写真は、父が描いた油絵です。
たぶん10数年前のものです。
父はわたしが幼い頃から絵画が趣味でした。
(わたしが幼い頃というより、父の子供時代の頃から)
戦時中、アメリカ人の同年代の子供と絵画を通して仲良くなったこと、
言葉はお互いに分からなかったけど「絵を描く」ことで仲良くなったこと、
など聞かされてたっけ。
父がまだ元気だった頃「これ、ちょうだい」と二点ほど
もらってきたうちのひとつがこの作品です。
当時は、キャンバスに描きっぱなしの絵が実家にはごろごろあった。
そして自分が気にいった作品は、額も父が自ら作り、
サインも入れてあった。
山形美術館には入選作品として飾られた作品もあった。
父は桜をこよなく愛していた。
わたしが小学生くらいまでは、よく一緒に写生に行った。
ある時、わたしの桜の絵の宿題に手を加えてもらったら、なんと
「学校賞」をもらってしまったこともある。
父が亡くなり、父が大切にしていた「桜の絵」がほしいと
母に言ったところ「これだけは駄目」と言われた。
また、親戚たちもこぞって父の絵を「形見分け」として持って
行ってしまった。
ヒトはいづれ亡くなるけど、作品はずっと残るんだね。
芸術家だった父は「絵画」を通してみんなの心に根付いているのかも
しれません。。
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