燃焼機具による室内空気汚染と防止

今回は、燃焼機具による室内空気汚染防止についての記事を紹介します。

住環境を汚染する物質やその汚染の防止方法について考えみましょう。室内汚染を起こす最大のものは、暖房に使用される燃焼機具です。室内で使用できる石油ストーブは、最低でも室内空気を燃焼に使用しないで、排気を室外に放出FF型ストーブ以外は使用できません。と言っても、未だに室内空気を燃焼させる石油ストーブが暖房の主流です。この様な装置がいかに危険なものかお知らせしたいと思います。

 

暖房器具による室内汚染の防止

燃焼の仕組みは、科学的には物質が多量の光と熱を発して、酸素と化合する現象を言います。燃焼の仕組みは難しい要素が多く、科学的にも解明され尽くしたとは言えないのが現状です。広義には、物質が酸化することも燃焼ということが出来ます。燃焼後の灰などを見ると燃焼すると物体が消滅するように感じられますが、物質が急激に酸化し、分解されて姿を変えるだけで燃焼しても物質量は変わりません。

灯油の場合には、1L燃焼すると二酸化炭素を13m3水蒸気を約1,100g放出します。したがって目には見えませんが、室内で石油ストーブを燃焼させることは、石油を燃焼させた分以上の水分を水蒸気として、ばらまいていることになります。その水蒸気が窓ガラスや壁で結露したり、空気中のゴミを含んで室内を浮遊しています。石油ストーブを焚き続けていると年々壁が黒ずんで薄汚れてきますが、それが空気中に放出された石油の水蒸気に吸着されて壁に張り付いた室内に浮遊していたゴミです。室内環境は確実に悪化していきます。

 

2018.09.23:m-seino:[清野 光芳/レポート集]

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