「音楽、映像、飲食、園芸、ものづくり、あそび、まなび」―。21日開かれた図書館WSで、その機能を7つのテーマごとに仕分けしたグループワークの資料を見て、オヤッと思った。「花巻らしい図書館として、宮沢賢治専用スペースの設置方法について、検討するものとする」(「業務委託契約書」)と明記された、その“賢治色”がどこを探しても見当たらなかったからである。「イーハトーブ」ならではの図書館の生命線とも言えるこの項目が欠落しているのに焦った私は「個別に質問したいことがある」と要求した。「今日のスケジュールにその予定はない」と市側は突っぱねたが、やっと設計業務を受託した「昭和設計・tデ・山田紗子建築設計事務所共同企業体」(JV企業体)の昭和設計建設設計部の小平弥史・主席が応対してくれた。
「その件についてはまだ、市側から具体的な要請はない。いずれにせよ、契約上の守秘義務があるから、金額面を含めて公開は控えたい」―。開会中の市議会6月定例会で小原勝市長が「内示された駅前開発にかかる国庫補助金が2億7千万円以上の大幅減額になったのを受け、受注者側にコスト縮減を求めたい」と発言したのを受け、私はその点を質問した。市民の関心が高い問題だけに「ノーコメント」発言に失望した。
一方、先に提出した公開質問状(5月12日付)の中で「空調設備(ダクト)に“又三郎シャフト”と命名したのは地元の風土感覚から見てもいかがなものか」と問うていたのに対し、小平主席は「確かに安易なネーミングだと反省している。今後は賢治が農民芸術の舞台として設立した私塾『羅須地人協会』が映し出す世界観をベースに設計を進めていきたい」。さらに、駅橋上化(東西自由通路)との「調和の考慮」(「業務委託契約書」)については「乗降客の増加は単純には見込まれないのではないか。そのことに過剰に期待することはしないで、図書館としての機能を高めていきたい」と語った。
市民の意見を集約する図書館WS(ワークショップ)はこの日で全3回の日程は終了し、今後は「駅前立地」に向けた動きが一気に加速する。市民の関心は目の前に立ちはだかる国庫補助の“壁”に向けられている。なお、表題にあえて”出来レース”と記したのはそもそも、このWSの参加者(60人前後)のほとんどは「駅前立地」に”お墨付き”を与えた新花巻図書館整備基本計画試案検討会議や対話型「市民会議」の委員だったメンバ-で、私を含むいわゆる公募委員はわずか10人程度に抑えられた。”アリバイ”作りがミエミエではないか。
(写真は“駅前図書館”への意見を集約する第3回WS=6月21日午後、花巻市大通りのなはんプラザで)
《追記》~「そもそも」
「市政堂」を名乗る方から、次のようなコメントが届いた。公募委員の私もこの”茶番”に嫌気がさして、途中退席した。「ワークショップやら、市民の意見を聞く機会は一応用意されてはいるようだが、それはちゃんと反映されるのか?よくある、単なるパフォーマンスではないのか?これに付き合わされる市民の皆さん、本当にご苦労様。思い出した!JR花巻駅東西自由通路整備の市民の意見に対して…意見が寄せられた際は、素晴らしい意見だ!とさんざん持ち上げておいて、結局は色々と規制があり"全て却下"」
」





