「マルカン食堂」閉鎖ショック―全国から存続を望む声

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 「街なかに出かける楽しみがなくなってしまう」「花巻銀座の終わり、大げさにいえば死亡宣告みたいなもの」…。花巻市の中心部にある老舗百貨店「マルカン百貨店」(佐々木一社長)の突然の閉店通告後、初めての休日となった13日、名物の大食堂を目指す人波が開店前から長蛇の列を作った。このニュ-スはSNSやツイッタ-を通じて、あっという間に国内外に広がった。地元商店街の有志の間でも「食堂存続」の署名運動を起こそうという機運が高まりつつあり、今後の活用策の行方に注目が集まっている。

 マルカン百貨店は1973年、現在地に店舗を構えて40年余り。耐震診断の結果、補修や建て替えが必要とされたが、経費面で存続は困難とされ、6月7日をもって閉店が決まった。8階建てだが、人気の的は何と言っても昭和レトロ(モダン)の雰囲気が残る展望大食堂(6階)。窓際は一面ガラス張りで、客席は約600席。メニュ-も和食、洋食、中華など何でもござれ。中でも全国に名をとどろかせているのが高さ約25センチ(10段重ね)の巨大ソフトクリ-ムで、割り箸で食べるのが“作法”と言われる。税込で180円というこの安さ!

 「もう食べることができなくなると思って…」―。盛岡市から家族4人でかけつけたという会社員の佐藤昌晴さん(37)は初めての来訪。”割り箸ソフト”の話しはテレビで以前から知っていた。長男の琢夢ちゃん(4)は「うあ~っ、でっかい」と大喜び。近くの席では約10人の老人グル-プがマルカンラ-メンとソフトを食べながら「ここがなくなったら生きがいを奪われるも同然。食堂だけでも残すことできないのか」と口をそろえた。リ-ダ-格で市内東和町から来たという牛島玉子さん(81)が言った。「全員がここで知り合った”マルカン友だち“。もう会えなくなる思うと寂しい」

 この日、食堂のオ-プン(午前11時)の1時間以上も前から店舗前に行列ができ、食券を買い求める客は4階フロアまで延々と長い列を作った。店内の様子や豊富なメニュ-を写真に収める人たちも多く、「署名運動でも何でも協力するから、存続の道を探してほしい」という声があちこちから上がった。商店街の有志の間でも「たとえば、第三セクタ-方式で行政も関わる形での存続できないか」と今後の有効活用を模索する動きが出てきた。インタ-ネット上でもクラウドファンディング(不特定多数を対象にした資金調達)の活用や中には「マルカン食堂をまちおこしの起爆剤に」というユニ-クな提言が飛び交っている。

 現在、首都圏に住む当市出身者の提言を以下に紹介する。ふるさとを離れてみて、初めてその良さが分かるという。「故郷の訛り懐かし停車場の人ごみの中にそを聞きに行く」(啄木)―。そういえば、今年は啄木生誕130年の年に当たる。今こそ、地元だけではなく国内外に住むマルカンファンの声に謙虚に耳を傾ける時ではないかと思う。当ブログでも国内外の奇想天外あるいは荒唐無稽と笑い飛ばされるようなアイデアを募集します。まちづくりの着想は案外、自由奔放な発想の中にこそ潜んでいるものです。

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 たとえば、紫波町のコミュニティセンタ-の建設・運営(第三セクタ-方式)はかなり参考になりそうな気がします。近くに住んでいる友人も頻繁に利用しているようですし、全国的にも話題になっています。マルカン跡地にはあの「昭和レトロ」の食堂をそのままに残し、あとは図書館の分館や絵画・写真など市民サ-クルの活動・発表場所として利用するのはどうか。それと学習塾です。教室的な部屋をいくつか用意し、昼間は僕の父親のような退職者が集まるサ-クルに提供し、夜は小学生から高校生までが通う学習塾というイメ-ジです。

 ぼくが高校生の頃はマルカンで買い物をすると金額に応じて、食堂で使える50円の食券をもらうことができました。進学で学生服を買ったり、父親がス-ツやネクタイを新調したりすると、それだけでカツ丼とソフトとラ-メンまで食べられて、高校生の腹は満ち足りたものです。塾のテストで100点取ったら食券10枚とか、市民サ-クルの講師を10時間勤めたら100枚とか…。食堂の廃止を惜しむ声は全国的にあるようですから、市役所のホ-ムペ-ジなどで出資を募ったりするのも一計かと思います

 花巻に住む親戚が言っていましたが、上町を歩いているのは犬の散歩の人だけなのだそうです。もしそうなら、ペット連れ込み可の喫茶店を午前中だけでも開いて、犬の散歩のついでにモ-ニングも食べられるとかするとか、これも人を呼べるかも知れません。春から夏の比較的暖かい時期には、パリのカフェのように店の外でコ-ヒ-を楽しめるとか。

 食堂や喫茶店は学習塾の送迎の親が授業が終わるまでコ-ヒ-を飲みながら、待つことのできるスペ-スにもなるかも知れません。宮沢賢治記念館にあるような、ちょっとおしゃれなカフェが絶対にいいと思います。やはり昔からのメインの商店街がこれ以上、衰退するのはふるさとを離れた者にとっても寂しいものです。


(初めての巨大ソフトにびっくりの佐藤琢磨ちゃん=13日午前11時過ぎ、花巻市上町のマルカン食堂で)


2016.03.13:masuko:[身辺報告]

「マルカン」ショックー1

  • 「マルカン」ショックー1
食堂のオープン前から店内フロアには食券を買い求める長蛇の列が=13日午前11時過ぎ、マルカン百貨店で
2016.03.13:[編集/削除]

「マルカン」ショックー2

  • 「マルカン」ショックー2
オープンと同時に約600席の食堂はあっという間に満杯に=13日午前11時過ぎ、マルカン食堂で
2016.03.13:[編集/削除]

「マルカン」ショックー3

  • 「マルカン」ショックー3
威儀を正して”割り箸ソフト”を口に運ぶご老人。今日は長年の感謝を表すため、正装して来たのだという=13日午前11時過ぎ、マルカン食堂で
2016.03.13:[編集/削除]

啄木ではないです

「ふるさとは遠きにありておもうもの、そして哀しく(悲しくではない)うたうもの」は室生犀星であり啄木ではない!
2016.03.14:名無し:[編集/削除]

ご指摘ありがとうございました

啄木が故郷を歌った数々の短歌と混同していました。文中を趣旨に沿うように訂正しました。
2016.03.14:増子 義久:[編集/削除]

寂しさで胸一杯の気持ち

ワイワイ何故か落ち着く懐かしい憩いの場、老若男女皆笑顔、子供会や笠こしで皆でラーメンとマルカン名物のソフトクリーム、こんなあったかい食堂が他にありますか?絶対になくしてはいけません。花巻市の損失です。どうかマルカン食堂がこれからも存続されますよう心から願います。


2016.03.14:花巻っ子:[編集/削除]

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