HOME > 記事一覧

暑かったですね~

今日は暑かったですね~


屋根のない現場で作業の職人さんもかなり大変そうでした

【暑い中本当にご苦労様です。】

そこで今回も熱の話


以前にもご紹介しました夏の輻射熱の話です。

輻射熱の最も代表的なものは、太陽熱やストーブの熱です。これらは、

空気に関係なく光のように熱線として放出されます。熱は、熱いところ

から冷たいところに流れる性質があります。従って夏、太陽熱によって

熱せられた壁面に近づくと体温よりも温度が上昇しているので壁からの

輻射熱で熱く感じます。

このような現象を防ぐためには、気流などをうまく利用して、輻射熱の

影響を少なくし室内を涼しく保つ工夫が必要です。


その工夫を住宅の構造(躯体と断熱層)を利用して組み込んでいるのが

ソーラーサーキット工法です。


暑い夏も快適に過ごせるソーラーサーキットの家は、

7月11日・12日 明日・あさって夢メッセで開催されます

【すまい元気フェア:住まいの耐震博覧会】

ソーラーサーキットの家のブースでご覧になれます。

ぜひともご来場ください。
2015.07.10:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

体感温度と快適環境(不快指数)

いよいよ梅雨の時期を迎えましたね

じめじめ・むしむし体にこたえる時期です。

そこで今回は、以前にも紹介しました不快指数について考えます。

不快指数を考えるには、まず体感温度の話をしなくてはなりません。
体感温度とは、まわりの温度が、体温よりも低ければ、人体との空気の間に温度の差
じるので、対流による熱の発散が行われます。空気温度が、低いときには、まわりの
壁や床の表面温度も低くなるので、輻射による熱の発散も行われ、実際温度よりも低温
に感じます。これが冬の寒さです。逆にまわりの空気の温度が体温に近くなると人体と
の温度差が小さくなり対流や輻射による熱の発散が十分に行われなくなりますが、
今度は、発汗による潜熱の発散で体温調整を行います。周囲の湿度が高いと発汗による
蒸発が十分に行われなくなり、不快な気持ちになります。これが夏の蒸し暑さです。

冬期に周囲が寒くてもたき火をすると直接火の暖かさが感じられるのは、直射熱(顕熱)
が空気の冷たさに関係なく光のように移動してくるからです。太陽光の暖かさは代表的
な顕熱です。このように体感温度は、周囲の壁などから輻射熱や湿度環境によっても大
きく変わります。

潜熱と顕熱で感じられる夏の体感は、大よその目安として下図の不快指数で表現するこ
とが出来ます。




(指数が70~74で不快を感じ始め、75~79で半数以上が、80~85で全員が不快と感じ
86を超えると我慢できなくなる。)

蒸し暑いのは、たまりませんね・・・

こんな時でも小さなエネルギーで、快適な環境を保つことが出来る高性能な住宅に
住みたいですね。

(気流などをうまく利用して、輻射熱の影響を防ぐことで室内を涼しく保つことが
可能となります。又、快適空間には湿度のコントロールも欠かせません。)

2015.06.27:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

2階が寝苦しいのは・・・

ここの所蒸し暑い日が続いていますね、

今週も暑いんですかね~

そこで今回はこの話です。  2階が寝苦しいのは・・・






屋根や天井の断熱性能が悪い住宅では、夏の日中に70℃

近くまで熱せられて小屋裏に蓄えられた熱が、夜になって

周りが冷えてくると輻射熱として2階の天井から室内に放

射、供給されるために、天井に近い2階の室温が外気温よ

りも上昇して寝苦しいのです。これを防ぐためには、屋根

や天井の断熱施工を充分に行うことと熱だまりにならない

よう小屋裏の換気を充分に行うことが重要です。



 私の家も暑いんです・・・

ソーラーサーキットの家ならいいんですけどね~
2015.06.22:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

蒸し暑いのでこの話

  • 蒸し暑いのでこの話
 昨日の晩は蒸し暑かったですね。

 私なんか、なかなか寝付けずに夜中に起きだして居間のエアコン
にスイッチを入れて(ドライ運転)しばし涼んでから床に入りました。

 今日も寝苦しい夜になりそうです。

そこで以前にお話しした記事ご紹介します。



ここ数日は、蒸し暑くて不快な日が多いので以前にもお話した
除湿すると同じ温度でも涼しく感じるについて考えます。






人は、体温を調節する為に熱を発生させますが、気温が高くても
相対湿度が低ければ対流や輻射で発散が汗としてスムーズに行われ
不快な感じがしません。これが除湿による効果です。

一方、温度は同じでも相対湿度が高い場合には、潜熱(湿度)により
熱の発散が阻害されて鈍くなり、汗の発散もスムーズにいかないので
不快な感じを受けるのです。

今の季節(梅雨)、無風の状態で感じる暑さは、体から発散した湿度が
除湿されない為の現象です。

快適空間を保つ為には、高温多湿の空気をエアコン等で除湿して
水蒸気に含まれる潜熱(湿気)を排除する。
そうすれば、温度はそう変わらなくても体感温度は低くなり涼しく
感じるはずです。

(これからの時期は、エアコンによる除湿が必要になりますので
    フィルターの清掃等点検メンテナンスをお願いします。)
2015.06.12:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]

断熱性能と疾病の改善率の向上(高性能住宅を推進する必要性)

今回は、『断熱性能と疾病の改善率の向上』のレポートをご紹介いたします。

(近畿大学・岩前教授の研究チームは2002年から2008年にかけて、住ま
いの「居住者健康性」に対する影響を明らかにすることを目的とした調査
結果を発表しています。)






【2002年~2008年の間で新築住宅に移転した人を対象にアンケート調査
を行い、最終的におよそ2万人の協力を得ました。
 上図はこの調査の中で最も重要な結果で、横軸は新しい住まいの断熱性
を表します。断熱グレード3・4が現在の住宅性能表示基準における断熱
等級3・4に相当します。

 4は平成11年に制定された、現行の次世代省エネ基準レベルです。5
は、等級4よりも高いレベルの性能で、平成24年基準相当の住宅です。
 縦軸は、転居前にそれぞれの症状を感じていた人を100%として、その
人たちのなかで、新しい住まいになってから症状が出なくなった人の割合
を示しています。

 症状が出なくなったのですから、健康改善と言えます。統計的に有意で
あった全ての症状の結果において、新しい住まいの断熱性能が高いほど、
健康改善効果が高いことが明らかに示されています。住宅断熱性が居住者
の健康に大きく関与していることが明白になった画期的なデータです】



この研究の成果によって住宅の高断熱・高気密性能は、省エネで地球環境
を保全できると言う視点とは、全く別にむしろ健康を守り医療費を削減する
ためには、高断熱・高気密住宅が必要である、と言うことが強調できるよう
になりました。

 断熱・気密性に優れた快適な住宅性能は、昔から言われ続けてきたような
人間の病気に対する耐性を弱めるという誤解や特に子供たちに対する「断熱
性能は軟弱な子供や孫を作るのではなく、人間が健康を維持するために必須
の条件である。」と言えるようになったのです。
2015.06.06:m-seino:コメント(0):[清野 光芳/レポート集]