「マルカン食堂」存続へ…高校生が立ち上がる

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 「マルカンのレトロ調食堂は花巻市民だけではなく、国内外のマルカンファンの共有財産。みんなの知恵を結集して存続を…」―。花巻市上町のマルカン百貨店の突然の閉店通告を受け、県立花巻北高の2年生有志が15日、存続を求める署名運動に立ち上がった。この日午前9時半、寒風が吹きすさぶ市内の電気器具量販店前で4人の高校生たちが「いっしょにマルカン食堂をのこしましょう」と大書した手書きの看板を手に署名を呼び掛けた。午後にはいわて生協前広場に移動し、看板を掲げながら声をからした。

 「ご苦労さん。若い力で絶対に残してね」「あの空間はみんなの宝物。私たちも応援する」…。この日の地元紙の報道で知った市民が次々にやって来た。市内湯本から夫婦で駆けつけたという佐藤キミエさん(63)は「中学生のころからの常連。今でも最低週一回は来る。年寄りの楽しみを奪わないで」。体が不自由な男性がメモ書きの手紙を手渡した。「マルカンの社長さん、従業員のみなさんへ。ナポリタン、お子様ランチ…。小学生の時からの思い出です。いま45歳ですが、マルカンは青春そのものです」と書かれていた。近くの量販店の女性従業員が走り寄った。「署名用紙を下さい。自分たちでも動かなくっちゃ」

 きっかけは同校2年生の大江郁弥さん(17)の「あの巨大ソフトやナポリカツが食べられなくなるよ」―という独りごとみたいなつぶやき。親友たちが「そうだよね」と相槌を打った。それからが早かった。12日にはインタ-ネットの交流サイト(SNS)のフェイスブック(FB)「マルカンプロジェクト―MSC」を立ち上げた。この2日間で閲覧件数が10万2千回を突破し、「いいね」(賛同の意思表示)も2千件を超える勢いで海外にまで反響が広がっている。

 ホッカイロや温かい飲み物、お菓子やパン、チョコレ-ト…。高校生たちの“決起”を口づてに聞いた市民たちからは心のこもった差し入れが相次ぎ、中には「マルカン食堂を残そう!!署名をお願いします」などと書いた手製のステッカ-やボードの提供も。今から30年以上も前の1985年3月、念願の東北新幹線「新花巻駅」が全国初の全額地元負担の請願駅として開業した。これを実現に導いたのも官民が一体となった市民総ぐるみの誘致運動だった。高校生たちの若いエネルギ-があの時の再来―マルカン食堂の存続フィ-バ-を予感させるかのようである。


 大江さんらは「近くの空き店舗の利活用も視野に入れ、絶対に存続を実現したい。目標は5月末までに5万人」とにっこり。署名運動はこの日午後からはいわて生協「コ-プ花巻あうる」の前でも行われ、さらに今月21日には同生協前で午前と午後に予定している。初日のこの日は2か所の計6時間余りで812人の署名が集まった。


(写真は寒さの中で署名運動の呼びかけをする高校生パワ-=15日、午後1時過ぎ、花巻市南新田の岩手生協前で)
2016.03.15:masuko:[議会報告]

高校生の決起ー1

  • 高校生の決起ー1
テレビ各局など報道陣も詰めかけた取材攻勢に高校生たちもびっくり=15日午後1時過ぎ、花巻市南新田のいわて生協前で
2016.03.15:[編集/削除]

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