨な干渉だ。この点については留意をしておきたい」と発言。大原委員長が上田市長に注意喚起する動きがなかったため、委員会終了後、小原雅道議長に対し「この市長答弁は議会全体に対する冒涜(ぼうとく)だ」として、上田市長に厳重注意するよう申し入れた。

 7年前に制定された花巻市議会基本条例は前文でこう謳っている。「花巻市議会は、二元代表制のもと、市長とともに市民の信託を受けた市の代表機関である。議会は多人数による合議制の機関として、市長は独任制の機関として、それぞれの異なる特性を生かし、市民の意思を市政に的確に反映させるために競い、協力し合いながら、市としての最高の意思決定を導く共通の使命が課せられている。…このような使命を達成するため、議会は主権者である市民の代表機関であることを常に自覚し、市民との関係、市長とその他の執行機関との関係、議会の活動原則及び議員の活動原則等を定め、市民の信託に全力で応えていくことを決意し、議会の最高規範としてこの条例を制定する」

 眼を首都・東京に向けると、国会では連日のように「森友学園」問題や南ス-ダンにおける陸上自衛隊の「日報」問題などで、攻めるも守るも必死の形相である。その一方で、「豊洲」問題で大揺れの小池百合子知事も「質問権は議員の最高の権能である」と都議を挑発する。さすが、あなたのあだ名は「ラージ」(Large=大物)。それに比べて…。上田市長は2年前の予算特別委員会でも委員長を差し置いて「その質問は予算とは関係がない」と答弁を拒否しようとしたことがあった。この人の”干渉癖“(議会軽視)はいまに始まったことではない。「言論の府」―わが賢治のふるさと「イ-ハト-ブ議会」は行政トップの強権的な姿勢で風前の灯である。


(写真は花巻市議会の議場風景。ある日の委員会審査のひとこま=花巻市花城の市役所内で)


2017.03.16:masuko:[議会報告]

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