室内環境と換気 その4

VOC(揮発性有機化合物)とは何か?

 

室内環境と換気の記事で、最後のパートをご紹介します。

 

VOC(Volatile Organic Compounds)とは、ホルムアルデヒドを始めとする揮発性有機化合物の総称です。

その他の室内汚染化学物質で揮発性の比較的に低い物質、沸点が240~400℃くらいで主要物質DOP・DBP・DIDP(殺虫剤や燃焼剤)をWHOでは、SVOC(半揮発性有機化合物)と分類し、沸点380°超の揮発性の物質で主要物質が木材保存剤・シロアリ駆除剤・殺虫剤・ハウスダストなどを、POM(粒子状有機物質)と分類します。

その他の室内汚染物質としては、ハエや蚊の駆除剤として使用される農薬系化合物や抗菌剤、防カビ剤、防藻剤等に含まれる化学物質、自動車排気ガスなどに含まれる窒素化合物やオゾンなどが主な室内汚染物質です。

上記の室内汚染物質の合算したものをTVOC(総揮発性有機化合物)と呼びます。

従来の室内汚染の解決方法は、

1.熟成(エージング)・建物を放置し放散を促す。

2.室内気候の抑制・高温多湿にして放散を増加。

3.ベークアウト・一定期間室内を暖める(30℃以上)放散促進。

などの方法がとられてきましたが、現在では有害物質を使用しない方向に変化していきます。

建築材料を再び自然素材へ転換しようとする流れも始まっています。

 

2018.11.18:m-seino:[清野 光芳/レポート集]

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