気密の話その6


今回は、気密と換気の話です。

気密性能は、省エネルギー対策を考える場合も重要ですが、それよりも
重要なのが新鮮な空気を確実に室内に取り入れるために必要な性能なの
です。

換気と気密は矛盾しているように考えられがちです、確かに気密性能など
考えられていないころの住宅は、スカスカの自然換気で1時間で3回位は
、空気が入れ替わっていたと言われています。したがって換気の必要性は
ありませんでした。そのかわり暖冷房に大量のエネルギーが必要でした。
また空気と共に壁の内部を移動する湿気により結露が発生し、家を腐らせ
短命にしてきました。

気密性能を高めるということは、漏気を止めることですから、結果的には
自然換気を止めることにもなります。

そこで、しっかりとした計画換気の技術を組み合わせることにより新鮮な
空気を確実室内に取り込むことが出来るのです。(しかも省エネに)
2013.12.07:m-seino:[清野 光芳/レポート集]