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屋根の話その10

  • 屋根の話その10

今回は、屋根のメンテナンスのお話です。
屋根のメンテナンスは、防水性の維持と変色に対する美観の保持
のために行われます。特に重要なのが防水性です。

金属系屋根は、変色と耐候性の面から塗装によるメンテナンスが
必要ですが、化粧スレートなどは、美観の保持が目的です。
塗料は、フッ素樹脂塗料(耐用年数15~20年)アクリルシリコン
樹脂塗料(耐用年数12~13年)アクリルウレタン樹脂塗料(耐用
年数8~10年)が使われます。

雨漏りの原因の大半は、屋根自体の劣化ではなく地震等による屋根
のずれや、割れ、下地材の防水性が関係しています。屋根材のメン
テナンスというより、屋根全体をメンテナンスする必要があります。

陶器瓦などの様な半永久的な素材でも定期的な点検を怠ると台風や
地震等によるずれから雨漏りを起こし、下地が傷んで屋根全体の取
り替えが必要なる場合もあります。

定期的なメンテナンスのためには、屋根材の耐用年数を理解してお
く必要もありますね。

2014.09.20:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

屋根の話その9

今回も前回に続きまして金属屋根のお話です。

今回ご紹介するのは、カラー鋼板です。
カラー鋼板は、住宅の屋根材、壁材(サイディング)などに
最も多く用いられてきました。

しかし、近年では酸性雨等の影響で、耐久性が低下している
とも言われています。積雪地帯では、未だカラー鋼板の採用
例が多いようですが、長持ちするステンレス等の金属板に
主役の座を奪われるようになってきています。





最近確かにカラー鋼板の採用は少なくなりました。

私が育った実家もカラー鋼板の長尺瓦棒葺屋根にセンターサ
イディング(カラー鋼板)の壁でした。

メンテのために父と屋根に上がってローラーで塗装した事を
を思い出します。
2014.09.13:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

屋根の話その8

今回も前回に続きまして金属屋根のお話です。

今回ご紹介するのは、銅板屋根です。



銅板は、とても高級感があり耐久性の高い素材です。
長持ちする金属として、神社仏閣に古くから使われています。
和風住宅では、こし屋根に多く使われてきました。



銅は、鉄板等のように錆びの出ない金属ですが、錆の代わりに
緑青(ろくしょう)が出て緑色に変色しますが、ある程度変色
してしまうとそれ以降は、長期にわたって長持ちします。



【この緑青のふいた屋根は、とても風合いがありいい感じです】


近年では、残念なことに酸性雨等の影響で耐久性が低下してい
るとも言われています。

私も屋根材としては、とても好きな材料です。
ただし、素材自体が柔らかく当初は、光沢もありますので
施工の際には丁寧な扱いが必要です。
かなり気を使いますので難しい材料でもあります。
2014.09.06:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

屋根の話その7

しばらく間が空きましたが屋根の話の続きです。

今回は、金属屋根です。




金属屋根は、加工しやすく施工性もよく複雑な屋根形状も可能で、葺き方の
バリエーションも多いことから年々、施工棟数が増えています。

よく見る屋根で、棟から軒先にかけて棒を並べたように葺く【瓦棒葺き】や
長方形の平板を横長に葺く【一文字葺】が一般的です。

種類も多いのですが、ご紹介するのはガリバリウム鋼板・銅版・カラー鋼板
の三種類です。

では、ガリバリ鋼板についてお話しましょう。

基材の板に、アルミ二ウム・亜鉛・シリコンで加工したメッキ鋼板をガリバ
リウム鋼板といいます。
積雪寒冷地、沿岸地域、強風地域のほか、酸性雨にも強く、耐久性の高いフッ
素樹脂やシリコンの塗膜で、長期間メンテナンスが不要と言われています。

ガリバリウム鋼板は、その耐久性、施工性の良さそして軽量なことから外壁材
としても使用されています。

2014.08.30:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

夏の輻射熱

今日のお天気は、曇りのち雨でしたので気温は低かったのですが

夜は、湿度も高いのでジメジメしそうですね。



では本題に入ります。


夏の輻射熱の話です。





輻射熱の最も代表的なものは、太陽熱やストーブの熱です。これらは、

空気に関係なく光のように熱線として放出されます。熱は熱いところ

から冷たいところに流れる性質があります。従って夏、太陽熱によって

熱せられた壁面に近づくと体温よりも温度が上昇しているので壁からの

輻射熱で熱く感じます。



このような現象を防ぐためには、気流などをうまく利用して、輻射熱の

影響を少なくし室内を涼しく保つ工夫が必要です。



その工夫を住宅の構造(躯体と断熱層)を利用して組み込んでいるのが

ソーラーサーキット工法です。



(詳しくは、大東住宅:利府・名取りんくう・岩沼展示場で

お確かめください。)

2014.08.09:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]