「マルカン」存続へ、若手企業家グループが名乗り

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 存続を望む声が全国的な高まりを見せる中、高校生グル-プに続いて今度は花巻市内の若手起業家らがマルカン百貨店の運営引き継ぎを検討する方針を明らかにした。遊休不動産を利用して「リノベ-ションのまちづくり」に取り組んでいる「花巻家守舎」(小友康弘代表取締役)が正式に表明。5月末までに引き継ぎが可能かどうかの結論を出すことにしている。昨年11月、同家守舎が手がけた物件の第1号が花巻駅前にオ-プンし、1階に飲食店、2階にヨガスタジオが入居。また、4階には会員制のワ-キングスペ-スもあり、この際のリノベ-ションの手法を最大限に利用したいとしている。
 
 小友代表は今後の構想として、①全国的に人気のある展望大食堂(6階)は現状のまま残す、②マルカンファンの力も借り、クラウドファンディング(不特定多数を対象にした資金調達)などの導入も視野に入れる、③転貸権を取得し、テナント事業も展開し、物販や貸事務所、イベント会場、託児所など広く市民が利用できる空間の創造を目指す―などを明らかにしている。ただ、老朽化や耐震に対応する初期投資として数億円が見込まれるため、「10年間で回収できるかどうかかがカギ。見通しはまだ立っていない」と慎重な態度も見せている。
 
 一方、県立花巻北高の有志による街頭署名運動は15日に引き続き、この日も市内2カ所で行われ、4月3日にもJR花巻駅前で予定している。また、インタ-ネットによる署名運動も並行して始まった。署名活動サイト「change.org」(チェンジ・ドット・オ-グ)の「マルカンプロジェクト」からアクセスができる。「マルカン閉店は非常に残念」「マルカン閉鎖に複雑な思い」「署名運動の高校生にエ-ル」…連日のように地元紙に存続を求める投書が載っている。とくに以下に転載する投書はこの問題を考える際の重要な示唆を与えている。行政や私たち議員も手をこまねいている場合ではない。

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 「花巻市にあるマルカン百貨店が6月7日に閉店すると知り、落胆している。マルカン百貨店の6階には客席約600席の大食堂がある。店内の内装や店員のメ-ド服は、開店当初の昭和時代の雰囲気がそのまま漂う。高さ25㌢のソフトクリ-ムが名物で、テレビや雑誌で何度も全国に紹介された。…関係者はここが一食堂ではなく、観光資源にもなっている認識を持ってほしい。現に私は2年前まで千葉県民であったが、岩手県に来るたびに毎回マルカンに立ち寄ったものだ。…岩手県の名所が一つなくなろうとしている。これは県の損失である」(19日付岩手日報、盛岡市在住の42歳の男性教員)

 「ここのチャ-シュ-は全国一まずいな」―。マルカン百貨店に20年以上も勤めた経験がある従業員は創業者の佐々木四郎さん(故人)の口癖のような言葉を今でも時々、思い出すという。故人は生前、毎日午後1時なると8階の社長室から降りてきて食事をするのが慣例だった。「ブツブツ独りごとを言いながら、食事をしていた。それを耳に聞きとめた従業員たちがせっせと努力する。味が良くなると黙って、肩に手をやった。そんな人だった」。ところで、あの巨大な「割り箸ソフト」誕生秘話についてはこの元従業員も知らなかった。どなたかご存知の方がおりましたら、ぜひ教えてください。


(写真は閉鎖報道以来、ごった返す食券売り場=花巻市上町のマルカン食堂で)

2016.03.21:masuko:[身辺報告]

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