換気について考える。

今回は、換気の話です。

(ご存知の方も多いと思いますが・・・)

現在は義務化されている24時間計画換気ですが
住宅には何故換気が必要なのか考えてみます。

人間が生きていく上で最も重要なものの一つに空気があります。

私たちの生命は、この空気の中に含まれている酸素を吸収し、新陳代謝を
促すことで保たれています。

換気の重要性は室内の空気環境を守ることにあるのです。

では、計画的な空気管理はどのような役割を果たすのでしょうか。

計画的な換気を考えずにただ住宅の気密化を高めると、不快な環境になります。

建物の気密化と計画的な換気は表裏一体のもので両者を切り離して
考えることは出来ません。

計画的な換気をおこう事で次のような目的を達成します。

・新鮮空気の供給と汚染空気の排出

(人が生活をすることにより発生する二酸化炭素、一酸化炭素などの有害ガスを
 排出し新鮮な空気を取り入れて、衛生上、健康維持に必要な環境をつくります。)


・室内空気の清浄化

(ほこり・チリ、トイレやゴミ・調理などの臭気を室内から排出し、衛生的で
快適な生活環境をつくりだします。)

・熱や水蒸気の排出

(室内にある不要な水蒸気を屋外に排出します。冬期間は、発生した水蒸気を
適切に排出しなければ、結露の原因となります。換気によって、この水分の多い空気を排出し、
水分の少ない外気を取り入れることにより除湿します。)

〈但し、梅雨時期のように外気が高湿度の場合、室内で除湿器やエアコン等による
何らかの除湿を行はなければ、換気だけでは外気より湿度は下がりません。〉

では、換気の種類については・・・・・

長くなりましたので今度にいたします。
2010.07.28:m-seino:[清野 光芳/レポート集]