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屋根の話その3

  • 屋根の話その3
今回は、屋根材の選び方について考えるです。

屋根材は、素材別に分類されるのが一般的です。

屋根材を選択するには、次のようなポイント考えられます。

1.木造住宅の場合、屋根材の重さが壁量計算に影響します。
 木構造の耐震性を確保するため、建築基準法では、重い屋根
 (瓦葺の建物)と軽い屋根(金属・スレートなどで葺いた建
物)に分けて壁量計算(耐力壁の計算)を行います。
その際に素材によって係数を変えおり軽い屋根のほうが壁量
が少なくて済むことになります。

2.屋根材の素材によって屋根の最低勾配の規定が異なります。
 素材によって最低勾配の規定が異なるのは、屋根材の形や
 葺き方によって雨漏りを起こさない工夫から来ています。
 屋根の勾配は、外観に大きく影響します。外観に合わせて
 屋根の素材を選択することも必要です。

3.屋根材は防火対策のため大半が不燃材を使用しなければ
なりません。
 地域や建物の構造により、建築基準法では、防火対策の観点
から屋根材は、不燃材を使用するよう規定されています。
 屋根材は、建物の構造や地域の規制に適合した素材を選択し
なければなりません。

ほかにも素材選びの要素はあるのでしょうが、重要なポイント
は、上記の3つと考えます。

屋根材は、単なる仕上げ材として色や形から自由に選ぶ分けには
いきませんね。
2014.06.11:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

屋根の話その2

  • 屋根の話その2
前回に続き屋根について考えていきましょう。

屋根は、使う材料によって勾配が変わります。たとえば金属で造る屋根
の勾配は、10分の1といった緩やかな勾配で屋根を造ることが出来ます。
瓦屋根の場合は、10分の4以上の勾配が必要です。なぜならば瓦屋根
で緩い勾配で屋根を葺けば瓦の間から雨が吹き込んで雨漏りの原因とな
ります。


急勾配の屋根は、外観のデザイン上で、採用される場合のほかにロフト
など小屋裏利用のためや積雪地での雪対策(雪を滑らせるため)として
選択されます。洋風の形のいい外観を表現しやすいのですが、急勾配の
屋根は、新築時は勿論のことメンテナンスにも費用が掛かりますので注意
が必要です。それは、屋根の上で作業するときは足場が必要だからです。
(屋根の破損の修理や塗り替え・太陽光の設置など後から設備を取り付ける
場合などなど・・・)


必要性や【こだわり】がなければ、5寸勾配(10分の5)以内の屋根
勾配が無難でしょうね。

今回は、ここまでです。
2014.05.31:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

屋根の話

今回から屋根について考えていきましょう。

屋根は、住宅(建物)にとって最も重要な部分の一つです。

雨や風、台風などの自然災害から住宅を守り、近隣からの
火災に際しても延焼を防ぐための重要な役割を担っていま
す。

更に住宅の性能を高めるためにも屋根の仕様や形状が重要
な役割を果たしています。

また、建物の外観にも大きく影響をしますね。




和瓦の屋根は風格も有り美しいものですが、瓦は、重いと
言う特性があります。昔は、この重さに意味がありました。
それは、台風の時に屋根が風で吹き飛ばされるのを守って
いたのです。

しかし、地震の際には重い屋根は揺れを増幅して建物の倒壊
につながったり落下したか瓦が直撃して、被害が出る可能性
があるため地震には、弱いことも分かってきました。(現在
では軽量なものや耐震施工などにより改善はされて来ていま
す。) 
金属などの様々な屋根や工法も開発された現在では、比較的
軽くてメンテナンス期間が長い屋根が、主流になっています。

では、次回に続く・・・
2014.05.26:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

天使のはしご

  • 天使のはしご
上の画像は、本日現場の帰りに撮影したものです。

雲間から光が降り注ぐ風景はまさに光のカーテン

とても神秘的な情景でした。

社に戻って調べてみたら

この光の帯を【天使のはしご】と言うそうです。

雲間から天使のはしご・・・いい感じです。

(でも、相変わらず撮影は下手ですね~

 車から降りて撮ればよかったかな~)
2014.05.17:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

室内環境のお話(空気品質向上のためには)その3

前回の続きで、室内空気品質向上のお話です。

今回は、3.の換気・通風の配慮です。
換気・通風については、室内の換気が、自然換気や漏気
ではなく、機械的に計量換気が行われているかどうかが
問題になります。

そもそも換気と通風は、矛盾しているように考えられがち
ですが、冬期等の窓を閉めて暮らす時だけに換気が必要な
のではなく、窓を開けて生活している時季にも同じように
計画換気は重要です。機械換気は、原則として停止しては
いけません。換気装置は、クローゼットやトイレ等でも働
いています。通風はあくまでも補助的な換気手段で主たる
換気は、24時間機械換気装置です。

では、確認のために室内空気質向上原則3箇条を申し上げます。

1. 適切な材料選択
2. 適切な施工・施工管理
3. 換気・通風の配慮

以上の3箇条が室内空気の品質の向上を図るために最も重要に
なります。

要点
【VOCが多量に含まれた材料は使用しない・施工についても
VOCへの配慮がなされている・計画換気がしつかり機能する
ための気密施工及び管理がなされている・24時間機械換気装
置が設置され計量換気が行われている・家具等のも配慮が必
要】
2014.05.10:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]