「時間が取れたら、お会いしたい」…市長の「つっけんどん」答弁に議場がシ~ン~国庫補助の大幅減額に議論が集中!!??

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 「時間が取れたら、お会いしたい」―。19日開催の市議会6月定例会の議案審議の場での小原勝市長の答弁に議場内は一時、凍りついたように静まり返った。照井明子議員(共産党)が新花巻図書館問題に関し、「病院跡地への立地を求める市民団体が市長面談を要望しても多忙を理由に断られるケースが多いと聞いている。市民一丸を掲げる市長はもっと、対話を大切にすべきではないか」とただした際の応答である。

 

 議会中継を見ていた私もこの“つっけんどんな”な受け答えにびっくりした。実は「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会」(代表 瀧 成子)が6月4日、住民投票に関する市長宛ての要望書を提出する際も「7月にならないと会えない」と担当部課をたらい回しにされた経緯があったからである。さらに、要望書に対する回答が届いたのは2週間後の今月18日になってからだった(6月18日付当ブログ参照)。こんな中、“口先”公約を批判する市民の声も次第に大きくなっていた。

 

 この日の議案審議では「駅橋上化」事業や新図書館建設など駅前開発にかかる国庫補助が大幅減額になったことに議論が集中した(6月16日付当ブログ参照)。総額2億7650万3千円という減額内示を受け、この日提案された補正予算案では「駅橋上化」事業については約1億5,2388万円の減額。一方、新図書館建設についは、国からの補助が約1億2,407万円減額になったため、急きょ合併特例債の増額やまちづくり基金の取り崩しなどして、約8,093万円を追加要求する苦しい予算編成を余儀なくざれた。

 

 審議の結果、照井議員は「橋上化にかかるJR負担分はわずかに4億円弱。実質的な新駅建設なのだから、応分の負担をJR側に求めるべきだ」とし、羽山るみ子議員(はなまき市民クラブ)は「今回の大幅減額によって、将来への不透明性が増した。こんな中、拙速な予算措置には慎重になるべきだ」とそれぞれ、反対討論をした。採決の結果、この二つの事業を計上した「第1号補正予算」は(案)賛成17対反対5で可決された。

 

 

 

 

(写真は「時間が取れたら…」と発言するに止まった小原市長=6月19日午後、花巻市議会議場で、インターネット中継の画像から)

 

 

 

《追記》~「行けたら、行きます」

 

 「宴会大好き人間」を名乗る方から、こんなコメントが届いた。「宴会に誘われて『行けたら、行きます』なんて言ってると、そのうち誘われもしなくなりますよ。気を付けて!」

  

 

 

 

図書館と“民意”ということ…「住民投票」という名のエセ看板~賢治の「寄り添い」精神に背を向けるイーハトーブはなまき!!??

  • 図書館と“民意”ということ…「住民投票」という名のエセ看板~賢治の「寄り添い」精神に背を向けるイーハトーブはなまき!!??

 

 「ご要望の住民投票については、市民参画手続きを経て花巻駅前のJR用地を建設場所とする『新花巻図書館整備基本計画』を令和7年5月に定め、この計画に基づき、同年6月に市議会において基本設計・実施設計の予算を議決いただき、事業を進めているところです。市といたしましては、花巻市まちづくり基本条例第24条に規定する住民投票を実施する考えはなく、既にお示ししているスケジュールに沿って、令和12年の開館を目指し質の高い図書館を整備してまいりたいと考えております」―

 

 「これで、“市民一丸”市政は完全に吹き飛んだな。民意をないがしろにするというより、最初から“開かずの扉”ではなかったのか」―。新花巻図書館の「病院跡地」への立地を求める市民団体が“駅前図書館”の見直しを求める住民投票の実施を要望していた件(以下に再掲)について、6月18日付で寄せられた小原勝市長名の冒頭の回答書を見て、心底そう思った。わずか4カ月余りで“馬脚”を現した小原市政の正体とは…

 

 市長権限で「住民投票」が実施できると規定した「花巻市まちづくり基本条例」(平成20年3月制定=第10章第24条第1項)の解説にはこう、明記されている。「具体的な仕組みについては、別に条例等により定めることとしています」。今回、条例制定から18年が経過するいま現在もこの“細目条例”が定められていなかったという前代未聞の行政の「不作為」が白日の下にさらされた。「(住民投票を)実施する考えはなく」(回答書)どころか、長期間にわたって公正な民意を集約するための「住民投票」の門戸を閉ざしてきたという行政の“自殺行為”と言わざるを得ない。住民側にとってはまさに“玄関払い”に等しい。

 

 今回、要望書を提出した「署名実行委員会」代表の瀧成子さんはこう話している。「病院跡地への立地を望む市民が圧倒的に多いことは6千人を超える署名にも現れている。いつまでやっているのかという声も聞こえてきて、何度か挫(くじ)けそうにもなった。でも、市長に“直訴”できる道があると知って、小躍りした。しかし、それもつかの間の喜びでしかなかった。手順がまだ、定まっていないのなら、早急に関係条例を制定してほしい。それができた段階で、改めて住民投票の実施を求めたい」

 

 全世代に開放される公共図書館こそ、“民意”をきちんと反映させた空間でなければならない。住民投票によって、民意のあり方を問われた事例は全国に多くある。「単なる数字の比較は選挙の世論調査でも分かるように必ずしも正確ではない」―。小原市長は「市長との対話」(4月16日)で、いわゆる「病院跡地」への立地署名について、私に対しこう言い放った。ならば尚更のこと、市長に付された権限を堂々と行使すべきであろう。

 

 

 

 

花巻市長 小原 勝 様                   2026年6月4日
 

花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会(代表 瀧 成子)
 

 

要 望 書

 

 

 新花巻図書館の「駅前立地」へ向けた動きが着々と進められています。しかし、私たち市民はこの間の経緯についてはほとんど知らされないまま、現在に至っています。この際、市長に委ねられた重大案件のひとつであるこの図書館事業について、住民投票の実施をお願いいたします。

 

 今年7月には市議会議員選挙が予定されており、議会構成の大幅な入れ替わりも見込まれます。従って、今後の市の意思決定に際しては、前市政が駅前立地を決定した経緯を、新しい議会体制に対して丁寧かつ体系的に説明し、議会としての再確認・議決を得る手続きが不可欠です。そのためには「駅前か病院跡地か」―という市民を二分した民意をもう一度、問い直すことが最低限、必要だと考えます。

 

 「花巻市まちづくり基本条例」(平成20年3月制定)は「住民投票」(第10章)について、以下のように定めています。「市長は、市政に係る重要事項について、住民の意思を市政に反映するため、住民投票を実施することができます」(第24条1項)、「住民投票の投票権を有する者は、住民のうち年齢満18年以上の者とします」(第25条5項)

 

 今夏の市議選ではこの図書館問題も争点のひとつとされており、住民投票を同時に実施する意義は格段に大きいと思います。小原市長の早期の決断を求めます。住民投票こそが、民主主義の原点だと信じます。

 

 

 

 

(写真は病院跡地への立地を求める署名活動に応じる市民たち=2023年12月24日のXmasイブの日に=花巻市小舟渡の旧イトーヨーカド―花巻店で)

 

 

 

 

《追記―1》~「市民一丸はどこいった」~「東大話法」から「東北大話法」へ!!??

 

 「市政堂」を名乗る方から、こんなコメントが寄せられた。「住民投票に関する小原市長の議会答弁を聞いたが、市長自らの決断を聞いているのに質問に真正面には答えず、別の手法を長々と弁じていた。これでは本当の意味での“ご飯論法”とは言えず、単なる答弁逃れだ。あまりにも情けない」

 

 元祖「東大話法」と私自身が名づけた前市長は「(駅橋上化×新図書館は)ワンセットだが、別物だ」と胸を張って主張していた。さすが元祖。ご飯論法もワンランク、格が下がったということか。

 

 

 

《追記―2》~「もっと、文章を勉強して」!!??

 

 「誤政道」を名乗る方から、以下のようなコメントが届いた。市長室と図書館整備室の周辺が何か、ざわついているように私も感じている。

 

 「ご要望の住民投票については」で始まる市からの回答は文末の表現と整合しておらず、文法的におかしな日本語になっていますね。よっぽど慌てて作った文章なのかと訝ってしまいます。こういう人たちが新図書館整備事業を担っているとは驚きです。この回答を見ても、少し落ち着いて周りを見渡したうえで、必要なことがあれば計画を見直す方がよいように感じます。それにしても、図書館できちんと文章の勉強をしてみてはどうでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

補助金の「減額」ショックが現実に…新図書館の「駅前立地」に暗雲~上田失政に小原現市長の“不決断”が追い打ち~騙(だま)された西口住民!!??

  • 補助金の「減額」ショックが現実に…新図書館の「駅前立地」に暗雲~上田失政に小原現市長の“不決断”が追い打ち~騙(だま)された西口住民!!??

 

「4億3818万5千円-1億6168万2千円」=▽2億7650万3千円

 

 電卓がはじき出したこの数字を見て、“図書館迷走劇”のツケが一気に噴き出したと思った。この数字の算式は駅橋上化事業や新花巻図書館など駅前開発にかかる国庫補助金(第1次)の要望額と実際の内示額との単純な引き算であるが、目の前に現れたこの大幅減額が現場を直撃しつつある。現に西口広場の整備費など橋上化関連の予算約1億5千万円の計上が見送られた。そもそも、この事業は「駅西口にも改札口を…」という西口住民の切なる願いから始まったはずだった。「一般財源を充当してでも急がなければならないのが、広場の整備ではないのか」―。こんな怒りの声がもれ聞こえてくる。

 

 その一方で、新図書館の建設問題が浮上したのはもう10年以上も前にさかのぼる。過去三代にわたる市政運営が健全に執行されていたなら、もうとっくに「賢治の里」にふさわしい図書館が産声を挙げていたはずである。「補助金」行政にどっぷりつかってきたイーハトーブはなまきは今、まさに崖っぷちに立たされている。

 

 「今回の内示額が要望額より2億7,650万3千円も少なかったということになります。今後、補助金の増額が見込めるという保証はあるでしょうか。仮に充分な国の支援が受けられなかった場合はどう対処しようと考えていますか。単純に言えばその分、市の負担つまり私たち住民の税負担が増えるということになります。これからも国におんぶに抱っこの合併特例債に頼っていくということでしょうか」―。この日(6月16日)に開催された市議会3月定例会の一般質問で、羽山るみ子議員(はなまき市民クラブ)はいきなり、こう切り込んだ。

 

 これに対し、小原勝市長は「イラン戦争など世界情勢の成り行きを注視しつつ、コスト削減できる部分については見直しをしたい。一方、一日も早いオープンを望む市民も多いので、国への要望活動を粘り強く続けたい」と答えるに止まった。他方、現場を預かる蛭田健次・建設部長は「現下の目まぐるしい情勢下、今後の補助金確保については明言を避けたい」と慎重に言葉を選び、前途が多難であることをほのめかした。現場責任者の発言は限りなく重い。

 

 「旧厚生病院跡地」(大石満雄市政)→「旧総合花巻病院跡地」(上田東一市政)→「JR花巻駅前」(同市政)―。二転三転を辿った迷走劇の中で際立ったのは市民参画手続きを一切無視して、2020(令和2)年1月19日に突然公表された「住宅付き図書館」の駅前立地構想だった。当時の上田市長はその際、「現時点では複合施設部分を除く、図書館本体部分の建設費は20億円強を見込んでいる」(2020年3月定例市議会「市長演述」から)と述べている。

 

 その後、「事業費比較」調査(令和6年10月)で試算された建設費と比較すると、同じ本体部分だけで25億6500万円。わずか5年足らずの間に5億円以上の増額となっている。さらに、これに追い打ちをかけているのが今次のイラン戦争をきっかけとした“オイルショック”。15億円の国庫補助を見込んでいた図書館建設がしょっぱなから、予想以上の大幅減額になった以上、今後の増額もほとんど望み薄になったと言える。「駅前か病院跡地か」という立地論争の以前に“駅前図書館”の立地そのものがまさに、資金面から窮地に立たされつつあるというのが現実である。公共事業の受難劇は全国各地でも続いている。

 

 静岡県は東静岡駅南口県有地に全館移転整備を計画している新県立中央図書館について、令和10年度の完成に向けて、令和4年3月に設計委託契約を締結。令和7年3月末まで基本・実施・修正設計を進めてきたが、国土交通省から「要望に全額応えることが困難である」との連絡があったため、財源不足を理由に整備計画の見直しに追い込まれた(令和8年5月19日付の同県HPより)。当市もすでに公募プロポーザルによって基本・実施設計の業者が選定され、業務が進められているが、肝心の資金不足から静岡県と同じ轍(てつ)を踏まないとは限らない。

 

 県内にも資金難の動きが伝播しつつある。一関市は先月、JR一ノ関駅東口の「NECプラットフォームズ一関事業所」(8・3ヘクタール)の跡地を活用した再開発事業について、事業者の公募を中止したと明らかにした。事業所跡地では民間企業などによる開発を目指し、昨年10月から事業者を公募していた。市によると、公募に応じると表明した事業者の計画が市の要件に合わず、中止を決めたという。物価高騰などの影響を理由に挙げている。これにより、来年に予定していた再開発事業の工事の着手が遅れる可能性が高まっている。

 

 「タラレバ」は許されないが、2年前の2024(令和6)年3月、「病院跡地」が約3億2千万円で正式に市有地に編入された時点で、当初計画通りに当該地に図書館を立地してさえいれば、いまのような逆風にさらされないで済んだのは言うまでもない。「駅前に新しい土地を取得するのは税金の無駄使いではないのか」ー。こんな草の根の声を無視して、市側は駅前立地を強行しようとしている。「国の支援の先細りが懸念されている今度こそ、市有地の病院跡地へ…」。小原市政の”聞く耳”の正体が試されている。「なぜ、これほどまでに『駅前』にこだわり続けなければならないのか」

 

 

 

〈注〉~この日の羽山議員の質疑の中で、住民の民意を集約するための「住民投票」について、それを実施するための細目条例が制定されていないという驚くべき事実が明らかになった。“民意”をなおざりにした駅前立地に批判が高まる中、「住民不在」の行政運営に市民の怒りは頂点に達しつつある。この件については別途、詳しく報告したい。

 

 

 

(写真は鉄道線路と軒を接する形で建設が計画されている新図書館用地の元スポーツ用品店跡地=花巻市大通りで

 

 

 

 

〈追記〉~駅橋上化「今昔物語」…アストロターフィングという詐術

 

 目の前の「補助金」騒動を見ているうちに、ちょうど5年前に繰り広げられたテンヤワンヤの暗躍劇の光景が去来した。興味のある方は2021年6月9日付の当ブログをご覧ください。橋上化と新図書館という二大プロジェクトの舞台裏に巣食う魑魅魍魎(ちみもうりょう)たちの姿ががくっきりと浮かび上がってくること請け合いです。

 

上田「別物」論の真っ赤なウソ…「駅橋上化×新図書館」の財布の中身は一緒だった~補助金行政のツケがいま、ジワジワと!!??

  • 上田「別物」論の真っ赤なウソ…「駅橋上化×新図書館」の財布の中身は一緒だった~補助金行政のツケがいま、ジワジワと!!??

 

 「駅の橋上化と図書館の整備自体は別々の事業でありますけれども、今後は図書館の整備をJR花巻駅東西自由通路整備の計画にまとめ、都市再生整備計画上は一つの計画として実施するということも場合によってはあるのではないか、というようなご意見もいただいています。そういった可能性も含めて、我々としては図書館の整備を都市再生整備計画として採択していただくことを目指したい、国の補助の予算化をお願いしたいと思っております」(令和7年10月2日開催の定例記者会見より)

 

 上田東一前市長が4選出馬の断念を表明した2週間ほど前の令和7年9月18日、国土交通省に市議を帯同した同市長の姿があった。中野洋昌大臣(当時)を前に回りくどい言い回しで、冒頭のような要望を伝えた。これまで議会や市民に対し、頑(かたく)なまでに繰り返してきた駅橋上化と新図書館との「別物」論が突然、「ワンセット」論に豹変(ひょうへん)…得意技の“東大話法”(目くらまし)が音を立てて、瓦解(がかい)した瞬間でもあった。次期市政への“置き土産”のつもりだったのだろうか。

 

 「本市が推進する、JR花巻駅を中心とした災害に強い都市拠点及び魅力あるまちづくりを確実に進めるため、JR花巻駅東西自由通路や西口駅前広場及び新花巻図書館整備が円滑に進捗(しんちょく)できるよう、要望額に対して充分な支援をお願いします」(市HPから)―。上田市政を引き継いだ小原(勝)市政下で、6月1日に開かれた議員説明会…配布された資料を見て、目が点になった。近く、財務省と国土交通省に提出する予定の要望書には駅橋上化と新図書館との“相乗効果”によるまちづくりビジョンが臆面もなく記されていたからである。

 

 時をさかのぼること10年前の平成28(2016)年6月、上田前市政の政策基盤となる「立地適正化計画」が策定され、新図書館の立地場所については「(病院跡地を含む)まなび学園周辺」と明記された。その4年後の令和2(2020)年1月、まさに青天の霹靂(へきれき)を地で行くような「住宅付き図書館」の駅前立地構想が天から降ってきた。当ブログで再三、言及してきたように「図書館迷走劇」のこれが始まりだった。

 

 「都市再生整備計画」(花巻駅周辺地区)―。令和6(2024)年2月、駅前開発に特化した計画が新たに策定された。同10年度までの5年間を期間とする計画で、国の財政支援を受ける主要事業として、「駅橋上化」事業と西口駅前広場整備、新花巻図書館整備の3点セットがそろい踏みした。交付対象事業費の総額は7,246,1百万円で、うち国庫補助は3,623百万円になっている。

 

 では、当初の「病院跡地」への立地とは一体、何だったのか。「駅前立地」へ至るまでのこの間、病院跡地への図書館立地が本格的に検討された形跡は全くない。それどころか「候補地比較」調査の中で、病院跡地には“災害リスク”が存在するということをことさらに強調していたのが記憶に新しい。ということは、最初から補助金獲得のための単なる“当て馬”だったということであろう。つまりは市民に対して、ウソをつき続けてきたということに他ならない。

 

 新図書館の概算総事業費は2年前の時点で、約39・9億円と見積もられ、うち国への補助金の申請予定額は約15億円。その時からさらに、1年半近くが経っている。イラン戦争をきっかけにした原油不足や物価高騰、人件費の値上がり…。いま、全国で公共施設の受難劇が続いている。県内でも一関市や盛岡市などの駅前開発が建設費の高騰などで暗礁に乗り上げている。当市だけが「対岸の火事」と能天気に構えていて良いはずがない。

 

 「別物」論を振りかざして市民をあざむき、「ご飯論法」(東大話法)を駆使して、議会を翻弄(ほんろう)した前市政、そしてその“負の遺産”を検証することもなく、「市民一丸」だけを空しく叫び続ける現市政。さらには、議論を深めることなしに図書館の「駅前立地」にゴーサインを出した議会側…イーハトーブの「二元代表制」はまさに、崩壊の崖っぷちに立たされている。行政の監視役が求められる、その市議会議員選挙(夏の陣)はわずか2か月後に迫っている。

 

 駅前開発の3点セットに要する総事業費は現時点でざっと、100億円近くに上る。うち、JR側が負担するのは既存こ線橋の撤去費用(約4億円)だけで、駅前開発の“果実”をほぼ、タダで手中に収めつつある。その起工式が今月8日に現地で行われ、令和10(2028)年秋ごろの供用開始が予定されている。花巻市当局の“土下座”行政に勝利したJR側の高笑いが耳元に聞こえてくる。そして、その鼻先には“利権”に群がるあの隠微なにおいが漂っている。ウソでウソを塗り固める永田町の高市“騒動”(誹謗中傷動画)と瓜ふたつではないか。どっちも根っこが腐れ切っている。

 

 

 

 

(写真は仮駅舎の建設に着手したJR花巻駅(右)と新図書館の建設が予定されている元スポーツ用品店(駅舎とホテルに挟まれた白い2階建て)。ラッシュ時には出迎えの車などでごった返す=花巻市大通りで)

 

 

 

《追記》~「駅橋上化×新図書館」による駅前の賑わい創出に疑問符!!??

 

 「当初、立地適正化計画の中に明記された病院跡地の方が地理的に見ても中心市街地の活性化を促すのではないか」―。6月15日開会した市議会6月定例会の一般質問で、本舘憲一議員(はなまき市民クラブ)はその波及効果に疑問を投げかけた。これに対し、小原勝市長は「駅前の二大プロジェクトが(上町など)既存の中心市街地の賑わい創出に波及すると信じている」と苦しい答弁に終始した。

 

「住民投票」を実施して、民意を問い直してほしい…「病院跡地」への図書館立地を求める市民団体が市長へ要望書を提出!!??

  • 「住民投票」を実施して、民意を問い直してほしい…「病院跡地」への図書館立地を求める市民団体が市長へ要望書を提出!!??

 

 「住民投票を実施して、民意を問い直してほしい」―。新花巻図書館の駅前立地が急ピッチで進む中、「病院跡地」への立地を望む「花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会(瀧成子代表)が4日、小原勝市長に対し、以下のような内容の要望書を提出した。応対した梅原奈美・生涯学習部長は「10日間を目途に市側の考えを文書でお伝えしたい」と答えた。

 

 署名実行委員会は「新花巻図書館を考える会」「まるごと市民会議」「イ-ハト-ブ図書館をつくる会」の三団体で構成され、2023年11月には賛同署名4,730筆を添えて、当時の上田東一市長に請願書を提出。その後も街頭署名などを続け、署名総数は全国で10,269人に達し、うち市側が精査した花巻在住者は6,181人に上っている。このほか、ネット署名数も直近で5,895人を数えている。

 

 

 

 

 

花巻市長 小原 勝 様
 

花巻病院跡地に新図書館をつくる署名実行委員会(代表  瀧 成子)
 

 

要 望 書

 

 

 新花巻図書館の「駅前立地」へ向けた動きが着々と進められています。しかし、私たち市民はこの間の経緯についてはほとんど知らされないまま、現在に至っています。この際、市長に委ねられた重大案件のひとつであるこの図書館事業について、住民投票の実施をお願いいたします。

 

 今年7月には市議会議員選挙が予定されており、議会構成の大幅な入れ替わりも見込まれます。従って、今後の市の意思決定に際しては、前市政が駅前立地を決定した経緯を、新しい議会体制に対して丁寧かつ体系的に説明し、議会としての再確認・議決を得る手続きが不可欠です。そのためには「駅前か病院跡地か」―という市民を二分した民意をもう一度、問い直すことが最低限、必要だと考えます。

 

 「花巻市まちづくり基本条例」(平成20年3月制定)は「住民投票」(第10章)について、以下のように定めています。「市長は、市政に係る重要事項について、住民の意思を市政に反映するため、住民投票を実施することができます」(第24条1項)、「住民投票の投票権を有する者は、住民のうち年齢満18年以上の者とします」(第25条5項)

 

 今夏の市議選ではこの図書館問題も争点のひとつとされており、住民投票を同時に実施する意義は格段に大きいと思います。小原市長の早期の決断を求めます。住民投票こそが、民主主義の原点だと信じます。

 

 

 

 

(写真は市川清志生涯学習部長(当時)に署名簿を手渡す瀧さん(左)ら関係者(2023年11月27日、花巻市役所で)

 

 

 

 

《追記》~イーハトーブの”文春砲”!!??

 

 冷やかしなのか励ましなのか―匿名を名乗る性別不明者から、こんなコメントが届いた。「連日の市政批判、高市首相に爆弾を投下し続ける”文春砲”(誹謗中傷のネガキャン)にそっくり。お次も楽しみにしてます」。別に好き好んでやっているわけではないが、俳優の菅原文太さん(故人)の決めゼリフは大好きである。

 

 「(市長さん)、弾はまだ残っとるがよう…」(映画「仁義なき戦い」広島死闘編、1973年)