断熱材の話その2

 前回に続き断熱材のお話です。

 断熱材には、最も一般的なグラスウールなど無機質繊維系断熱材から、
近年の科学系断熱材と分類される真空断熱材まで、様々なものがあります。以前は、
断熱材と言う分類上のくくりがあり断熱材として認定されたものだけが、断熱材
として認められてきましたが、現在は断熱効果のあるものであれば、どんな素材
でも使用が、可能になっています。羊毛や綿などの自然素材を加工した断熱材や
ペットボトル等のリサイクル資源を原料にした断熱材が開発されています。

 断熱材の選択には、使用される地域性にも配慮し、寒冷地には断熱性能の高い
断熱材、比較的に湿度が高い地域では、防水性の高い断熱材が選ばれるべきです。
化学系の断熱材を選択した場合は、室内が乾燥気味になりますからその対策も
重要になります。グラスウール等を選択した場合には、防水対策を充分に行う
必要があります。

 断熱材が大量に水分を含むと、著しく断熱性能が低下してしまうだけでなく
建物の躯体(木材、鉄)を劣化させてしまう原因となります。

 要注意ですね。

今回は、ここまでです。
2013.06.22:m-seino:[清野 光芳/レポート集]