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換気について考える2

今回は、前回の続きで換気の種類についてです。

住宅の換気については大きく分けると自然換気と機械換気があります。

自然換気は、空気の温度差を利用したり、対流を利用したりする方法が
ありますが、換気量を自在にコントロールすることが難しく一般的には
あまり採用されていません。

大半の住宅で採用されているのが機械換気のほうです。

送風機や排風機を用いて強制的に換気する方法で強制換気、又は、機械換気といいます。

機械換気には、換気量の制御を行えるほか、濾過機を取り付けて空気を濾過することも可能です。
更に熱交換機を取り付けることにより換気によって一緒に排出される熱を一部
回収することも可能です。

だいぶ前にお話しましたが、機械換気には、3つの方法があります。

それは、第一種換気・第二種換気・第三種換気といわれる方法です。

今回は、ここまでにしておきます。

それぞれの内容については後日お話します。
2010.07.31:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

換気について考える。

  • 換気について考える。
今回は、換気の話です。

(ご存知の方も多いと思いますが・・・)

現在は義務化されている24時間計画換気ですが
住宅には何故換気が必要なのか考えてみます。

人間が生きていく上で最も重要なものの一つに空気があります。

私たちの生命は、この空気の中に含まれている酸素を吸収し、新陳代謝を
促すことで保たれています。

換気の重要性は室内の空気環境を守ることにあるのです。

では、計画的な空気管理はどのような役割を果たすのでしょうか。

計画的な換気を考えずにただ住宅の気密化を高めると、不快な環境になります。

建物の気密化と計画的な換気は表裏一体のもので両者を切り離して
考えることは出来ません。

計画的な換気をおこう事で次のような目的を達成します。

・新鮮空気の供給と汚染空気の排出

(人が生活をすることにより発生する二酸化炭素、一酸化炭素などの有害ガスを
 排出し新鮮な空気を取り入れて、衛生上、健康維持に必要な環境をつくります。)


・室内空気の清浄化

(ほこり・チリ、トイレやゴミ・調理などの臭気を室内から排出し、衛生的で
快適な生活環境をつくりだします。)

・熱や水蒸気の排出

(室内にある不要な水蒸気を屋外に排出します。冬期間は、発生した水蒸気を
適切に排出しなければ、結露の原因となります。換気によって、この水分の多い空気を排出し、
水分の少ない外気を取り入れることにより除湿します。)

〈但し、梅雨時期のように外気が高湿度の場合、室内で除湿器やエアコン等による
何らかの除湿を行はなければ、換気だけでは外気より湿度は下がりません。〉

では、換気の種類については・・・・・

長くなりましたので今度にいたします。
2010.07.28:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

夏の2階は、寝苦しいについて考える。

  • 夏の2階は、寝苦しいについて考える。
毎日暑い日が続いており夜も寝苦しく寝不足の方も大分いらっしゃる
と思います。

(私もその一人です。)

暑くなるのは屋根に近い2階なのですが、大概のお宅はその2階が
寝室ですのでなおさら寝苦しくなりますね。

(うちもそうです。ちなみに子供はロフトで寝ていますがさすがに暑くて
1階の和室に非難して寝ています。)

そこで今回は、夏の2階が寝苦しいについて考えるです。

屋根や天井の断熱性能が低い住宅では、夏の日中に70℃近くまで熱せられて
小屋裏に蓄えられた熱が、夜になって周りが冷えてくると輻射熱として
2階の天井から室内に放射される為に天井に近い2階の室温が外気温度よりも
上昇して寝苦しいのです。

これを防ぐ為には、屋根や天井の断熱施工を充分に行うことと熱だまりに
ならないよう小屋裏換気を充分に行うことが重要です。

特に天井断熱の場合には、屋根からダイレクトに小屋裏に熱が
入ってきますので小屋裏の温度も上がり何らかの強力な排熱対策が必要です。

屋根断熱の場合には、天井断熱ほど熱は小屋裏に入り込まないのですが、
こもった熱を排出しないと天井に断熱がないのでダイレクトに熱が入り込んできます。

そのようなことを考えるとやはり、屋根外断熱にして断熱の外でも
しっかり通気層を設け排熱を行い熱の進入を防ぎ、さらに小屋裏に入り込んだ
多少の熱もこもらせないような排熱の工夫された工法がベストであると考えます。

その工法のついては、弊社大東住宅体感展示場をご覧頂ければご理解いただけます。

2010.07.24:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

内装材の調湿作用

今回は、内装材に使われる木材の調湿効果についてのお話です。

木材は、ある程度まで乾燥すると周囲の水分を吸放出して自らの水分を
保とうとする性質があります。この一定の含水率を「平衡含水率」と呼び
日本の気候風土では、15%が目安とされています。この内容は、以前にも
お話しました。

では、内装材に無垢材を使用するとどれ位の効果があるのでしょう。

下の画像は当社でも扱っております。ウットワンの無垢材ジュピーの
調湿効果の資料です。




この資料によると無垢材の自然塗料は、一般的なシートのドア+単板突板床材の
8倍の吸放湿量があることがわかります。

やはり無垢材は、調湿について大変優れた性能を持つ日本の気候風土に合った
内装材ですね。

しかし、この作用により無垢材は、多少の伸縮をすることがあります。

これを好まれない方には、あまりおすすめ出来ませんが、ちょっと見方を変えれば
無垢材の伸縮も快適な住空間を保ってくれる証ではないでしょうか。
2010.07.23:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

鉄筋コンクリート造の断熱について考える

  • 鉄筋コンクリート造の断熱について考える
今回は、鉄筋コンクリート造の断熱について考えるです。

鉄筋コンクリートの場合には、気密性は良くなりますが断熱性能が悪いと
壁面に結露が発生しやすくなります。

それは、コンクリートが蓄熱材となって夏は暑く、冬は冷たくなって
様々な弊害が起こるからです。

従来は内側に断熱材を施工する例が多く、壁の断熱材とコンクリートの
間に結露が発生してカビの温床になってしまうケースが見られました。

この事より開口部に断熱性の高いサッシュを使用し、
施工の難しさもありますが、外断熱で施工することが重要であると
言われています。

やはり、戸建住宅は、木の香りがする木造が良いですね。
(それも外断熱仕様が)
2010.07.17:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]