絵画

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写真は、父が描いた油絵です。

たぶん10数年前のものです。

父はわたしが幼い頃から絵画が趣味でした。

(わたしが幼い頃というより、父の子供時代の頃から)

戦時中、アメリカ人の同年代の子供と絵画を通して仲良くなったこと、

言葉はお互いに分からなかったけど「絵を描く」ことで仲良くなったこと、

など聞かされてたっけ。

父がまだ元気だった頃「これ、ちょうだい」と二点ほど

もらってきたうちのひとつがこの作品です。

当時は、キャンバスに描きっぱなしの絵が実家にはごろごろあった。


そして自分が気にいった作品は、額も父が自ら作り、

サインも入れてあった。

山形美術館には入選作品として飾られた作品もあった。


父は桜をこよなく愛していた。

わたしが小学生くらいまでは、よく一緒に写生に行った。

ある時、わたしの桜の絵の宿題に手を加えてもらったら、なんと

「学校賞」をもらってしまったこともある。


父が亡くなり、父が大切にしていた「桜の絵」がほしいと

母に言ったところ「これだけは駄目」と言われた。

また、親戚たちもこぞって父の絵を「形見分け」として持って

行ってしまった。

ヒトはいづれ亡くなるけど、作品はずっと残るんだね。

芸術家だった父は「絵画」を通してみんなの心に根付いているのかも

しれません。。
2007.05.11:makumaku:[日常]

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