今回は、少し前のものになりますが、自然力を活用する自立循環型住宅についての
記事をご紹介します。
自然力を活用する『自立循環型住宅』とは。
国の住宅施策の中に、太陽光や風力等のエネルギーを効率的に利用し、同時に住宅性
能を高性能化することによって、使用する冷暖房エネルギーを極力少なくしようとす
る『自立循環型住宅』という考え方があります。
『自立循環型住宅』の住宅性能は、「日本住宅性能表示基準、温熱環境・省エネルギー
対策等級4」を基本とした高性能住宅をベースにして、省エネルギーによる二酸化炭素
の大幅な削減を目標に冷暖房負荷の少ない住宅を目指して推進されています。
寒さに対しては閉じる技術、暑さに対しては計画的に通風が可能な、開く技術を集大成
させた開放型の住宅で、暖房や冷房で閉じたときには、高断熱・高気密性能を発揮する
住宅性能を持つことが『自立循環型住宅』の基本的な概念です。
ヨーロッパ型の「パッシブハウス」は、暖房エネルギーをゼロに近づける「無暖房住宅」
いう考え方になりますが、「自立循環型住宅」では、風力や太陽光を自然のままで室内
に取り入れて活用しようとする考え方です。
いずれも住宅性能を高めることで使用エネルギーを極力少なくし、太陽光や風力などの
自然エネルギーの活用と共に太陽光発電や風力発電で、再生可能エネルギーを積極的に
活用して、省エネルギーを実現して行こうとする考え方です。
ヨーロッパ型の「パッシブハウス」を導入して国内でも各地で「無暖房住宅」の開発が
始まっていますが、我が国ではこの『自立循環型住宅』こそ住宅性能を重視した「ゼロ
・エネルギー・ハウス」の原型となる技術ではないかと考えられます。
寒さに対しては、閉じる技術、しっかりとした断熱・気密性能を確保して、太陽光を取
り入れる無暖房住宅を目指し、暑さに対しては、開く技術で通風を最大限に利用し、さ
らに暑くなれば、閉じる技術で、少しの冷房で最大限の効果を得ることができる住宅性
能、それこそが我々が求める未来型「ゼロ・エネルギー・ハウス」の原型です。
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