東日本大震災丸5年―『イーハトーブ騒動記』を発刊

  • 東日本大震災丸5年―『イーハトーブ騒動記』を発刊

 「あの日」から今日11日で丸5年になった。東日本大震災という大災厄に見舞われたのは71歳の誕生日を迎えた、ちょうどその日のことだった。福島第一原発の爆発事故をめぐって「想定外」というまるで他人事みたいな言葉が飛び交っていたその時、言葉の真の意味でまさに「想定外」の出来事が足元の花巻市議会で巻き起こった。全国から寄せられた義援金の流用「疑惑」、傍聴にきていた被災者に向けられた議員の「暴言」発言、一連の問題を追及した私に対する懲戒「処分」…。

 これらの経緯についてはその都度、ブログ「マコトノクサ通信」(のちに「イ-ハト-ブ通信」に改題)に掲載してきたが、震災丸5年を機に『イ-ハト-ブ騒動記』というタイトルで一冊の本に集大成した。「3・11」の記憶の風化が加速するいま、「あった」ことを「なかった」ことにするという歴史の隠蔽あるいは捏造(ねつぞう)に抗う思いが込められている。タイトルは作家でルネサンス研究の泰斗でもある故杉浦明平の代表作『ノリソダ騒動記』のひそみにならった。ノンフィクション作家の鎌田慧さんが「日本民主主義管見」と題する解説を寄せている。

 論創社(東京)刊で、定価は本体1600円+税。261ページ。発行日は震災発災の3月11日で、全国の書店で一斉に発売される。主な内容は以下の通り。


はじめに

【第1部】東日本大震災とニンビズム
プロロ-グ

第1章 騒動前夜―ある予兆
 「アラセブ」(70歳)最後の決断
 異次元の世界
 かみ合わない「ニンビ-」論争
 ニンビズムの超克
 「三車火宅」の物語とブドリ

第2章 「義援金流用」疑惑
 デクノボ-精神
 あれっ、布団がない
 義援金の怪
 生死をさ迷った大謀

第3章 ドキュメント「さっさと帰れ!」
 第1幕 幻と化した暴言
 第2幕 弁論、そして論告求刑
 第3幕 判決言い渡し
 第4幕 場外論戦~投書合戦
 第5幕 場外乱戦~ブログ炎上

第4章 その時、修羅の渚は
 「白銀照男」物語
 海をまたいだ「絆」
 「311生の会」
 捨てる神と拾う神

第5章 「義援金流用」疑惑その後
 「疑惑」追及第2弾
 迷走の果てに
 ある良心
 「公平の原則」

【第2部】「イ-ハト-ブ」から「ニライカナイ」へ

第6章 「イ-ハト-ブ」建国宣言
 夢枕の賢治さん
 ケガチ(飢餓)の風土
 「嘯害地實見記」
 「再度の決断」へ
 賢治さんに聞く

第7章 「城盗(と)り」攻防記
 城跡にパチンコ店!?
 「鶴陰」精神
 花より団子
 「おらが駅舎」物語
 市民総決起大会
 平成の“落城”
 東公園と賢治

第8章 ドキュメント―論戦「安保・沖縄」

第9章 沖縄のこころ
 もう一つの「ニンビズム」批判
 「沖縄・辺野古」断章―ブログ「イ-ハト-ブ通信」から

エピロ-グ
あとがき

【解説】 「日本民主主義管見」(鎌田 慧)


《追記》
 花巻市議会3月定例会初日の今月3日、震災犠牲者に対する黙とうが捧げられたが、冒頭のあいさつで議長が「3・11」を「3・31」と言い間違うという失態を演じた。「あなたの名誉のためにも訂正した方がよい」と進言したが、結局は柳に風と受け流されてしまった。議場の面々にも注意を喚起する声はなかった。この5年間の不祥事の数々がまなうらを行き来した

 「8・15」(敗戦)や「8・6」(広島原爆)、海の向こうに目を転じれば「9・11」(米国同時多発テロ)…。歴史を刻印するこれらの数字には「忘れてはならない」という人間の覚悟が秘められている。単なるうっかりミスでは済まされまい。被災者(地)へ寄り添うという眼差しの欠落を指摘しなくてはならない。さらに厳しく言えば、私を処分したと同じ理由―つまりは「議会の品位を汚した」ということにはならないのか。

2016.03.03:masuko:[身辺報告]

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