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顕熱と潜熱の話

今回は、顕熱と潜熱のお話です

顕熱は、例えば水の温度を0℃から100℃まで上げる為の熱を顕熱と言います。
これは、直接温度計ではかれる熱であり太陽光や焚き火の熱、ストーブなどの熱
が顕熱と言われる物です。

潜熱は、100℃まで上昇した水が水蒸気となって蒸発していく、
この様に蒸発の為に必要な熱量のことを潜熱といいます。
潜熱とは、このように氷から水へ、水から水蒸気へと
物質の状態変化にのみ費やされる熱量のことを言います。

体への影響では、乾燥感や蒸し暑さとして感じられる湿気を
含んだ熱のことです。
ちなみに水から水蒸気に変わる熱は気化熱・水蒸気から水に変化する時は、
凝縮熱・氷から水に変化する時は、溶解熱・水から氷は、凝固熱と
呼ばれますが、これはみんな潜熱の別名です。

今回は、理科の授業の話みたいになってしまいました。

あまり面白い話でなくてすみません。では次回のこころだ~。
2009.12.12:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

同じ温度でも涼しいのは何故

今回も前回の続きで住環境に関する熱の話です。

顕熱と潜熱についてのお話・・・と思いましたが、
ちょっとその前にわかりやすい説明の資料が有りましたので
一部引用させて頂きお話します。

 同じ温度でもカラッとした南の島は、
何故涼しいのかを考えて見ましょう。

30℃を超える厳しい暑さの中でも南の島国の住民は、
椰子の木陰でハンモックを吊って涼しげに昼寝をしています。

日本では考えにくい光景です。

30℃を超えるような暑い日は、ACを効かせた家の中でなければ
とてもでないが快適な生活はできません。

そのわけは、日本の夏の湿度が70~80%ととても高いからです。

それに比べ南の島は、同じ30℃でも湿度は50%以下です。

直射日光を避け木陰に入れば微風もありそこそこ快適な環境だそうです。

これは湿度の低さがその理由です。

同じ温度でも湿度の違いで快適さが異なるこの様な現象は
顕熱と潜熱が関係しています。・・・・
                    この続きは次回のこころだ~

又季節はずれのお話になってしまいました。
                    と反省する今日この頃です。
2009.12.05:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

住環境に関する熱

 今回は、住環境に関する熱の話

 住宅の環境にかかわる熱の種類は、次の様な物が挙げられます。
顕熱・潜熱・直射熱・輻射熱・冷輻射熱・全熱(エンタルピ)などですが
熱伝導・対流・気流も住環境に影響を与える熱の性質です。

 この様な熱の性質を理解しうまく利用することにより省エネで
快適な住まい方が可能になるのでしょう。

 ではそれぞれの熱については後ほど
お話しもうしあげる予定であります。
2009.11.27:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

冬の室温コントロールは

 室温コントロールは対流で・・・
 熱が、流体の動きとともに移動する現象を対流と言うのはご存知のこと
でしょう。

 お風呂を沸かす時、水は流体となるように室内では、空気が流体となって
周囲の温度を上昇させます。

 高断熱・高気密住宅では、計画的な換気と適切な暖房器具の選択で対流
を造りながら壁・天井・床などを輻射熱で暖めます。

 この対流がスムーズに起こる環境を造り出すことが大切なのです。

 高性能な高気密・高断熱住宅では、省エネで効率の良い対流を造り出す
ことが可能となり 快適な室温を保つことが出来るのですね。
2009.11.19:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

室内の気流

 今回は、予定通り室内の気流についてお話申し上げます。

 外気が移動する速さを風速と言うように、室内の空気の流動する速さを
気流といいます。

 気流はドラフトとも言われ冬期間断熱が不足している窓などでは、
外気に冷やされた空気が下方にスーッと流動する現象がありますが、
これをコールドドラフト現象と言います。



足元が冷えて不快ですね。

 室内の気流は、0.5m/s以下に抑えることと言われていますが、
実際は、0.3m/sぐらいで気流を感じるそうです。

 夏は、適度な気流を作る必要がありますが、冬の室内冷気流は
不快感をもたらします。

 冬期間は、冷たい気流を起こさない工夫が必要ですね。

高断熱高気密住宅は、計画換気によって気流のコントロールが
出来る住宅にする為にも必要なのです。
2009.11.09:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]