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換気の話7(燃焼機器による室内空気汚染2)

  • 換気の話7(燃焼機器による室内空気汚染2)
前回に続き住環境を汚染する物質やその汚染防止方法ついて
考えてみましょう。

今回は、一酸化炭素の危険性についてです。

燃焼中の部屋で酸素が欠乏してくると今度は不完全燃焼が始まり
一酸化炭素中毒を起こしてしまう危険性があります。そのメカニズム
は、一酸化炭素とヘモグロラビンの性質にあります。

血液中のヘモグロビンは、体内に酸素を運ぶ役割をします。
ヘモグロビンは、肺に吸入した空気中の酸素と結びついて酸素を体内
に運びますが、一酸化炭素は酸素よりも約250倍ものヘモグロビン
と結びつく力があります。

一酸化炭素が恐ろしいのは、酸素が充分ににあっても一酸化炭素が発生
すると血液中のヘモグロビンが酸素よりも一酸化炭素と先に結び付いて
しまい、充分に酸素があっても一酸化炭素中毒を引き起こしてしまう
ことです。

一酸化炭素中毒になるといくら呼吸しても酸素が体内に運ばれなくなり
ますから、まず最も酸素を必要とする脳がダメージを受けて意識が混濁
し倒れ、そのままにしておくと窒息死と同じように死に至ります。

下記の表がその経過です。



2014.03.15:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

換気の話6(燃焼機器による室内空気汚染)

住環境を汚染する物質やその汚染防止方法ついて考えてみましょう。

室内汚染お引き起こす最大のものは暖房に使用される燃焼機器です。

近年住宅の高性能化が進み室内で使用できる石油ストーブは、最低でも
室内の空気を燃焼に使用しないで、排気を室外に放出するFF型
ストーブを使用すべきですが、未だ室内空気を燃焼させる石油ストーブ
が主流です。このような装置がいかに危険なものかをお知らせしたい
と思います。

燃焼の仕組みは、科学的には物質が多量の光と熱を発して、酸素を化合
する現象をいいます。広義には、物質が酸化することも燃焼ということが
出来ます。燃焼後に灰などを見ると燃焼すると物体が消滅するように感じ
られますが、物質が急激に酸化し、分解されて姿を変えるだけで燃焼して
も質量は変わりません。



 灯油の場合には、1ℓ燃焼させると二酸化炭素を13㎥水蒸気を約100g
放出します。目には見えませんが、室内で石油ストーブを燃焼させることは、
石油を燃焼させた分以上の水分を水蒸気として、ばらまいていることに
なります。その水蒸気が窓ガラスや壁で結露したり、空気中のゴミを含んで
浮遊したりします。石油ストーブを炊き続けていると年々壁が黒ずんで
きますが、それが空気中に放出された水蒸気に吸着されて壁に張り付いた
室内の浮遊していたゴミです。室内環境は、確実に悪化していきます。



さらに恐ろしいのが、燃焼機器の使用により室内の酸素が欠乏し不完全燃焼
が始まり一酸化炭素中毒を引き起こす危険性もあるのです。



暖房機器は、室内の空気を汚さないもの選定してなお計画換気もしっかり行う
ことにより快適な住環境つくりだくことができますね
2014.02.22:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

雪だるま?

  • 雪だるま?
しかしよく降りますね

先週から雪かきで皆さん大変ですね

私もご同様に現場で家庭で雪かきに汗を流しています。
運動不足なので腰にも来ますね。


ところで上の画像は、我が家の雪だるま・いや雪像?の
キティちゃんです。

実は、大雪の次の日に娘が作ったものです。
いつもですと日曜日は出かけてしまうのですが
さすがにこの大雪ではどこにも行けず家におりました。

何やら庭で雪と格闘している様子・・・

しばらくすると「見て見て」と声がかかりましたので
のぞいて見るとなかなかの出来の(ちょっと頭が大きい)雪だるま・いや雪像?のキティちゃん
が完成していました。

おかげでちょっとですけど娘とも話ができました。

大雪で大変でしたが雪のおかげでなんとなく
いい気分になりました。
2014.02.15:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

換気の話5(換気は、最重要設備)

ヨーロッパや北米では、換気装置は住宅設備の中で最も重要な設備として
考えられているそうです。

人間は、食料がなくなっても一週間ほど、水がなくなっても3日は生存が
可能といわれていますが、空気は5分間なくなっただけで死んでしまいます。

換気大切な新鮮空気を供給し、汚れた空気を排気することです。確実に
換気を行うためには、給気と排気を計画的に行う必要があります。



住宅先進国の北米や北欧諸国では、何十年もの時間をかけて換気システム
の理想形を研究し第一種・第二種・第三種を開発したそうです。そして、
換気装置は現在も進化し続けています。

住宅先進国では、一般住宅に比較的導入しやすい(コスト・施工面で)第三種
換気が採用されていましたが、現在では熱交換器型第一種換気や第二種換気装置
も一般家庭用に開発されるようになり、選択の幅が大きく広がりました。
(以前にもご紹介しましたが換気システムの種類については又の機会にご紹介
したいと思います。)

換気装置は、家族の健康を守るために、とても重要な設備であるご理解
頂けると思います。
2014.02.08:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

換気の話4(室温の均一化)

今回は、換気と室内温度のお話です。

計画換気の重要性には、住宅内の空気室を守ると共に各部屋間の温度環境を
均一にする役割もあります。高性能住宅では、部屋ごとの個別暖房から、
吹き抜けを設けたりして全館に空気が回るように給気・排気装置が計算
されて取り付けられ、空気の攪拌作用で室内の温度環境も極端な上下の
温度差がなくなります。



これが省エネ効果を生み出す一つの仕組みとなります。
(省エネについては、換気設備の種類・システムによっても大きく
効果が違います。そのお話はいずれまた・・・・)


従来の換気扇は排気のみで、空気は住宅の漏気でまかなうか窓を開ける
などの自然任せでした。前にもお話しましたが、住宅が高性能になると
隙間は極端に少なくなりますから給気をしないと換気扇が空回りしてし
まいます。

何度もお話ししますが、

現在の住宅には、給気と排気のバランスをしっかり考えた計画換気が必要
です。
2014.02.01:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]