「会議録の改ざん(削除)や新図書館にかかる概算事業費の財源の不透明性…」―。長年にわたり、“図書館”戦争の渦中に身を置いてきたせいか「役所とは都合の悪いことは、ひたすら隠す集団ではないのか」という“猜疑心“(さいぎしん)に苛(さいな)まれるようになった。不本意にも“疫病神”に憑(と)りつかれたようないや~な気分である。
執行部とグルになった福岡県議会のあの乱痴気“海外視察”(旅行)の炎上ぶりを見ているうちにまた、疫病神が騒ぎ出したようである。というわけで、当市(旧石鳥谷町)と米ラットランド市との姉妹都市提携40周年を記念した公式訪問団(10月6日~同11日)のメンバーや旅費の内訳などについて、文書開示請求をしてみた。
「花巻市一般職の職員等の旅費に関する条例」(第18条)には「外国旅行の旅費については、国家公務員の例による」とあり、その根拠法は「旅費法」(「国家公務員等の旅費に関する法律)である。今回の公式訪問団は9人で構成され(うち、1人は自費参加)、市長と市議会議長、教育長の旅費総額は990,845円から996,665円、その他のメンバー(7人)は586,727円から637,267円となっている。断っておくが、私は金額の多寡(たか)を問題にしているのではない。
算定根拠となる「旅費法」は2024(令和6)年、75年ぶりに大改正され、翌年4月1日から全面施行された。主な改正点は①宿泊費が従来の「定額制」から「上限付き実費精算」へ、②「包括宿泊費(パック旅行)」の新設、③「日当」の廃止と「宿泊手当」への再編―などだが今回の開示文書によって、すでに廃止になっている「食卓料」など改正前の旅費法がそのまま適用されていることが明らかになった。
ところで、新花巻図書館の蔵書数が今回、70万冊から40万冊に削減された根拠について、市側は「花巻地域の令和12年の目標人口62,029人をもとに再考した」としていた。ところが、市側の統計資料(人口ビジョン)によると、同年の数値は60,289人となっており、「1,740人」の誤差が生じていることも明らかになっている。私が憂慮するのはこうした基本的な誤謬(ごびゅう)に対するリスク管理の欠如についてである。
“図書館”戦争に従軍して以来、“のり弁”(黒塗りの非開示公文書)は飽きるほど食わされてきたので、慣れっこになっていたつもりだったが、今回の公費出張者の中に黒塗りの人物をひとり発見してビックリ。資料によると「通訳」として同行したらしいが、同じ公費出張なのになぜ、この人だけ名前を伏せる必要があったのか。仙台市は10月26日付のHP上で「市長の海外出張費が高すぎるのではないか」という市議会側の指摘を受け、その内容を初めて公開した。パリ視察(3回)の際の通訳料は計151万5,360円。その意外な高額さに驚いた。税金を充当する以上、その点についても明らかにすべきではないか。
(写真はラットランド市役所=議会内で記念写真の収まる訪問団の一行=市HP上に公開された写真から)
《追記ー1》~肝心の概算事業費はスルー!?「ブルータス、お前もか」…当局側の“忖度”機関と堕した教育委員会!!??
「できるのが楽しみです」(N委員)、「早く建設してほしいということですね。他にございませんか。 それでは、質疑を打ち切ってよろしいでしょうか」(佐藤教育長)―。新花巻図書館の「設計に関する」議員説明会や市民説明会(10月中に4回開催)で、市側が「(市教委の)了承を得た」という、その会議録(9月25日開催)の内容が市HP上に公開された(29日付)
眼を皿にして読み進んだが、当初の約40億円から15億円アップの55億円に膨れ上がった概算事業費についての説明は一切なかった。市民が大きな関心を寄せているこの問題にソッポを向くとは。まさに、納税者たる市民をあざむく“背信”行為ではないか。出席者は佐藤勝教育長ほか5人の委員。2人が財源や蔵書などについて質問しただけで、あとはご覧のようにシャンシャン。これが所管部局の「了承」の裏舞台である。「ブルータス、お前もか」…
《追記―2》~海外出張の具体的な成果とは?
「普通の市民」を名乗る方から、以下のようなコメントが寄せられた。私自身、記者会見の場の報告だけで済ませようとするやり方に違和感を覚えていた。
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市の定例記者会見で市民訪問団が米国ラットランド市を訪問したことが報告されています。会見資料によれば、市長、議長、教育長が市役所、学校、博物館を訪問していて、このブログ記事からそれぞれ百万円近くの旅費がかかっているようですが、その訪問の成果をどのように花巻市で活用するかまとめがないといけないと思います。そうでないと単なる観光と何が違うかわかりません。
また、「両市長によるスピーチ、記念品贈呈、元派遣生によるスピーチなどが行われ、これまでの友好の歴史を振り返るとともに、現在行われている青少年交流の重要性と今後の更なる交流の充実を再確認しました」とありますが、単なるパーティ出席にしか見えませんし、現在行われている交流がどのように重要なのか、改善点はないのか、といった意見交換の結果が示されていませんので、こんなに高額の公金での出張の妥当性が見えてきません。仙台市長は高額の海外出張の批判を受けて、市HPでその内容と成果、出張旅費を公開し始めました。花巻市も同様の公開が必要だと思います。





