室内の温度差がなぜ問題なのか

  • 室内の温度差がなぜ問題なのか
前回は,寒い時期の入浴時の危険についてお話いましたが
今回も同じようなお話で恐縮ですが大事なことですので
ご紹介いたします。(だいぶ以前にUPしました記事です。)

室内の温度差が引き起こす危険な状況それは、血圧の上昇と密接に関係しています。

一日の内で血圧が最も低くなるのは、就眠後の1~2時間だと言われています。

このような寝ている状態から急に立ち上がると、それだけで血圧が上がります。

お年寄りや高血圧症の方などは、就眠中に催してトイレに立とうとすると
それだけでも危険です。さらに、就眠中の布団の中の温度は、32~34℃位だそうです。

冬期間、今までの一般的な住宅では廊下は暖房していませんから、5℃位に想定して
みても、布団から廊下に出る間の温度差は27℃以上もある事になります。

この場合、血管が急激に伸縮し、血圧は急激に30ポイント位上昇するそうです。

これが皆さんよくご存知のヒートショック(温度変化による急激な血圧上昇)
と言われる現象です。血圧が120mmHg位の健康な人でも、急激に150mmHg
位に上がってしまいます。このような急激な血圧の変化に対応することが困難な
お年寄りや、高血圧、心臓病などの病歴を持つ方は、弱った血管が切れてしまうなど
何らかの障害を起こすことになります。

トイレばかりでなく風呂場や普段使用していない部屋など、暖房されていない部屋
は、温度差が激しく危険な場所になります。

健康的な暮らしをする為には、家全体が温度差の少ない高性能な住宅にすること
必要ですね。
2016.02.07:m-seino:[清野 光芳/レポート集]

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