図書館“論議”、原点に立ち返れ…当選議員の半数以上が「駅前立地」への審議に不関与~小原市長は改めて、丁寧な説明責任を~いまこそ、「二元代表制」の真価を!!??

  • 図書館“論議”、原点に立ち返れ…当選議員の半数以上が「駅前立地」への審議に不関与~小原市長は改めて、丁寧な説明責任を~いまこそ、「二元代表制」の真価を!!??

 

 (7月)26日に投開票された花巻市議会議員選挙の結果、31人の立候補者の中から、26人が新しい議員に選ばれた。内訳は現職が16人、元職が2人でこの2人を除いた8人(新人)が初当選した。新花巻図書館問題が「駅前か病院跡地か」という民意を二分した“立地”論争に発展したきっかけは、2020(令和2)年1月29日、上田東一・前市長が議会や市民の頭越しに突然、公表した住宅付き図書館の「駅前立地」構想だった。一方、この図書館“迷走劇”の当時に在籍していた議員で、今回再選されたのはわずか10人に過ぎない。つまり、全議員26人のうち、実に半数以上の16人が当初からの継続的な図書館”論議”には参加してこなかったことになる。

 

 小原市政は前上田市政の路線を継承し、現在「基本・実施設計」の委託業務が進められている。“駅前図書館”は予定通りに進めば、2030(令和12)年のオープンとなっている。その期間は今回の当選者の任期とすっぽり重なる。この間、令和9年度以降は図書館本体の着工に向けた巨額な予算審議など重要案件が山積している。一方、新図書館の「駅前立地」については、当初の立地候補地の「病院跡地」から現在地に変更になった理由が市側から一切説明されないまま、現在に至っている。さらに、病院跡地への立地を望む6,181筆に及ぶ署名や住民投票の実施要望に対しても小原市政は無視・黙殺の強行姿勢を崩していない。

 

 こうした大プロジェクトを審議する花巻市議会9月定例会は9月9日に開会される(会期は10月5日までの27日間)。とくに、新人議員がイーハトーブ花巻の未来を占う新花巻図書館のあり方について、どんな論戦を挑むかが注目される。他方の小原勝市長は新体制下の初議会において、「駅前立地」に至る経緯について、前市長の”コピペ”発言を繰り返すのではなく、今度こそ自分自身の信念の言葉で説明責任を果たしてほしい。当局側と議会側とが互いに監視し合うという「二元代表制」の真価が問われる時が近づいている。

 

 

 

 

 

(写真は6月定例会で答弁に立つ小原市長=花巻市議会議場で=インターネット中継の画像から)

 

 

 

 

 

 以下に気まぐれに任せて作成した新図書館略年表(戯曲名「新花巻図書館“迷走”交響曲―「駅前立地」というミステリー=作詞・作曲 宮沢賢治)を紹介する。

 

 

●序章(2013年)―「イーハトーブ」(夢の国)の夜明け

 

 花巻図書館整備市民懇話会が発した「知の泉/豊かな時間(とき)/出会いの広場」―をキャッチフレーズに掲げた「花巻中央図書館基本計画」策定(5月)。旧花巻厚生病院跡地(現総合花巻病院)に「こどもの城」を併設する複合施設の立地を決定。大石満男市政下の議会側も了承

 

●第1楽章(2014年)―市長交代、政策転換へ

 

 上田東一・新市長の就任に伴い、「旧厚生病院」跡地案を撤回。新たに策定された「花巻市立地適正化計画」(2016年6月1日)の中で、「まなび学園周辺への図書館の移転・整備事業」と「総合花巻病院の(旧厚生病院跡地へ)の移転・新築」を明記。一躍、旧総合花巻病院跡地が図書館立地の有力候補地に

 

●第2楽章(2015年~16年)―総合花巻病院移転問題が急浮上

 

 「移転整備基本構想」(案)が公表(2015年11月9日)。総事業費99億のうち、市補助金が約30億円。翌年の16年12月2日公表の「移転新築整備・基本構想」(概要)で、総事業費を86・9億円に圧縮、市補助金は19,7500万円(うち、単独補助12億円)

 

●第3楽章(2017年)―“密室”行政の存在が明るみに

 

 公文書の開示請求をした結果、JR東日本と市側との間で非公開の「花巻市まちづくり勉強会」(6月7日)と「花巻駅周辺整備調査定例会」(12月15日)という組織の存在が判明。花巻駅橋上化(東西自由通路)と新図書館とを「ワンセット」(一体化)にする案などを検討。その一方で、市側は立地候補地を複数個所に拡大する「新花巻図書館整備基本構想」(8月15日)を策定

 

●第4楽章(2020年)―あっと、驚く「サプライズ」図書館

 

 正月気分も抜けない1月末、「住宅付き」図書館の駅前立地という構想が議会や市民の頭越しに突然、公表。花巻駅前のJR所有地に50年間の定期借地権を設定し、賃貸住宅を併設するという内容。大方が反対し、同年11月に住宅併設と借地権設定については白紙撤回するも「駅前立地」の旗は降ろさず。新築移転の総合花巻病院がオープン(3月1日)

 

●第5楽章(2021年)―「試案検討会議」という名の世論誘導?

 

 図書館協議会や社会教育委員会議など市側が委嘱する各種団体を主体とする「新花巻図書館整備基本計画試案検討会議」なる組織が誕生。駅前立地へ向けた“地ならし”の先導役に

 

●第6楽章(2022年)―「駅前立地」への動きが急加速

 

 「試案検討会議」の結論を受け、上田市長が9月定例会で「駅前立地」を正式表明。駅前と病院跡地の二つの「事業費比較」調査の実施へ。立地場所の変更には言及せず

 

●第7楽章(2023年)―「病院跡地」への立地を求め、署名運動

 

 「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会」(瀧 成子代表、3団体で構成)が4,730筆の署名を添えて、上田市長に請願書を提出。最終的な署名数は花巻市内在住者だけで、6、181筆に

 

●第8楽章(2024年)―対話型「市民会議」が発足へ

 

  「事業費比較」調査を受け、立地場所の意見集約を行うための対話型「市民会議」が発足。無作為抽出した3,500人の中から、参加を希望した75人で構成。4回の会議すべてに出席した人はわずか42人で、6人は一度も出席しなかったことが明るみに。集約の結果、「駅前立地」に最終決定。旧花巻病院跡地の譲渡交渉が妥結、価格は約3億2千万円

 

●第9楽章(2025年)―「新花巻図書館整備基本計画」が正式策定へ

 

 パブリックコメント(意見公募)や市民説明会を経て、市教育委員会議で「基本計画」が原案通りに可決。議会側も「駅前立地」へゴーサイン。公募プロポーザルに応募した61企業体の中から「昭和設計・tデ・山田紗子建設設計事務所共同企業体」が設計業務を受託。上田市長が4選出馬の断念を表明

 

●第10楽章(2026年)―新市長が「上田」路線の継承を表明

 

 「市民一丸」を掲げた小原勝・新市長が誕生(2月5日)。新図書館の立地については「上田」路線の継承を明言。「市長との対話」(4月16日)、「市長へのメール」(4月20日)、「市政懇談会」(5月22日)の場でも強硬姿勢は崩さず。「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会」が6月4日付で求めた市長権限に基づく「住民投票」の実施に対しても拒否回答。「口先だけの公約ではなかったのか」という批判も

 

●終章(2026年~30年)―銀河の郷 輝く未来へ!

 

 小原市政が強硬路線に転じる中、市民の関心事は7月19日告示、同26日投開票の「夏の陣」(市議会議員選挙)へ。開票の結果、31人の立候補者の中から26人が当選を果たし、令和12年のオープンを目指して新体制がスタート

 

 

花巻市議会の新体制が決まる…“二元代表制”の確立なるか!!??

  • 花巻市議会の新体制が決まる…“二元代表制”の確立なるか!!??

 

 26日に投開票された花巻市議会議員の新しい顔ぶれは以下の通り。定数26に対し、31人が出馬。内訳は男性28人に対し、女性3人。年齢別では最高齢が80歳(現職)で、最年少は30歳(新人)。現・新・元別では「現職」が16人、「新人」が12人、前議員を含む「元職」が3人となっている。また、60歳代以上が6割以上を占め、期待したほどの世代交代は進まなかった。

 

 

 

得票数(得票順)

候補者氏名(党派名)

得票数

高橋 おさむ(無所属)

2,889票

佐藤 みねき(無所属)

2,207票

小森田 ふみや(無所属)

2,163票

小原 まさみち(無所属)

1,987.811票

佐々木 せいいち(公明党)

1,750票

畠山 かつゆき(無所属)

1,666票

小原 やすのぶ(無所属)

1,547.188票

菅原 ゆかり(公明党)

1,547票

横田 しのぶ(無所属)

1,523票

くずまき 徹(無所属)

1,485票

北条 ひでまろ(無所属)

1,479票

伊藤 ただひろ(無所属)

1,338票

あべ みちこ(無所属)

1,271票

にいやま 敏彦(無所属)

1,252票

藤根 きよし(無所属)

1,247票

てるい 省三(社会民主党)

1,237票

羽山 るみ子(無所属)

1,180票

にたない 一弘(無所属)

1,141票

及川 つねお(無所属)

1,071票

桜井 はじめ(日本共産党)

1,045票

本舘 けんいち(無所属)

1,041票

鹿討 やすひろ(無所属)

953票

おがさわら 悠太(社会民主党)

930票

内舘 かつら(無所属)

906票

高橋 こうき(日本共産党)

860票

三上 まさや(国民民主党)

839票

板垣 武美(無所属)

432票

川井 縁(無所属)

262票

しのへ 泉(無所属)

229票

中屋敷 あつし(無所属)

221票

杉山 そういち(無所属)

168票

 

有権者数

(注)令和8年7月26日午前0時現在の有権者数です。

男 36,153人
女 39,740人
合計 75,893人

 

最終投票者数

(注)かっこ内(パーセント)は投票率です。

男 18,134人(50.16パーセント)
女 20,091人(50.56パーセント)
合計 38,225人(50.37パーセント)

 

 

 

 

 

 

(写真は新しい船出を迎える市議会議場)

「皇室典範」改正の背後でうごめく亡霊たち…今様「アテルイ」の登場なるか~本日、花巻市議選が告示~怒れる賢治!!??

  • 「皇室典範」改正の背後でうごめく亡霊たち…今様「アテルイ」の登場なるか~本日、花巻市議選が告示~怒れる賢治!!??

 

 「皇紀2686年という亡霊みたいな数字が日本全国を徘徊している」―。過日、衆参両院で可決・成立した「皇室典範」改正案の国会質疑の模様をテレビ中継で見ているうちに、記憶の奥深くに沈んでいた“亡霊”が突然、むっくりと目を覚ましたような不意打ちを食らった。「皇紀2686年」とは初代天皇とも呼ばれる神武天皇が即位した紀元前660年から数えて今年がちょうど、2686年に当たるということらしい。『古事記』や『日本書紀』には登場するものの、その「実在性」に疑問符がつきまとう、この人物がなぜ今…

 

 「現在の(茨城県)つくば市は日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の途次に立ち寄ったとされ、『ヤマトタケル』伝説が至る所にある。また、そこにある筑波大学では秋篠宮悠仁(ひさひと)親王が学ばれており、皇室ともゆかりの深い地である」―。7月10日開催の衆院議院運営委員会で、日本維新の会の藤田文武・共同代表は改正案に賛成する討論の中で、こんなエピソードを引き合いに出した。「男系(男性)天皇」の正当性を主張するための伏線のつもりだったらしいが、私は「神話」の世界から突然降臨した“現人神”(生き神)の出現に動転してしまった。

 

 「アテルイ没後1200年」―。私が長い記者生活から42年ぶりにふるさとに戻った直後の2002(平成14)年、その地は異常なたたずまいに包まれていた。「血が騒いだ」「体が震えた」「背中がザワザワした」…。当時、東北先住民「蝦夷」(えみし)の英雄「アテルイ」(阿弖流為)を主人公にした「わらび座」(秋田県仙北市)のミュージカルが全国各地で上演されていた。会場に足を運んだ人々の口から、こんな感情移入とも言える言葉がこぼれ落ちた。「まさか、1200年も前の歴史上の人物に…」と首をかしげた私自身、アテルイの降臨を目の前に見たとたん、体がわなわなと震えたのを覚えている。「まるで、DNA(遺伝子)の記憶が長い眠りから目覚めたみたいではないか」―

 

 4世紀後半、第12代景行天皇の皇太子・ヤマトタケルノミコトによる「東征」に続いて、今度は第50代の桓武天皇下、奈良時代末期(8世紀末)から平安初期(9世紀)にかけて、本格的な“蝦夷征伐”(えぞせいばつ)が行われた。陣頭指揮に立ったのは征夷大将軍・坂上田村麻呂。一方、“まつろわぬ民”と蔑(さげす)まされていた蝦夷を率いたのがアテルイだった。この戦いは「38年戦争」と言われるほどの長期にわたったが、アテルイは「和議」という奸計(かんけい)にはめられ、延暦21(802)年、河内国(現大阪府)で打ち首に処せられた。

 

 「こうした古代からの歴史(皇紀2868年)を踏まえれば、男系(男性)天皇こそが我がニッポン国の本来の姿ではないか。日本の伝統文化はここに礎(いしずえ)が築かれた」―。藤田共同代表の熱弁にはさらに熱がこもっていた。刹那(せつな)、“国体”護持というきな臭いが鼻先に漂った。不吉な予感が走った。力づくで「愛子」天皇を排除しようとするその背後に私はもうひとつの権力の暴力を見てしまっていた。

 

 「没後1200年」に際し、私たち有志はわらび座の地元公演を企画し、公演に先立って5回の連続講座を開催した。タイトルは「悪路王からアテルイへ」―。“悪路王”という汚名を返上し、本来の東北先住民としての名誉を回復するための草の根からの運動だった。そして、気の遠くなるような時空を経たいま、「皇室典範」改正という隠れ蓑を使って、既に無効になったはずの“蝦夷征伐”をもう一度、正当化しようとする底意が見え隠れする。

 

 「万世一系」なる、いわゆる“血統”主義はアテルイも愛子さんも同時に排除しようとする暴力装置、あるいはそれを可能とするクーデターであるとさえ言える。日本初の女性首相がなぜ、これほどまで頑(かたく)なに「女性天皇」を拒み続けるのか―ナゾは深まるばかりである。ついでに言えば、日本の最高神で皇室の祖先神とも言われる「天照大神」(アマテラスオオミカミ)は女性神だったらしい。その一方で、過度な「愛子天皇」待望論も一個人に対する人権侵害―つまり男女差別と紙一重であることも肝に銘じておきたい。いま一度、「天皇制」の在り方を根本から論じ直す時なのかもしれない。

 

 本日(19日)、新しい市議会議員を選ぶ選挙が告示された。26日に投開票される。果たして、不正義に正々堂々と異議申し立てができる「今様アテルイ」(当然のことながら、ここには男女差は存在しない)が登場するや否や…。ついに、「純国産の核保有を」ーと訴える候補者も現れた。今回の市議選ほど、その「選択」の重要性が問われる選挙はあるまい。足元のイーハトーブでは図書館問題をめぐって、異論(民意)を黙殺しようとする企みが着々と整いつつある。片や永田町に目を向けると、皇室典範の改正をめぐって、”言論の府”であるべき国会がまるで、カルト化(誇大=古代妄想教)の様相を呈しつつある。

 

 

「立法府(国会)の総意=国民の総意」(皇室典範改正)VS「市議会の同意=市民の総意」(新花巻図書館)―こんな”詐術”が堂々とまかり通っている。

 

 

 

 

 

(写真は告示日の翌日にようやく出そろった候補者の掲示ポスター。果たして、この中にアテルイの志を持った候補者はどれほどいるだろうか=7月20日午後、花巻市内で)

 

 

 

《追記ー1》~自称会派「アテルイ」!!??

 

 26日投開票の花巻市議選に立候補予定の届け出が告示日の19日午後5時で締め切られ、定数26に対し、31人が正式に出馬を表明した。内訳は男性28人に対し、女性3人。年齢別では最高齢が80歳(現職)で、最年少は30歳(新人)。現・新・元別では「現職」が16人、「新人」が12人、前議員を含む「元職」が3人となっている。また、60歳代以上が6割以上を占め、期待したほどの世代交代は進まなかった。

 

 さてところで、私は2010(平成22)年、70歳にして初当選し、その約半年後に東日本大震災(3・11)に遭遇した。初質問はいわゆる、“ドアマン”事件。議員たちが議場に出入りするたびに当局側の議会事務局員がホテルのドアマンよろしく、ドアを開閉する姿に「議員って、何様だ」と怒りが沸点に達した。「即時中止」を双方のトップに求め、この一件は落着を見たが、その後のバッシングが酷かった。

 

 「新人の議員のくせに被災地支援にばかり、力を入れている…」―。こんな集団リンチみたいな誹謗中傷が革新系会派を含めたほぼ、全会派から浴びせられた。「義援金流用」疑惑や「(議員による)さっさと帰れ」発言を追及した私が逆に「懲戒」処分に処せられたことについては、当ブログで何度か触れた。いまだから白状するが、私はそんな時、自称1人会派「アテルイ」を内心で名乗るようにしていた。会派の構成要件は3人以上の議員。1週間後に迫った今回の市議選では同じ志をも持つ人たちが当選を果たし、正式にこの会派を立ち上げてほしいと心から願いたい。「処分」は言うまでもなく、私にとっては掛け替えのない“勲章”である。

 

 

《追記―2》~現代版「雨ニモマケズ」(作詞=怒れる賢治)

 

 選挙ニモマケズ/総裁選ニモマケズ/支持率低下ニモマケヌ丈夫ナ神経ヲモチ/決シテ眠ラズ/休日ニタクサンアイロンヲカケ/アラユルコトヲ 維新ヲカンジョウニ入レテ考エ/異論ニ耳ヲ貸サズ

 米国ニ専制君主アレバ/平和ノ使者ダト持チアゲ/奈良ニ鹿アレバ/外国人ガ蹴リアゲルト言イ/国会ニ質問アレバ/閉会ノ間際ニナッテ陳述書ヲ出シ/骨太ノ方針アレバ/財政健全化ノ旗ヲ下ロシ

 テレビニ映ル発表ノトキニハ/ニコヤカニ笑ッテイル/ソウイウ政治家ニ/ナリタカッタノデスカ(7月23日付朝日新聞コラム「素粒子」より)

 

 

“呪われた”「駅前図書館」…蹴散らかされた“民意”と“暴力”行政の正体が露わに~「市長へのメール」を全面公開へ!!??

  • “呪われた”「駅前図書館」…蹴散らかされた“民意”と“暴力”行政の正体が露わに~「市長へのメール」を全面公開へ!!??

 

 「イーハトーブ図書館をつくる会さんの全国から4,730筆という意味ですけれども、花巻市の図書館をつくるのにですね、あまり意味のない数字をあたかも大きく感じるような形でここに、これをそのまま受け止めてそのまま書くというものは、やっぱりいかがなものかという気がいたします。このような書き方は私は反対いたします。それは(この発言は)議事録に残していただきたいと思っております」(令和6年1月30日開催の第14回「新花巻図書館整備基本計画試案検討会議」の会議録から)―。これは新花巻図書館の「駅前立地」の強行論者だった有識者委員のひとり、佐々木史昭・花巻商工会議所副会頭の発言である(7月6日付当ブログ参照)

 

 同上の「イーハトーブ図書館をつくる会」(瀧成子代表)はちょうど1年前に結成され、この日の「試案検討会議」に初めて、オブザーバーとしての参加が許された。3団体で構成された「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会」(同代表)の一翼を担い、「病院跡地」への立地を呼びかける署名活動を続けた。佐々木さんは公益財団法人「花巻国際交流協会」の理事長の要職のほか、自ら鉄道事業などに実績のある建設会社の経営者でもある。「4,730」という数字に敵意をむき出しにした瞬間だった。最終的な署名数は全国で10,269筆に達し、うち当市在住者は半数以上の6,181筆に上った。当時の上田東一市長が議会答弁などで「佐々木」発言の背中を押し続けた。その見事なばかりの”二人袴”ぶりは今でも目に浮かぶ。

 

 「(病院跡地への誘致)を最初から掲げ、それに賛同する人だけを街頭やインターネットで集めた署名は市民全体の意見を公平に反映しているとは言えない」―。こう言ってのけた上田前市長は今度は得意技の“東大話法”(ご飯論法=詭弁)を繰り出した。「地方自治法に基づく署名については、代筆の場合には御家族の場合であっても代筆は認められない。認められるのは、字を書けないとかそういう方については、いろいろな理由で代筆を認められているのです。ただし、地方自治法においては、代筆した場合には代筆をした方、代理人の方も代理人として代筆したという署名をしなくてはいけない」(令和7年3月議会の予算特別委員会の会議録から)―

 

 賛同者の署名集めがまるで、“捏造”(ねつぞう)まがいでもあるかのような口ぶりに議席の一角から悲鳴にも似た声があがった。「それもこれもやはり市側があまりにも駅前に固執して、市民が納得できない進め方をしてきているのが原因というふうに感じておりますので、市民を悪者にしないでいただきたい」(同会議録から)―。議会中継を聞きながら、私は思わず背筋がざわッとした。「もうひとつの“民意”(駅前立地)をでっち上げるための差別むき出しの“暴力”そのものではないか」

 

 対話型「市民会議」―。得体の知れない組織が突然、姿を現したのはこんなドサクサにまぎれてのことだった。無作為抽出した3,500人の中から、参加を希望した75人で構成したという触れ込みだったが、4回の会議のすべてに参加したのはわずか42人、一度も参加しなかった人が6人もいた―という茶番劇については当ブログで何度も触れてきたので繰り返さない。私の脳裡にこびりついているのは虚飾に満ちた上田前市長の以下のような口上である。記者会見や市議会、市民説明会などで振りまかれた余りに「虚飾」が過ぎる内容ゆえに逆に、その正体が透けて見えてくるという代物である。例えば、「特定の利害や先入観」―暗に病院跡地への立地を求める市民に向けられたと思われるこの言葉にこそ、この人物の”排外主義”が如実に表れている。

 

 「市が実施した『対話型市民会議』は住民基本台帳から無作為に抽出された、特定の利害や先入観を持たない一般の市民が集まったものである。データに基づき、複数回にわたり時間をかけ、熟慮を重ねた結果(アクセスや活性化の面で駅前を有利とする判断)こそが最も偏りのない信頼すべき民意である」―。一方、後継の小原勝市長も選挙の世論調査をタテに相変わらず、”減らず口”を叩いている。その市議選は約1週間後の今月19日に告示される(投開票は同26日)。であるからこそ、有権者の皆さんには今度こそ、本当の「民意」を選択してほしいと心から願いたい。以下に「市長へのメール」の質問と回答を掲載する。一読して、市政の最高責任者として、自ら意思決定した痕跡は全く感じられない。

 

 傍らのテレビが「愛子」天皇の実現を求める署名の受け取りを自民党が拒否したというニュースを伝えている。そういえば、「4,730筆」を直接、受けることを拒んだのも前市長だった。あっちでもこっちでも“民意”つぶしの嵐が吹き荒れている。悲喜劇『真夏の世の夢』(シエイクスピア)が「高市」劇場と「イーハトーブ」劇場で同時上演されるという“世紀末”の風景……。本日(10日)、こうした民意に背を向ける形で「皇室典範」改正案が衆院本会議で賛成多数で可決された。野党の中道改革連合や国民民主党、参政党が賛成に回った。

 

 

 

 

(写真は市主催「としょかんワークショップ」。市民参画をうたったこの種のイベントのほとんどは「駅前立地」へ向けた地ならしだった。上田市政がスタートした直後にJR側と市側との間で非公開の”秘密会”が開催されていたのがその何よりの証拠である。コロナ下で参加者全員がマスクを着用していた=令和2年9月27日、花巻市葛の市交流会館で)

 

 

〈市長へのメール〉の質問状~6月26日付

 

 日頃の市政運営に感謝を申し上げます。

 

 さて新市長に就任以来、市民参画手続きに基づき「市長との対話」(4月16日)、「市長へのメール」(4月20日)、「市政懇談会」(5月22)―と3回にわたって、新花巻図書館問題に関わる見解を求めてきましたが、誠実な回答が得られないまま、いまに至っています。とくに市政課題について、ひざ詰めで意見を交わす市政懇談会においては事実上の「回答」拒否という信じられない対応に驚かされました。

 

 宮沢賢治のふるさと「イーハトーブ」の図書館にはまさに、彼が「夢の国」と呼んだ理想郷にふさわしい時空間の存在が期待されます。そのためには市民の多様な想いを集約した図書館づくりが欠かせません。重複する部分もありますが、以下について改めて市長の見解を伺います。駅前開発に対する国の補助金が大幅減額されるなど情勢が目まぐるしく転変する折り柄、7月10日(金)までに回答をいただけますようよろしくお願い申し上げます。なお、具体的な回答をいただけない場合はその理由も明記することを求めます。

 

●新図書館の立地場所は当初、花巻市立地適正化計画の中で「まなび学園周辺」と明記されていたが、その後JR花巻駅前のJR所有地に住宅併設の「図書館」構想が浮上。これが白紙撤回されたあと、単体の図書館の「駅前立地」に方向転換し、現在に至っている。この立地場所の変更について、駅橋上化事業との関連も含めて、JR側とはどのような話し合いがなされたのか。市民の多くがこの点に最大の疑念を抱いているので、誠実に答えてほしい。

 

●駅前立地を最終的に決定したとされる対話型「市民会議」については、構成人員(75人)に対し全会議4回のすべてに出席したのはわずか42人。6人は一度も出席しなかったことが明らかになっている。一方、「病院跡地」への立地を求める署名数は市側が精査した結果、花巻市内分だけで「6,181人」に上っている。この数字について、小原市長は「市長との対話」の中で「選挙の世論調査と同じで、その信頼性には疑問がある」と話している。その考えにいまも変わりはないか。この二つの「民意」の乖離(かいり)についてどう考えるか、改めて見解を伺う。

 

● 「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会」(代表 瀧成子)は6月4日付で、市長権限による「住民投票」(「花巻市まちづくり基本条例」)の実施を求める要望書を提出したが、市長はこれに否定的な回答をした。一方で、「基本条例」によると、住民投票の実施に必要な手続きは別途「条例等で定める」と明記されているにも関わらず、条例が制定された平成20年以来、18年近くもこの“細目条例”は定められていない。こうした「行政の不作為」は可及的すみやかに改められなければならない。いつ頃を目途に条例を制定し、その時点で改めて住民投票を実施する考えはあるか。仮に実施した場合、その「民意」の結果をどう評価するつもりか。

 

 

〈市長へのメール〉への回答書~7月10日付

 

 

 増子 義久 様

 

 日頃から市政にご関心をお寄せいただき御礼申し上げます。この度、市長へのメールをいただき、具体的な回答をいただきたいとのことでしたので、以下長文になりますがご理解を賜りますようお願いいたします。

 

 

〇立地場所の変更について、駅橋上化事業との関連も含めて、JR側とはどのような話し合いがなされたのか。

 

 平成28年6月に策定した「花巻市立地適正化計画」では「生涯学園都市会館(まなび学園)周辺への『図書館(複合)の移転・整備事業』」と記載しておりました。しかしながら、現花巻図書館は、公共交通機関が少ないため利用に偏りがあり、新しい図書館を建設するにあたって、より多くの市民の皆様に利用をいただきたいと考え、公共交通機関利用者にも便利な駅前への立地も市内部で検討するようになり、「花巻市立地適正化計画」策定後の平成29年8月に定めた、図書館建設にあたっての根幹となる構想「新花巻図書館整備基本構想」の段階では、総合花巻病院の跡地を含む生涯学園都市会館(まなび学園)周辺への立地も考えつつ駅前への立地の可能性も考えて、建設場所について特定の場所を定めず「候補地を数箇所選定した上で基本計画において場所を定める」としたものです。

 

 なお、これらの検討を踏まえ、JR東日本盛岡支社と協議の結果、JRでは土地の売却は考えておらず土地の賃貸借は可能であるとのことから、令和2年1月29日に、JR花巻駅前の土地を定期借地して上層階に賃貸住宅を併設する「新花巻図書館複合施設」の事業構想について公表いたしましたが、市議会から定期借地、賃貸住宅併設等に反対があったところであり、市議会において「新花巻図書館整備特別委員会」が設置され、令和2年12月17日付で、次の提言が示されました。

 

①建設場所について「新花巻図書館整備基本構想の建設場所に関する方針に基づき、都市機能誘導区域内へ整備することとし、市が提案する花巻駅周辺及びまなび学園周辺のいずれかとされたいこと。なお決定に当たってはその経過及び理由を明確に示し、市民の理解が得られるよう努めること。」

 

②建設用地について「建設用地は市有地とすること。借地に建設することにより将来にわたる財政負担と、土地利用上における権利関係の不安要素は避けるべきであること。」

 

③複合施設について「図書館単独での整備基本とすること。新花巻図書館整備基本構想に盛り込まれた市民のくつろぎと交流のスペースとして、飲食コーナーは図書館に必要な機能の一つとして位置づけ、整備を検討されたいこと。」この提言を踏まえて、市は複合施設整備事業構想を撤回いたしました。

 

 令和2年には、図書館の中身やサービス等も検討し、具体的な「基本計画」を作成するため、どのような図書館が必要か意見を聴くことを目的に、高校生と20代、公募市民(希望者全員12名)と関係団体の皆さんによるワークショップを開催し、この段階においては、市がこれまで検討してきた建設候補地として、総合花巻病院跡地も含めた生涯学園都市会館(まなび学園)周辺4か所、花巻駅前2か所を公表し、ワークショップ参加者の皆さんにも建設場所について検討していただきました。

 

 令和3年には、図書館司書や学校図書館関係者、社会教育関係者、市内団体から推薦を受けた方、総合花巻病院跡地への建設を希望する団体などの新図書館に関心のある団体の代表などで構成する「新花巻図書館整備基本計画試案検討会議」を設置し、ワークショップで出された意見等を基に市が作成した基本計画の試案について検討をいたし、令和4年度には、建設場所についても協議していただきました。

 

 市からは生涯学園都市会館(まなび学園周辺)及び駅前の6か所の建設候補地を示しておりましたが、その中から総合花巻病院跡地と花巻駅前のJR所有地の2カ所の意見が多くなり、検討会議においては最終的に花巻駅前のJR所有地がいいとする意見が多くなりました。

 

 これにより、令和4年10月から計17回の市民説明会を行い、基本計画試案の概要とともにJR花巻駅前の建設候補地は購入する必要があることから、その条件を示してもらうように、JR東日本に協議することについて説明いたしましたが、市民説明会では、総合花巻病院跡地がいいとする意見も多くあり、また双方の候補地に建設した場合の事業費が不明だと比較ができないとの趣旨の意見も多くありました。

 

 このため、双方の候補地に建設した場合の事業費を示すために市議会での予算議決を経て、令和5年度から双方の候補地についての事業費調査を行い、この間にJR東日本から示された建設候補地の概ねの売買価格等を含めた調査結果を用いて、建設候補地について対話型の市民会議を開催することとし、この経費についても市議会の予算議決を経て、令和6年11月から市民会議を開催いたしました。

 

 建設候補地については、市民の間で二つの場所に意見が分かれ、また市の説明では納得いかない方もいらっしゃることから、市民間で対話をして意見集約を図る市民会議を実施したものです。市民会議に参加の皆さんは無作為に抽出された皆さんであり、その中には署名に参加された方や総合花巻病院跡地を希望する方もあったと聞いております。いろいろな考えからそれぞれ二つの場所を推す方々があり、様々な意見をお持ちの皆さんで対話していただき、その結果示された意見を建設候補地選定に係る判断材料とし、市として建設場所を花巻駅前のJR所有地としたところです。

 

 以上のような経緯で立地場所の選定が進められたと説明を受けており、また、これまでも市議会や市民説明会においてご説明してきたものと承知しています。

 

 

〇「市長との対話」での発言と、二つの「民意」の乖離(かいり)についてどう考えるか。

 

 「市長との対話」での発言として、市民会議の参加者や署名数について「私から数字として統計的に学問的に説明はできない」という旨の発言はいたしましたが、「その信頼性に疑問がある」という発言はしていません。

 

 二つの「民意」の乖離についてどう考えるかとのことですが、それぞれが貴重なお考えをお持ちであり、その貴重さゆえにどちらか一方の意見にまとまることは難しかったと考えておりますが、そうした中でも、今後、お互いの意見に耳を傾けながら、お互いに寄り添っていくことで、花巻市にふさわしく、新しくて誇らしい図書館を共に創り上げていくことは可能ではないかと考えております。総合花巻病院跡地案の良い点などを設計に取り込める部分は含めていけるように検討しているところです。

 

 当日もご説明しましたが、既に駅前に建設することで市議会において予算が議決され、設計が進んでいることは尊重しなければならないと考えています。現在の図書館は、老朽化が進み、収蔵数を増やせず、バリアフリー化など読書環境も十分ではありません。市民の皆さまに、環境が整った新しい図書館をできるだけ早く使っていただけるよう、事業を着実に進めていきたいと考えています。

 

〇いつ頃を目途に住民投票に係る条例を制定し、その時点で改めて住民投票を実施する考えはあるか。仮に実施した場合、その「民意」の結果をどう評価するつもりか。

 

 平成20年に花巻市まちづくり基本条例が制定されて以降、花巻市まちづくり基本条例第25条に基づく住民投票の請求が行われた事例がなかったことから、住民投票の手続きを定める必要性が生じていなかったと認識をしております。

 

 いつ頃を目途に条例制定をするかとのことですが、花巻市まちづくり基本条例第25条に基づく住民投票の請求があった場合と考えております。その際は、住民投票を実施するために必要な手続きや要件などのルールを設定するなど、適切かつ公平な投票となるよう、他市の事例も参考としながら条例等の具体的な内容を熟慮していくこととなります。

 

 また、条例等の内容について市民の皆様からご意見を伺う市民参画を実施することが想定され、そのうえで条例案を作成し、市議会に付議することになるものと考えられます。住民投票を実施した場合、その「民意」の結果をどう評価するつもりかにつきましては、花巻市まちづくり基本条例第24条第2項に「市民、市議会及び市の執行機関は、住民投票の結果を尊重するものします」と規定されております。市としましては、住民投票の結果を尊重し、市がその結果を総合的に判断して進めていくものと認識しております。

 

 

 

 花巻市長 小 原  勝

 

<担 当 課 生涯学習部新花巻図書館整備室 (電話24-2111 内線621)>

<担 当 課 地域振興部地域づくり課    (電話24-2111 内線261)>

 

 

 

《追記ー1》~共感です!

 

 「ひろ花」と名乗る方から、過去のブログ記事について「大多数の市民の意見と思います。特に、図書館利用者&学び学園利用者の総意に近いはずです。私は図書館を60年程利用しております」という内容のコメントが寄せられた。当該ブログについては以下のアドレスからどうぞ。

 

 ある「FB」記事に見る……市議会議員の「思想と行動」、いや「資質とレベル」~ブログが炎上の気配に~“開かずの扉”が少しづつ!!??

  http://hanamate.info/?p=log&l=545115

 

 

 

《追記―2》~エーデルワイス展示館

 

 「はなひろ」を名乗る方から引き続き、以下のようなコメントが届いた。『エーデルワイス展示館』の整備の件、知りませんでした!興味深く、夫々の論点を議会事務局から、公開入手したく思います。

https://samidare.jp/masuko/note?p=log&lid=559416

 

 

 

《追記―3》~相似形、いや瓜二つ!!??

 

 こんな社説がかつて、禄(ろく)を食んでいた朝日新聞に掲載された。最近の“翼賛”ぶりに購読をやめていたが、今回は曲がりなりにも筋を通したではないか。再講読しようかな。「民意」という空気を読めない点では、永田町界隈と新図書館の「駅前立地」へと猪突猛進する小原市政と同じだなぁ。思わず、「皇位継承のあり方」を「新図書館のあり方」、「立法府」を「市当局」に置き換えて、読んでしまった。

 

 「皇室典範改正案の国会審議が始まり、衆院の委員会そして本会議で即日、可決された。与党のほか、中道改革連合などの各党も賛成した。国のかたちに関わる重大テーマが様々な疑問を抱えたまま、わずか3時間余で質疑を終えた。成立へとひた走るさまは、立法府の責任をまっとうしたとはとても言えない。…皇位継承のあり方を、国民的な議論なくして既成事実化していいはずがない」(7月11日付「朝日新聞」社説)

 

 

 

《追記―4》~木っ端役人

 

 「Gemini」を名乗る方から、以下のようなコメントが寄せられた。「永田町」騒動との相乗効果のせいなのか、この欄がにわかに賑やかになってきた。投稿、大歓迎です。 

 

 「『木っ端役人(こっぱやくにん)』とは、地位が低く、取るに足りない下級の役人をあざけって言う言葉です。『木端(こっぱ)』は、木を鋸などで切ったときに出る小さな木屑や切れ端を意味しており、そこから『つまらないもの』『価値の低いもの』という比喩として使われています。主な特徴と使われ方意味合い:大した権限を持たない役人への蔑称・罵り言葉。転じたニュアンス:自分の責任範囲しか見ず、事なかれ主義で、上には弱く一般市民には横柄な態度を取るような、お役所仕事をする人を皮肉る際にも使われます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“悪代官”行政、どこまで…花巻病院の移転・新築の二の舞を踏むのか~補助金がらみのなれの果て!!??

  • “悪代官”行政、どこまで…花巻病院の移転・新築の二の舞を踏むのか~補助金がらみのなれの果て!!??

 「まるで、トンビに油揚げをさらわれたようなもんじゃないか」―。上掲した広告チラシを見ながら、私は地元業者がもらしたうめきにも似たつぶやきを耳元に思い出していた。当初、新花巻図書館の移転先と決まっていた旧厚生病院跡地へ突然、総合花巻病院が移転・新築したのは6年前の2020(令和2)年3月。一方、そのわずか1か月余り前には新図書館の立地が予定されていた「花巻病院」跡地に代わって、住宅付き図書館の「駅前」立地(いわゆる“上田私案”)という青天の霹靂(へきれき)が降ってわいた。当時はそんな上田“狂騒曲”のただ中にあった。

 

 上田東一・前市長は2014(平成26)年2月に初当選し、真っ先に手がけたのが花巻病院問題だった。就任早々、行政主導型で移転・新築計画を進め、総事業費約87億円に対し、市政始まって以来最大規模の約20億円の補助金を大盤振る舞いした。久しぶりの大型プロジェクトに地元の関連業者は沸き立った。元請けは戸田建設東北支店と藤正建設(花巻市)の共同事業体(JV)で、各種請負などで43社が「協力会社」として、参入した。ところが、当市に本社を置く業者で受注できたのはわずか4社で、ほとんどが仙台市など県外業者に独占されていた。

 

 上田前市長は「花巻市立地適正化計画」(2016年)の中で「病院移転×駅橋上化×新図書館建設」をまちづくりの3点セットに位置づけ、「まなび学園周辺への図書館(複合)の移転・整備事業」と明記した。ところが、病院の移転・新築騒動に明け暮れる中、議会や市民の頭越しに突然公表されたのが前述した“上田私案”だった。その後、住宅併設などの部分は撤回されたが、「駅前立地」路線は小原勝・市長にそのまま継承され、2030(令和12)年度内のオープンに向けて、計画は着々と進められている。

 

 「もし可能なのであれば、スポーツ用品店敷地を市有地にして、図書館を建てるというのが駅前案の中でも最も望ましい方向…岩手県内でも立派な仕事をしている建設会社はありますし花巻市内の会社でもあるので、できれば地域のしっかりした会社ができるのであれば地域の会社にやってもらって…」(会議録要旨)―。2022(令和4)年9月に開催された12回「新花巻図書館整備基本計画試案検討会議」の場で、有識者委員のひとりの佐々木史昭・花巻商工会議所副会頭はこう発言している。

 

 「この試案検討会議の意見を踏まえた上で、駅前の土地をJR東日本から買収する交渉を開始することについて、市民に説明したいと考えているところであります」(令和4年9月議会「会議録」から)―。上田前市長はこうした論議を受けたうえで、「駅前立地」を初めて正式に口にした。ところで、前述の佐々木さんは公益財団法人「花巻国際交流協会」の理事長の要職にあるほか、自ら鉄道事業などに実績のある建設会社の経営者でもある。

 

 主として、JR側の鉄道事業などを請け負う独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」(JRTT鉄道・運輸機構)は鉄道周辺の工事の安全確保のため「線路近接工事安全対策」規定を定め、工事に参入できる有資格業者名簿を公開している。花巻市内でこの工事資格を有する業者は全部で11社で、佐々木さんが経営する会社も含まれている。「羹(あつもの)に懲りて、膾(なます)を吹く」―。ふと、こんな諺(ことわざ)が頭をよぎった。「病院問題で地元業者が邪険に扱われたことを反省した上田前市長が今度は一転、地元業者に目配りした」―とまあ、こんなことなのかもしれない。

 

 「代表なくして、課税なし」―。米国は7月4日、独立250周年を迎えた。その独立戦争の際に使用されたこのスローガンがふいに頭を去来した。本国政府(英国)の支配からの解放を願った言葉である。地元やその民意をないがしろにする「上田」強権支配が違和感なく重なり合ったのである。「なぜ、病院跡地から駅前へ」という私の問いかけに二人の首長は口を閉ざしたままである。ならば、この謎解きに勝手に挑戦するしかない。「結局、“駅前図書館”も利権が先行したハコモノだった。そこには『図書館とは何ぞや』という理念論争のひとかけらもなかった」―。この答えが的外れなら、是非とも反論してほしい。

 

 

 

 

(写真は花巻病院の落成を特集した業界紙の2019年11月18日付紙面=インターネット上に公開の資料から)